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「暗黙の了解」って何?なんで教えてくれないの?

こんにちは、社会福祉士歌い手の藍烏です。
ASDはじめコミュニケーションに困っている私たちの心の声、聞いてください。

「暗黙の了解って何よ?なんで教えてくれないの?」

世間には「暗黙の了解」ってありますよね。例えば「相手の何かを指摘する時は出来るだけオブラートに包む」「事実よりもその場の空気を重視する」とか。色々ありますよね。

さて、なぜそもそも暗黙の了解が存在するのか。これ、人間は育ってくる過程である程度のマナーやモラルを学ぶだろうという前提があるのと、わざわざ他人に教えるほど暇ではないからだと思うんですね。「この程度のことなら察せて当たり前」という無意識な期待もあるんだと思います。普通のハードルが上がってしまっているんですね。

しかしながら、ASDをはじめとした発達障害者やコミュニケーションに難を抱えている人などは、基本言われないと分かりません。加えて、他者とのコミュニケーションを重視して生きてきていないケースが多いため、なかなか自然にマナーやモラルを覚えることが難しい状況にあります。例えばASDさんは自分視点を他者視点に置き換えることが難しい特性がありますし。

じゃあどうしたらいいのか?教えてほしいというのが本音だけれども、よほど優しい人でなければなかなか暗黙の了解は教えてくれません。陰で「空気の読めない人」と叩かれるのがオチです。そこでSSTを学ぶのがオススメです。

SST=ソーシャルスキルトレーニングといい、社会でのマナーやモラルなどを身に着けるためのトレーニングを指します。発達段階の子ども向けのものが多いのですが、これ結構役に立ちます。さすがにこと細かな事例までは載ってませんが、「あぁ、こういう時ってこういう考えをすると良いんだな」っていうのが分かります。ぜひお試しあれ。(私も勉強中です)

この記事を読んでくれる方は同じように難を抱えている人か、こういった福祉に興味がある人だと思っているので言いますが、周りに困っている人がいて察する力が自身にあるのなら、ぜひ気にかけてあげてください。そうしてくれるととても助かる人がいます。あなたのおかげで成長出来る人がいるのです。ただ障害あるなし関わらず感謝出来ない人はいるので無理はしないように。もちろん気にかけてもらった側の人はしっかり感謝を伝えましょうね。ではまた次回。


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