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[1]優先エレベーター問題を日常と非日常で考える

福祉の問題は、日常と非日常に分けられるのではないだろうか。
これは持論かもしれないが、日常生活で何度も直面する問題だとそれだけストレスも大きくなる。
一方、非日常だとたまにしか直面しないのでストレスではあるが、その限りで終わってしまうことも多い。

今回、この共同執筆マガジンを始めるにあたって、毎回テーマを設定しようということになった。
初回は、「優先エレベーター問題」
問題の概要は、それぞれ調べていただくということで、ここでは割愛する。

前から存在していた問題だろうが、今年(2023年)に話題になったのは、車椅子ギャル さしみちゃんの影響が大きい。
彼女が直面しているのは、通勤のときと言うから日常なのだろう。
エレベーターがいつも満員で、毎回地下鉄から地上に上がるのに多大な時間がかかるというのは、ストレスはもとより絶望的な気持ちにもなると思う。

私の経験から言えば、地下鉄や公共の場に出向くことは、ほぼ非日常である。
恥ずかしながら、優先エレベーターと聞いたときもピンとこなかった。
コロナ禍になってからは、電車はおろか地下鉄に乗ることは、ほとんど控えてしまっている。
駅で優先エレベーター表記のエレベーターを見た記憶はない。
ただ、デパートや家電量販店等で見たことはある。
それは、エレベーターの扉にデカデカと書かれたものであったり、天井から「このエレベーターは優先です」というように小さな札が吊ってあったり様々だ。
エレベーターが満員で乗れなかった経験は、さしみちゃんほどでないにせよ何度もあるし、知らない誰かが譲ってくれた記憶はない。
だからと言って、エレベーターの中にいる人たちに対してガンを飛ばすのもはばかれるので、伏し目がちに見送る。
大体は、次の便で乗れるからだ。
次の便で乗れるというのも、都心ではなく人口密度が違うからということなのかもしれない。
「健常者は階段かエスカレーター使えや、馬鹿野郎」そこまで思う経験は私にはない。

私にとっては非日常だから放置していてもOKということにはならないと思う。
誰かが日常的に直面し続ける問題なら、いろいろ解決に動くのは社会として当然のことではないだろうか。
鉄道会社は、壁紙を貼って周知を徹底するようにしているらしいが、それでは効果が薄いようである。

とりあえずは、公共交通機関の優先席のように持っていくのが賢明なように思える。

シンボルマークと優先表記の大型化

こんな感じのエレベーターは駅以外で見たことはあるが、まだまだ珍しいもののように思える。
それにこれくらいなら、さほどコストもかからないのではないだろうか。

オンライン署名 · 【車いすやその他交通弱者のエレベーター問題を環境の整備で改善しよう!】 国交省にシンボルマークと優先表記の大型化を求めます · Change.org

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