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#12 ドイツのクリスマスマーケット【後編】

翌日にはケルンのクリスマスマーケットに行った。

ここの屋台で食べて感動的に美味しかったのが、ハッシュドポテト。
ただのハッシュドポテトではなく、りんごジャムを付けて食べるのだ。最初は「じゃがいもとりんご……?合うのか……?」と半信半疑だったが、甘じょっぱくて本当に美味しい。
この世で一番おいしくてやみつきな味は「甘じょっぱい」かもしれない。
家でもやってみたい、ハッシュドポテトとりんごジャムの組み合わせ。

ミズノは、ここで初のグリューワインに挑戦した。お口に合わなかったのがすぐに分かる表情をしていた。一口もらって同じ表情をしたのは言うまでもない。

この日は珍しく晴れ間がのぞくタイミングがあり、青空とケルン大聖堂、クリスマスマーケットという絶景が見られた。マーケット内にはスケート場もあり、子どもたちが楽しそうに滑っていた。映画のワンシーンのようだ。

壮大かつ優美なケルン大聖堂は、それ単体でも観る価値がある。聖堂内のステンドグラスは、外の光を受けてとても美しく輝いていた。
イエスキリストの生涯を表したモニュメントがあり、カトリック系の大学で聖書の勉強をしていてよかったとはじめて思った。同時に、聖書を枕代わりにして寝ずに(罰当たりめ)真面目に授業を受けていたら、もっと多くのものを感じ取れたかもな、とも思った。

大人になってから「もっとあのとき勉強していればよかった」と思うのは本当らしい。

聖堂の中はシンメトリーな作りが多く、シンメトリー愛好者としてはとても見ごたえのある建築物だ。
聖堂の外、裏手では、お兄さんが大きなシャボン玉を作って飛ばしていた。私も大聖堂の外で大きなシャボン玉を飛ばしたい人生だったな。

いや、今からでも遅くないか。

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