「不確実性の時代にアート思考をどう活かすか」メモ

2019年3月4日(月)THINK OF THINGS

「不確実性の時代にアート思考をどう活かすか」行ってきました。取り急ぎメモです。

登壇者に美大系がいらっしゃらなかったのが印象的でした。

これまでは論理=確実性だった

2000年くらいまで、ビジネスは論理、定量を重視したロジカル思考が中心だった。2010年ごろから五感、定性を重視し潜在課題を解決するデザイン思考が現れる。今、論理的な答えだけでは差別化できない。

ロジカル思考もデザイン思考も解を求めるアプローチ。
論理学は、誰でも同じ結果、スカッとする、答え、伝達効率が良い。
論理的な方法なので誰でも同じ結果に繋がり、コモディ化しやすい→マネされやすい。

差別化するためにどうするか?

論理的な方法はビジネスで例えれば1から10にすること、0から1を作り上げるにはアート思考にヒントがあるのでは?

アートは、正解がない、人によって答えが違う、もやっとする、問い。
アートは、ウイルスのようなもの。

スタートするにあたって、なぜ自分がそれをするかという問い(WHY ME WHY US)が大事。きちんと自分の中の動機を捕まえておかないと続かない。

論理を超えるには熱量が必要!

単なる新奇なものではなく、熱量が伝わり、共感してもらえるプロダクトなっているから評価される。amazonが成功したのものスタートは希少本が欲しいというユーザーがいたから。どうしても欲しいという熱量がなければ、黎明期のネットでクレジットカードの番号を入力するハードルを越えられなかった。

デザイン思考(what)は、数値化できないものを表せたが、技術革新に目が行きがちでユーザーが置いてけぼりになっている面もあった。
アート思考(why)は、ルールを外れても良い状況で、ぶちまけられる自由さに期待している。

アート思考だけで解決できるか?

ビジネスはどうしても提供者側の意図が強めに出てしまう、また利害関係者も多いので変わったことができない。他者のためのビジネスなので動機が弱い。
近年、消費者が得るだけでなく個人を応援したいという流れがある。アート思考は個人の顔が見えやすいので、今は受け入れられやすい環境。
ただし、アート思考だから上手くいくわけでない。希少性、ユニークさはそれだけニッチだということ、戦略が必要、ロジカルとの併用。ピカソもウォーホールも狙ってやっていたはず。ニッチだけでなくトレンドも知っておく必要がある。

ビジネスにアート思考を取り入れるには?

アートは言わば毒なので受け入れられにくい。外部の人間がやるのと内部の人間がやるので異なる。組織の中で実現するのは難しい。意思決定者に提案した方が通りやすい(トップダウン)。この辺りは企業の中でアート思考を取り入れるのは、そういう風土がない限りほぼ無理ではと感じた。

外部のアート関係者と協業する場合、翻訳者を間に入れないと上手くいかない可能性が高い。メディアーティストならテクノロジー系の企業との経験が豊富な方が多いので、直でもコミュニケーションが取れる場合もある。

組織の内部でアート思考を活用するなら、自分たちのプロダクトが”なぜやるのか”、”なぜ自分たちなのか”、見失わないための思考方法として持っていた方が良い。

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