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静岡ブルーレヴズ観戦記☆HOME開幕戦12/25vs埼玉パナソニックワイルドナイツ〜zum Siegen〜走り出せ❗️〜

1.雪にもマケズ

🎄クリスマスの東京駅 午前10時🎄

頭上の電光掲示板は、『クリスマス寒波』襲来ニモマケズ、各新幹線の定刻を知らせていた。

ありがとう😭JR❗️これで旅立てます🌟🌟

 東京駅は信じ難い程の人で溢れている。まだ仕事納めには早いのに、みんな一体どこへ行くのか⁉️
 私が乗り込むこだま号も、多くの乗客を乗せて定刻通り発車した。
 
 こだま号は品川を出た。突然、窓側に座る夫が私の肩を叩く。

『富士山❗️』

本当だ❗️
真白き霊峰は、密集する住宅を前に、雲ひとつない青空を背に、その峻厳な姿を見せていた。

ここから新富士駅を通過するまで、富士は優美な、時に荒々しい姿を私達に見せてくれた。

都市から田園へ風景は移り変わる

多くの人々は熱海で下車していた。立ち昇る温泉の煙が遠くに見えた。

最も雄大な姿を見せるのがこの区間

田子ノ浦ゆ うちいでてみれば 真白にぞ 不二の高嶺に 雪は降りける (山部赤人)

万葉集

私達の旅は掛川まで続く。
『遠征』は、半年ぶりだ❗️

2.あの年のクリスマス

掛川駅から東海道本線浜松行きに乗り込むと、その日の気温に比して、かなりモコモコに着込んだ人々が次々乗り込んできた。何かしら『青いもの』を身につけている。きっと私の『お仲間』だ。

 目的地まで3駅、約15分ほどの道のり。
 農家の生垣には満開の山茶花、木の枝をしならせているのは、大きさからして柚子ではなく夏蜜柑だろうか、、
陽の射し込む車窓は、静岡の穏やかな冬を映し出していた。

さて、
『モコモコの青い人々』はもれなく御厨駅で下車、駅の階段を降りると、小さな原っぱの向こうに遠州鉄道のシャトルバスが列を成して待っていた。

バスは懐かしい『赤いロゴ』の工場脇を通り抜け、磐田市民の憩いの場であろう『イオンモール』横を通過、まもなく懐かしいあのスタジアムが見えてきた。半年ぶりの、

ヤマハスタジアム

入場ゲートをくぐると、
『ご来場ありがとうございます、ご来場ありがとうございます。』という、ややトーンの高いご挨拶の声が聞こえた。

静岡ブルーレヴズの『社長』山谷拓志さんだ❗️

既にスタジアム場外=レヴニスタ広場はかなりの人で賑わっていた。

雲一つない青空、今年のクリスマス🎄は『ラグビー観戦』だ🏉

2022年12月25日 ジャパンラグビーリーグワン22/23シーズン 第二節 静岡ブルーレヴズvs埼玉パナソニックワイルドナイツ

メンバーは既に発表されていた。

 レヴニスタ広場には、市内各所で飾り付けにご協力いただいた、色とりどりのクリスマスツリーが、レヴズ『ホーム開幕戦』に花を添えていた。

優しさが詰まった手作りツリー

立ち並ぶツリーを眺めながら、私は『あの人』の車で聴いた曲をボンヤリと思い出していた。
あの年のクリスマス、私はどこにいたのだろう、、
私はあの人に何を贈ったのか、何を贈られたのかさえ、全く思い出せないでいた、、

 屋外ステージでは、なぜかノリノリのレヴズ☆オンステージの後、元日本代表畠山健介さんをゲストに、三角公志さん、五郎丸歩CROによる楽しいトークが始まろうとしていた。

ヒデキと化したノリノリのレヴズ


『レヴラジ』公開収録。小ネタ満載、相変わらず楽しいお二人


辛口テイストが持ち味のゲスト畠山さん


『なんで、みんな帽子をかぶってるんだろう❓』
グッズ購入の列に並び始めた矢先、夫は異変に気がついた。
 たしかに、グッズの列に並ぶ人々の多くは、既に『あの帽子』を被っている。

入場ゲートで配布されるのはマッチデープログラム

そうか❗️
 来場者先着10000名に配布されるあの『クリスマス帽子🎅』、一度並んで『スタジアムに入場』しなければならないのだ❗️
私達はあわててスタジアム入口の列に加わった。

 しかしこの時、
『まもなく選手達が到着します。』という三角さんのアナウンスがあった。既に入場ゲート脇には長い人垣ができている。

 私は訳もなく焦った。ホーム試合ならではの『入り待ち』、是非とも参加したい🔥🔥
 私は帽子を受け取ると、再入場口からあの人垣へ走って行こうとした。その刹那、、

私は、、動けなくなった😨😨😨😨
ピシッと背骨のなる音が確かに聞こえた。それでも、私はヨロヨロと歩いて人垣に近づいてはみた。堀川隆延HC(=タッキー)の端正な横顔が遠目に見え隠れしていた。

なんとか、なんとか歩ける、、
久々のギックリ腰、というアクシデントに呆然としながら、私は夫がグッズの会計を済ませるのを待っていた。ふと前を見ると、『社長』が写真スポット前に立っていた。

 私が、およそ実のない恋に無駄な時を費やしていた頃、『社長』にはクリスマスが『なかった』、おそらくは。

 社長が所属した社会人アメリカンフットボールチーム『リクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)』のシーズンはまだ続いていた。
 1996年、東京スーパーボウルで『オンワードオークス』を撃破、翌97年1月3日、東京ドームで『京都大学ギャングスターズ』と日本一を決する『ライスボウル』を控えていたのだ。

あれから26年目の冬。
チームの『日本一』に貢献したオフェンスラインの青年はプロラグビーチームの社長となり、富士山ヘッドを被ったお馴染みの姿でレヴニスタとの写真撮影に応じていた。

『Go Go Revs. Go Go Revs❗️』
撮影の度に、ハイトーンな掛け声が聞こえてきた。
 右奥のフードコートでは、楽しいランチが始まっていた、さらに奥から子供達のはしゃぐ声が聞こえる。ゴローさん達はおよそラグビーとは関係ない話で観客と盛り上がっている、、

冬晴れの磐田。
陽は燦々と降り注ぎじんわりと温もりすら感じる。人々の声がさざめく中を、冷たい風がシュっと吹き抜けていった。

Take off melody 今 彼方へ 
Just flight 過ぎ行く想いは 
永遠に変わらぬ 愛の翼
二度とあなたを悲しませない

1986年リリース 角松敏生『Take off melody 』より
冬晴れの磐田 笑いと歓声がレヴニスタ広場に満ちていた

3.もっと喜びに満ちた歌を❗️

何とか、座ることはできそうだった。しかし、迂闊に動くと激痛が走る😨😨

 グラウンドをみると、既に堀川隆延HC(=タッキー)がグラウンドに出て、メインスタンドから贈られる寿ぎの言葉に、その都度笑顔で応えていた。

昨季は開幕から3戦連続の試合中止に追い込まれた。この日、予定通りホーム開幕戦を迎えられた事は、喜び以外の何物でもない。

右下左側でくつろいでいるのがタッキー。ホーム開幕戦おめでとうございます。

アウェー=新幹線遠征、のレヴズにとって、ホーム戦は心安らぐひと時なのだろう。コーチ陣の表情も柔らかい。
有賀剛アシスタントコーチ(=Goさん)は、この日のレフリー達と、長く言葉を交わしていた。これも大切な仕事なのだろう。

山梨ご出身のGoさん、静岡生活も2年目、静岡から見る富士山にも慣れたか。

選手達も続々と入ってきたが、ここで私は痛みに耐えきれず一旦客席を離れた、、
 顔をしかめながら、トイレで人知れずストレッチをしていると、あのハイトーンの声が聞こえてきた。ああ、社長がご挨拶をしているのか、、

痛み止めも飲んだ、湿布も貼った、あとは気合いで乗り切るしかない👊👊
座席に戻ると、試合前練習は既に始まっていた。

因縁のチームとの一戦を前に、タッキーは何を思うのか
奥村さんのキック成功率が試合の結果を左右するか


今日も攻守に頼りになる男、クワッガ兄さん。


ラインアウトを統率する前キャプテン大戸さん、スクラム第一列の重責を担う成長株河田さん
(左)頼りになる早大コンビ伊藤さんと桑野さん、(右)クワッガ兄さんに続け!Mr.ショージ・スミス


大久保直弥アシスタントコーチ兼パフォーマンスディレクター(=ナオさん)が描く美しい軌道 終始にこやかだったのが印象的

『一年目はカオス』
ナオさんは、レヴズ公式ライター大友信彦さんのインタビューで、新しい戦術の試みについてこう話していた。

 たしかに、突如試合運びに苦しむ様になった一昨季のヤマハ発動機ジュビロ(現レヴズ)に、ファンは呆然とした。スピアーズとの最終戦はあまりに苦い結末だった。

今年で新体制も3季目、
昨季はコロナ禍で4試合中止に追い込まれたが、今年3月27日、この日の対戦相手『埼玉パナソニックワイルドナイツ』との激闘を経て以降チームは上昇気流❗️、『台風の目』と称されるまでになった。


そして今季、
チームとレヴニスタが目指すのは『勝利』❗️今度こそ、今日こそ❗️

スタジアム中央では、この日のスペシャルゲスト小柳ゆきさんの素晴らしい歌声が披露されていた。

♪あなたのキスを数えましょう 一つ一つを思い出せば♪

会場は既にバックスタンド、南スタンド、そして北スタンド2階までも多くの人で埋まっていた。スタジアムに響く歌声に大きな拍手が送られた。

ほぼ満員の青いバクスタ


歌声響く中、練習は続く

小柳さんの美しく切ない余韻が残る中、スタジアムでは『応援練習』が始まった。
①連携協定を締結した県内自治体のマスコットの音頭のもと、
👏チャチャチャン チャチャチャン チャチャチャンチャン👏(要するに三三七拍子⁉️レトロすぎないか🥲どのシーンでできるんだ⁉️)
②crap=手拍子はシンプルに 👏パンパンパンパン👏
③スクラムメーター 『Make some noises 』の掛け声の中、👏👣手足を自由に鳴らす👏👣

とりあえず、このスタイルでいくらしい。

レヴズも応援練習

練習は佳境に入ってきた。幾度も円陣を組んでは詳細を確認する。新加入SHブリン・ホール選手が率先して口を開く。

昨季より心身共にタフになった印象


ブリン兄さんのパスは強気かつ変幻自在


強烈攻撃陣のワイルドナイツ。ディフェンスの出来が試合を左右する


攻守の鍵を握る司令塔 グリーン選手


選手達は練習を終えて引き上げていった。グラウンド中央には青いマットが引かれ、YAMAHA製大型バイクが運ばれてきた。

YZR-M1 という機種らしい

同時に、グラウンド横一列に、レヴズ恒例『選手名入り大漁旗』が運ばれてきた。

バックスタンドは一面の青、職場の方々の愛がこもった色鮮やかな大漁旗が芝に映える。

選手入場。
ホームチーム『静岡ブルーレヴズ』が入場する。スタジアムは大きな拍手に包まれた🌟🌟

観客の熱い拍手の中、YAMAHAバイクの凄まじいエンジン音が唸りを上げた🔥🔥。同時に、スモークと2本の炎が空に噴き上がった🔥🔥


レヴズらしい、勇壮かつ温もりのある演出
スモークが描く白いアーチを選手達は走り抜ける。

https://twitter.com/bluerevs/status/1608325470478807041?s=46&t=t_w7hWXNZfoDSduc3oNwpg

続けて、左脇からビジターチーム『埼玉パナソニックワイルドナイツ』のメンバーがサラッと入場した。『アウェーの洗礼』はここから始まる。


いつもながらスペシャルな布陣

レヴズは円陣を組む。

いよいよホーム開幕戦を迎える

【アイスタの激闘】
終了間際の一点差負けから9ヶ月、
因縁の相手との再戦、しかもホーム開幕戦、

求めるものは、健闘でも惜敗でもなく、
勝利、そして歓喜だ❗️

試合が始まった。

おお友たちよ、これらの調べではない!
さあ、もっと心地よくて、
喜びに満ちた歌をうたい始めよう。


(ベートーヴェン作曲 『交響曲第九番』第四楽章より この3行は、ベートーヴェン自身がシラーの頌詩『歓喜に寄す』の冒頭に書き加えたもの。)

音楽研究家 平野昭さんの日本語訳


kickoff

3、前半〜飛び立て❗️

 風は強く変則的に吹いていた。互いにキックの応酬で機を窺う。
 レヴズSHブリン兄さんは、長い手足で巧みにボールを仲間に供給していた。しかし、、

前半2分 
レヴズペナルティーでワイルドナイツがレヴズ陣内に攻め込んできた🔥
縦にも横にも大きいワイルドナイツの選手は、1人1人が強い推進力を持ち、あっという間にゴールライン近くまで迫ってくる😨
最後は松田選手からライリー選手へ、彼はそのままゴールラインの先へ疾走した🔥


いや、
レフリーはペナルティーの判定、攻撃の過程でワイルドナイツにノックオンがあったらしい。 
 かろうじてピンチを脱したレヴズ、自陣だがレヴズボールのスクラムに。

 この後、レヴズはフリーキックで陣地挽回🔥。後で録画を見て知ったが、ワイルドナイツがレフリーのコールより早く組んでしまった、ということらしい。会場では、この展開が全くわからなかったが💦

 レヴズは一転攻勢にでる🔥🔥
ワイルドナイツのペナルティー、レヴズは敵陣へ。
ここからすんなりトライ、というわけにはいかなかった🥲
スタジアムの風はますます強くなり、揺れるフラッグはその模様さえ定かではない。

風向もコロコロ変わる


風の影響もあるのか、乱れ飛ぶボールを奪い合う混沌とした展開に。

 猛進するワイルドナイツ・コロインベテ選手🔥彼からボールをむしり取るクワッガ兄さん🔥兄さんは激走🔥🔥再び敵陣深くまで達した。

 ここは、ワイルドナイツのディフェンスの前にノックオン🥲
 しかし、レヴズはこの相手ボールのスクラムに勝つ🔥
 ようやく、先制のチャンスがやってきた🔥🔥

マイボールのラインアウトから、左へとモールをずらしつつ一気に前進🔥最後に決めたのはMr.ショージ・スミス🌟🌟


レヴズ 庄司拓馬選手 トライ
奥村選手のCGも成功🌟🌟
7ー0

見事な連携
この日の奥村さんは完璧でした


先制されたワイルドナイツは、激しく仕掛けてきた。
走り込むライリー選手に猛烈なタックルを浴びせたのは、今日13番のツイタマ選手🔥🔥
 その後レヴズはペナルティー。ワイルドナイツはショット選択。しかし、
松田さんのPGは不成功。

依然7ー0

前半も半ば、互いに守りは固いが、キックの応酬、となると、風のせいか手にボールがつかない。
自陣でのラインアウトのボールを奪取して一旦は窮地を脱したレヴズだったが、、
ワイルドナイツは猛攻を続けた。
コロインベテ選手から一気に前へ、左右に大きく動きながら、一人一人が少しずつ前へ出ていく。あっという間にゴールラインは目前、懸命に守るレヴズだったが、左側にスペースが生まれていた。
最後はワイルドナイツ竹山選手が巧みにステップを踏みゴールラインを超えた🔥

ワイルドナイツ 竹山選手 トライ🌟🌟
松田選手のゴールは不成功。

7ー5 レヴズ2点のリード。

その後もワイルドナイツの攻勢は続く。
レヴズは激しいタックルで懸命に堪えるが、自陣で遂にペナルティー🥲
ワイルドナイツはショット選択。

松田選手のPG 成功🔥
7ー8 ワイルドナイツ逆転。

レヴズは反撃にでる。グリーン選手が突破を図るが、コロインベテ選手の『交通事故レベル』のタックルを浴びるなど、攻めきれない時間が続く。

そして前半終了間際、
敵陣深くのマイボールラインアウト、得点のチャンスだ🔥🔥 しかし、
ノットストレートの判定🥲🥲🥲
チャンスを逸する。

ここで、前半終了。
7ー8 ワイルドナイツ一点リード
この緊迫したロースコアの展開に、観客は大きな拍手を選手達に送った。

 ハーフタイムのスタジアム、
白いポンポン、赤いライン、このチャーミングな青いクリスマス帽子を被った観客で、ヤマスタは温かいクリスマスの雰囲気に包まれていた。
 特別ゲストの自治体マスコット達が試合で熱くなった観客の心を和ませていた。

右から、菊川市のきくのん、袋井市のふっぴー
右 磐田市のしっぺい


快晴、しかし風は冷たい

4.後半〜この試練の彼方に〜

 早くも、ワイルドナイツは堀江さんがスタンバイしていた。
 後半早々、ボールを奪ったレヴズは、敵陣深くでマイボールのラインアウト🔥しかし、

またもやノットストレートの判定🥲🥲🥲
絶好の得点チャンスを逃してしまう。

そしてピンチが訪れる😨
ワイルドナイツが長く蹴ったボールの処理が遅れ、レヴズはそのまま自陣に攻め込まれる😨

 しかし、ワイルドナイツのペナルティーで陣地挽回、再びマイボールのラインアウトからモールで前進、加速してさらに前進して敵陣に迫る🔥🔥
 しかし、ここは得点ならず。

 いよいよワイルドナイツは堀江さん登場🌟後半半ばから、日本代表クラスが次々登場するのがこのチームのお約束だ。

代表から代表へバトンタッチ

レヴズは、敵陣でマイボールのラインアウト、
グリーン選手が疾走、さらに矢冨選手が一気に前へ🔥🔥更にクワッガ兄さんも前に、ゴールラインは目前だ🔥🔥ここでホイッスル、
 
直前に何があったのかよくわからないが、とにかくレヴズにアドバンテージがあったので、再び得点チャンスはやってきた🌟🌟

音楽が流れる。観客の熱いクラップが繰り返される👏👏👏👏

レヴズ、マイボールからのラインアウト。モールで押す🔥押す🔥🔥押し込んだ🔥🔥🔥

ゴールライン内には、『大男のミルフィーユ』が出来上がっていた。その隙間からレフリーの真っ直ぐ上がった手とホイッスルがきこえた。

素人目には何が起こったのか全くわからない

レヴズ 日野選手  渾身のトライ🌟🌟
選手達は雄叫びを上げた🔥🔥


トライを決めた日野さんに奥村さんが駆け寄る


歓喜のクラップがスタジアムに響く👏👏👏

奥村さん、この日も完璧

https://twitter.com/bluerevs/status/1608384854806401024?s=46&t=3EiNkjquzfrRoRVb-yITpg

奥村選手のCG も成功🌟🌟

14ー8 レヴズ再びリード。

とはいえ、
まだ後半12分、先は長い。

給水しながら話し合うメンバー

 逆転されたワイルドナイツは再び猛攻🔥懸命に守るレヴズ🔥ワイルドナイツは実に巧みにボールを動かし前進するが、ここはレヴズが守りきる。
とはいえ、ここから先、
ボールを大きく動かすワイルドナイツに、レヴズは長い時間自陣での守りを強いられる事になる🥲

時間は刻々と過ぎていく。
激しくぶつかり合う両チーム、
あと20分❗️

 ここでクワッガ兄さんがボールを奪取🔥🔥前へキック、ボールをキャッチした松田選手をキーガン・ファリア選手が見事押し出すが、これがハイタックルの判定に🥲チャンスにはならない。

ここで、ワイルドナイツは『ファンタジスタ山沢』さんが登場、攻めを加速させるワイルドナイツに対して、レヴズは激しいディフェンスで対抗する🔥
 ここで杉原選手が相手のノックオンを誘う。自陣ゴールライン手前だが、マイボールのスクラムだ🔥🔥
Make some noises 👏👣👏👣👏👣
観客はひたすら手足をバタつかせて音を出した。
レヴズは一旦タッチにのがれ、相手ボールのラインアウト。
ここで、大戸選手が巧みに相手のノックオンを誘う🔥🔥

レヴズ、マイボールのスクラム。
ブリン兄さんからボールを受けたグリーン選手は、巧みなロングキックを見せた🌟🌟🌟
ボールは絶妙な位置でバウンド、そしてタッチを割った。
50/22のルール適用🌟🌟敵陣内でマイボールラインアウト🔥🔥

今振り返れば、ここが、勝負の分岐点だったのか。
 日野さんから放たれたボールは、ワイルドナイツの手が伸びて大戸さんの手に収まらずワイルドナイツボールに😨、さらにレヴズペナルティー、一気にピンチが訪れた。

残りは10分
レヴズはさらにペナルティ、 自陣深くに攻め込まれる😨
ワイルドナイツは、ラインアウトからモールを組み押し込んできた🔥
しかしレヴズはボールを奪取🔥
ゴールラインは目前だったが、タッチにのがれた。

ここで更なるチャンスが訪れる。

レヴズは相手ボールラインアウトのボールを奪い、反撃に転ずる🔥
矢冨選手の放ったロングキック、ボールはバウンドしてまたもや絶妙な場所へ出て行った。
見事50/22成功🔥🔥

敵陣内でマイボールラインアウト、今度こそ🔥🔥
残りは6分 会場の期待と興奮は最高潮に達した👏👏👏👏👏🌟

大戸選手が確実にキャッチ、モールは前進、アドバンテージも得て、グリーン選手はキックパスを選択、しかしこれは通らない。

さあ、もう一度❗️
残りは5分。
再びマイボールのラインアウト、観客の生み出すcrapの音は更に大きく膨らんでいく👏👏👏

 しかし、、、
手前で伸び上がったワイルドナイツの『タワー』の手がボールに触れた😨😨軌道が変わったボールは大戸さんの手を弾き、そのまま後ろへ。ワイルドナイツがボールを奪取したのだった😨😨
 スタジアムに悲痛な悲鳴が起こった🥲🥲🥲
さらにレヴズペナルティー、しかもツイタマ選手にはイエローカード🟨
 レヴズは14人に❗️

マイボールのラインアウトから一気にレヴズ陣内に雪崩れ込んだワイルドナイツ、ボールを左右に動かして容赦なく前進していく🔥🔥

残りあと2分、
しかし、ゴールラインは目前に迫る。懸命に守るレヴズ、もう私達は祈るしかない🔥🔥

ゴールポスト近く、ボールを出そうとしたワイルドナイツSH小山選手は、機を見て咄嗟に右にステップを切った🔥🔥追いかけるクワッガ兄さんと日野さん🔥🔥

しかし、僅かに、届かなかった。
ワイルドナイツ トライ
14-13 一点差。
山沢選手のキックはほぼ中央から。結果は見えていた。

いつか見た風景が、再び目の前に現れた。

山沢選手のCG 成功。
14ー15  ワイルドナイツ逆転。

残り30秒余り、ボールを保持したワイルドナイツ、ホーンが鳴った。山沢さんがボールを蹴り出した。

ところが、
時間は3955、5秒足りない⁉️なんと、ホーンが早く鳴ってしまったらしい💦
 レフリーはワイルドナイツボールのスクラムで再開すると告げた。

スクラム、押すレヴズ、ボールはワイルドナイツに出されたが、受けた竹山さんはボールを前にこぼした。
ノックオンか⁉️場内は騒然となった。
しかし、
試合は終わった。こういう終わり方があるとは、知らなかった🥲🥲

ノーサイド 


14ー15 埼玉パナソニックワイルドナイツの勝利。静岡ブルーレヴズはポイントIを獲得。

 私を含め、多くの観客はこの事態をすぐには飲み込めなかったが、『試合は終わった』とわかると、両チーム選手達への労いの拍手が沸き起こった。
 彼らにカメラを向けることはできなかった。明と暗のコントラストがあまりに際立っていた。

そして、
私に『限界』がやってきた🥲。
私はソロソロと立ち上がりスタジアムを出た。なんとか歩けそうだ。まだ御厨駅までの道は人も少ない。

*      *       *

あの後、選手達はどんな表情を見せたのだろうか。
 磐田の静かな夕焼け空を眺めながら、私と夫は
『いい試合だったね。でも勝てたよね。』
と互いに繰り返した。

確かにラストシーンはほぼ同じだった。でも心の色は全く違う。
あの日、私はひたすら『奇跡』を祈りそして落胆した。
今日は、さほど落ち込んでもいない。悪い気分でもない。

こんな日もあるさ。でも、次がある、次が❗️

*     *      *

時折訪れる激痛に耐え、ようやくたどり着いた東京駅 午後7時過ぎ。

構内は夥しい人で溢れかえっていた。タクシー乗り場に立つ私達の横を、次々とカップルが通り過ぎる。彼らは言葉を交わしながら御幸通りのイルミネーションの奥へ消えて行った。

そうだ、今日はクリスマスだった。

〜あとがき〜

まさか、アイスタと同じ結末を辿るとは❗️
いや、同じだったのは『結末』だけでした。

昨季、
コロナ禍で中止となった試合の翌週、しかもホームとはいえ、旧ヤマハ発動機ジュビロにとっては超アウェーの地『アイスタ』、4つの不戦敗も重くのしかかっていました。
 
今季はまるで違います。

ホーム『ヤマスタ』での開幕戦、様々なクリスマスの演出で会場は暖かく幸せな空気に包まれていました。チャーミングな青い帽子を被り声援を送ってくれた9400人余りの観客が選手達を後押し、最後まで見応えのある、そして来年に更なる期待を持たせる試合でした。

この観戦記の副題【Zum Siegen 】はドイツ語。『勝利に向かって』という意味ですが、元ネタはドイツの文豪シラーの頌詩『歓喜に寄す』。この詩にメロディーをつけたのが、年末の風物詩、ベートーヴェン『第九』のラストを飾る『歓喜の歌』です。
この試合を機に、来年『真の歓喜』がチームに訪れます様に心からお祈り申し上げます。

そして、

ヤマハ発動機ジュビロが静岡ブルーレヴズとなって一年半、オフシーズンも楽しさ満載でしたが、このホーム開幕戦は、期待と興奮と幸せに満ちていました。

 様々な企画でクリスマスマッチを盛り上げてくださった五郎丸歩CROをはじめ事業部の皆様、

 最後まで見応えのある試合を見せてくださったクワッガ・スミス、奥村翔共同主将をはじめ選手の皆様、

 依然コロナ禍に在りながら、メディアの取材にも真摯に対応され、選手達を万全の形で送り出してくださった大久保直弥アシスタントコーチ兼パフォーマンスディレクターをはじめ強化部スタッフの皆様、

ラグビー関係者へのコメント、県内のあらゆるメディアの取材対応、チームスーツのモデルまで、あらゆる面からチームを牽引された堀川隆延HC、

そして、
今や『チームの顔』として、オフシーズンから休みなくスポンサーへのご挨拶、メディア出演、県内自治体との連携協定締結など、レヴズを『SHIZUOKA のチーム』とすべく努力を重ねてこられた山谷拓志社長に、

改めて御礼申し上げます。

また、私の拙い観戦記に目を通してくださったすべての皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

来年も観戦記は続きます。皆様よいお年をお迎えください。

Froh, wie seine Sonnen fliegen
Durch des Himmels prächt'gen Plan,
Laufet, Brüder, eure Bahn,
Freudig, wie ein Held zum Siegen.
(日本語訳)
喜びをもとう、星々が 壮大な軌道を巡るように
走れ、友よ、自らの道を
喜びを持って、英雄が勝利を目指すように

ベートーヴェン 交響曲第九番第4楽章より『歓喜の歌』抜粋

色々な日本語訳を参考にしながら、自分で訳してみました。本来単数形のみのSonneが、Sonnenと複数形になっているため、太陽ではなく銀河の恒星という意味の様です。






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