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すぐ忘れてしまう読書(忘れたくないから書く) ③古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』

「書く」ことは好き。
でも、「書く」ってことに対して腰が重い私。
ネタ無いしなー。誰かテーマ決めてくれないかなー。
いい文章が思い浮かばんなー。オチどうしようか。
言い訳ばっかり。

それってほんとは好きじゃないんじゃない?

そんな時にこの本を手に取った。
タイトルが素敵。装丁も可愛い。そして帯を糸井さんが書いている。
これはビジネス書?いや、ティーンのための本?
ジャンルはよくわからなかったけど、どうにも惹かれて即購入した。

結果、これは小説で、ビジネス書で、ティーンも読むべきで、
とにかく全員読め!ということなのです。

日記書いてるはずなのに、
嘘を書いていないか?
それって本当にその時の気持ち?物語にしようとして今考えてない?
日記にすると悪口書いちゃうって思ってない?

あー、私だ。
というか、みんなそうなのか。

そういう「書く」ということに関して概念的なことが書いてある一方で、
すぐに使えるテクニックも多数。
私は、“「と思った」を付けてみよう” がすぐ使える!って目から鱗だった。
私が書くの辛いと感じるのは、少し主観的すぎるからなのかもしれない。
客観的に淡々と。難しいことだけど、これが出来るようになれば、
書くことも楽しいし、もっと楽になれそうな気がする。

そして、私は子どもたちにこれを読んで欲しい。
1人の世界で、自分と向き合って、誰にも邪魔できない自分との会話で、自分のことが好きになれる。自分の人生を楽しむことができる。
今与えられた学校や地域だけが世界じゃない。
いつかは自分で生きる場所を選べるけど、
子どものうちは難しいから、
だから自分のなかに広い世界を持って。
この本を読んでそんなふうに強く思った。

バカみたいな夢だとわかっているし、そうなるためにはもっともっと努力とか継続が必要ってこともわかっている。わかっているのだけどひっそり昔から思っているのは、
いつか仕事リタイアしたら、「書く」ことで食べていけないかな。
食べるまではいかなくても、「書く」ことで社会と繋がっていけないかな。
そんな風にひっそりと思っている。
ひっそり。
思っているだけなので許して欲しい。

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