週末レビュー(2023年9月17日)


今週の雑感 「Chips on shoulders」

「Chips on shoulders」は日本語に訳すとコンプレックスやイライラを意味する。

起業をすると悔しい思いやイラっとする場面に多々遭遇する。

スタートアップだからという理由でクライアントに相手にしてもらえなかったり、大企業で働く人にマウントを取られたり、そんな事業成功するはずないと小馬鹿にされたり、数え始めたら枚挙にいとまがない。

そんな砂を噛む思いを数えきれないほどするので、途中で投げ出したくなるのも納得できる。

思い返せば自分はそういう経験を起業するまでにも何度か経験してきたが、そういう時に「なにくそ!見返してやる」と原動力に変えていくタイプだったので、今回もその耐性がだいぶ役に立ってくれているのだが、そんな思いをしなくて済むものなら当然したくはない笑

とはいえ、ゼロから新しいことに挑戦する時には、そういう思いをするのはある種必然というか、ゼロから信頼や実績を積み上げていくことに他ならないので、仕方ないのかなと悲しいながらも割り切っているし、そういう悔しい体験が起業家のハングリー精神の構成要素の一つでもあったりするのかなとも思う。(健全なマインドセットではない気もするが)

こういう時に、行動できる人とできない人の違いは何だろうとふと思う。

挑戦し続ける人もいれば、一言目には「でも」とできない理由を探す人がいる中で、この違いはなんだろうと。

学歴も育ちも全く違うのであればわかるが、同じ大学、似たような就職先であっても挑戦への捉え方が180度異なる人もいるわけで、違いは何だろうと。

一つはプライドが高いかどうかはあると思う。
失敗をかっこ悪いと思っている人は案外多くて、自分は逆に言えばプライドがなさすぎるのかもしれない。

何かをゼロから始めようとすると、大抵のことはうまく行かないわけで、それはそういうものだよねと割り切れていればそんなにカッコ悪いことでもないように思えるのだけど、そう受け入れることができない人や、失敗している姿を見せたくないという人は多い気がする。

要はみんな自分で認識している以上にプライドが高い。
(プライドが高いことは自尊心が高いということでもあるので良いことだと思う。)

もう一つには、自分への期待値なのではないかと思う。
失敗しても、その先に成功があると信じれるかどうか、自分ならこの失敗を糧に成功に繋げることができるという自分への期待。

これは自己肯定感と近いようで、少し異なるものでもあると思うんだけど、その違いはまだうまく言語化できていないが、幸いにも自分はその類の自己肯定感というか自分への期待値を高く設定できているから踏み込んでいけるのだと思う。

つまり何が言いたいかというと、今週はたくさんイラッとする瞬間があったのだが、一年後に全てひっくり返してやる、という気持ちにさせてもらったということ。


今週やったこと

・仲間集め

「早く行くなら一人で、遠くへ行くならチームで」とよくいうが、早く行くにしても、遠くへ行くにしてもチームが必要だと思う。

この数年間一人で走ってきたが、そろそろチーム作りに本腰を入れる必要があると感じたのでチーム作りに時間を使うようにした。

経営者の役割は人に会うことというのは、結局のところチーム作りが大切だから人に会うのが仕事になるって話で、良いチームを作るのには時間がかかるこそ常にそこに意識を向ける必要がある。

その中でも一番難しいなと思うのは共同創業者についてだが、たまたまTwitterで流れてきたタイムラインを見て首がもげるほど共感した。

共同創業者を探すとなると、必然的に自分の知り合いの中から探すことになるのだが、昔からの知り合いという理由で、能力面等に若干の疑問を感じていても安心感からか安易に共同創業者として誘いたくなることがある。

ただ、牧野さんのこのツイートを読んで、易きに流れずというのを痛感した。


・リード獲得の施策

まずは現時点で打てる施策に全て手をつけた。
声をかけたところ、幸いにも手伝ってくれる仲間がいたので、施策を準備中。

こうやって少しずつチームが出来上がり、歯車がうまく回り出す未来が到来するのが楽しみ。

・ValuePropの検討

どうしても目の前のタスクに忙殺されてしまうが、事業は短期的視点と長期的視点の両輪が大切で、目の前のことだけをこなしていてもそこに持続的成長はない。

だから会社が大きくなるための種まきが必要なわけで、それを今考え続けている。

1日2時間中長期的な視野で事業を熟考する時間を取るようにしているがこの時間はとても重要だなとやり始めて思った。

時間はないけれど、無理してでも作ることが大事なのを身をもって感じる。


今週読んだ本たち

「DISRUPTORS 反逆の戦略者 「真のイノベーション」に共通していた16の行動 」

結局知りたいことは、当たり前のこと。

当たり前の真実だけど、他人がめんどくさいと思うことをコツコツやり続けることが最大の差別化要素になる。

Tinderが社内インキュベーションから生まれた話が一番驚いた内容だったってレベルで基本はさらっと読み流してしまった。

「世界視点で読む 企業戦略とアート 」

よくあるアートをビジネスの視点に取り入れましょう的な話ではなく、アートをしっかりとした収益事業にしましょうという視点が斬新だった。

最近よくある「教養としての〜」や「ビジネスエリートのための〜」という話ではなくアートを一つの収益性のある事業として成り立たせるにはという視点は目新しくて面白かった。

海外ではアートを事業として運営していくのは当たり前のことで、海外事例をたくさん紹介していたが、海外でうまくいっているから日本でもうまくいくという話ではなくて、なんというか必要に迫られないからどうしても著者の主張は腹落ちしなかったが、自分が理解できなかっただけで、もしかするとアートが当たり前に事業として成立する未来がくるのかもしれない。


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