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マタニティーマークのこと

たくさんの記事の中からこのページを見つけてくださりありがとうございます。

妊婦さん本人だけでなく、周りに妊婦さんがいる方、そうでもない方、皆さんに読んでもらえたら嬉しいです。


私は(この投稿記事を作成している今の時点で)妊娠35週目の後半を迎えた妊婦です。あと数日で臨月に突入します。

妊娠したことがわかったときはすごく嬉しくて、いつ母子手帳を貰えるのか、ベビー用品店に下見に行ってみよう、マタニティーマークってどこで貰えるんだろう、等とても楽しい気持ちでした(その頃はまだ、出産・育児に対しての不安よりも、ママになりたいという昔からの夢に一歩近づいた事に大きな喜びを感じていました)。

巷では、マタニティーマークをつけたがらない妊婦さんもいるそうですが、私はむしろ、すべてのカバンにマークを付けておきたいくらいに考えていました。『マタニティーマーク=夢の実現』だったので、とにかく夢に近づいた実感を得たい気持ちもあり、自治体でもらうものやマタニティー向け雑誌の付録の他に、ベビー用品店のサンプルセットをゲットして入手したり、駅の窓口で頂いたりして複数個集めました。

でも、残念なことに、電車でマタニティーマークをつけていても、どんなに体調が優れなくても、妊娠9ヶ月になるまでは一度も席を譲られたことがありませんでした。「譲られて当然」なんて思っていないし、万が一譲られたら、それはそれで申し訳ないような肩身の狭い思いがあって、優先席を避けていたこともあります。
まだお腹が大きくなっていなくて、体調が優れなかった頃、私が前に立つとあからさまに寝た振りをされたり、ずっとうつむいてスマホをいじったりする人ばかりで、世間は冷たいなと感じ、悲しくなることもありました。

そんな事があって、マタニティーマークの意味ってなんなんだろうと考えるようになりました。
実体験からわかったことは、お腹が大きくなってくれば、このマークはいらなくて、初期〜中期のお腹が目立たない妊婦さんこそ必要としているマークなんだと言う事。

お腹が大きくて重たいからシンドいのではない。
つわりや慣れない妊婦生活で疲れているから世間に優しく接してほしい。
そういうことなんだと思います。

疲れているのはお互い様、確かにそうです。
ただ、妊婦さんはお腹の中に別の人間を抱えているということを周りの人は改めて考えてほしいと思います。
色々と制限されたりすることも多いし、肉体的にも精神的にも、大きなストレスを抱えています。仕事をしている妊婦さんは、職場でのストレス+妊娠によるストレスがあるんです。
そこのところ、もっと周りの人は気づいて、労ってあげてほしいです。

そんな口に出しづらいSOSがマタニティーマークという形になったのではないでしょうか。

まだまだ、妊婦さんに対して冷たい雰囲気がある世の中。
どうか新しい命を宿すことに抵抗を感じず、優しい世界になって欲しいと思います。



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