絶縁の村田さんと三浦さん

気づいたらやらねばならないことが山のように溜まっていて、私はこの一週間、この山を一体どのようにして視界に入れずに生活していられたのだろうと不思議に思います。しょっちゅう思う。

もうこれを何度も繰り返しながら生きている。何度も繰り返しているから、本当はこの一週間、地面の下に「やらねばならないこと」の赤ちゃんが蝉の幼虫のように丸まって眠っていて、私はその上で悠々自適に暮らしていたことを、心の底では知っているのです。仕事の締め切りは突然ある時期に密集するのではなく、最初からある時期めがけて突き進むよ~と事前に告知されていて、告知された時点での私は、は~いと深く考えずに生返事をして、次々とそれを土に埋めているのでした。なんなの?

今日はほんと~にやる気が出なくて、いつもよりぼけーっとしながらパソコンの前に座っていた。調べたら低気圧のせいらしいです。

ていうか低気圧じゃない日ってあるの?なんかTwitterって毎日誰かが「今日は低気圧だから頑張らなくていいよ~」と言ってくれていない?弱くて暗い人間に甘いことを言ってくれるSNS、それがTwitterなのですね。

頭が痛いので市販の薬を飲んで、効くまでこうしてnoteを書こうと思いました。まずは10個、noteを書けたらいいな。有言実行って出来たためしがないけど。有言不実行、無言不実行の人生。何かしらはやってくれ~

https://book.dmm.com/product/4266564/b600dsgk04881/

さっきまで日韓合同の小説アンソロジー『絶縁』をオーディブルで聴いていた。今さっき村田沙耶香の短編を聴き終わったばかりです。

村田沙耶香、作家で一番くらいに好きなんだけど、彼女の描く話って、最後の方にもうやけくそみたいに世界が広がって、膨大な空間に今までの価値観とか丁寧に書き連ねていたことすべてをパーっと放り投げて、でっけえ世界にそれらがスーッと溶け込んでいって、はい、もう見えなくなりましたね、終わりです、帰りましょうと言われて帰らされるような感覚になる。最後、もう途方もねっ、と思う。

私は特に途中までの雰囲気が好きだからか、最後の結末をあまり覚えていないことが多い。なんか覚えていても覚えていなくてもいいかも・・・ってなる。主人公や取り巻く環境が、最終的にすごく進化/変化するというか、とどまることを許してくれない感じ。

私は村田沙耶香じゃないし、上手に読書をするタイプでもないのでうまく言えないのですが、いろいろあって、スン・・・と終わる小説じゃなくて、何かしらの「答え」を分かりやすく提示してくれるというか、はい!こうしてこうしてこんなことを考えていた主人公は/主人公が生きている世界は、こんな風になりました!ジャーン!(すっげえでっかい強烈な変化・なすすべもなし!)みたいな終わり方で、すがすがしい。わーそんなになっちゃったんですね・・・と、物語の結末を下の方にいるちっちゃい私が見上げているような感じだ。伝わると思って書いてないけど伝わったらいいなと思っている。


オーディブルのナレーターは三浦透子さんだったんだけど、ボソボソした好みのタイプの朗読でとてもよかった。


それはそれとして三浦透子さんってそもそもめっちゃ好きだ。

バカリズムが原作×脚本×主演を務めていたドラマ『架空OL日記』をU-NEXTかなんかで見ていたとき、そんなにメインの役じゃないんだけど彼女が出ていて、その佇まいと声を好きだなあと思ったのが始まり。真壁香里さんって役だった。そうそう。今調べました。


ああいうタイプの女の人って好き。少し顔が丸くて細すぎない体型で、落ち着いてるけど冷たい感じではなくて、全然笑うし笑うと柔らかい、声が低めの女の人。ニコイチの友達になってほしいなあと思う。なってくんないかなあ。こんなにピンポイントに要素が書きだせるなら、これはもう私には「女性の好みのタイプ」があるのだろうね。

ちょっとふっくらしてたり、骨太っぽい女の人が好きだね。これはまあ、男の人にも共通だし、動物もデカけりゃデカい方が好きだし、木とかも太くてでっかい大樹が好きだったりするけど・・・

作中で香里さん(三浦透子)が彼氏の話をし始めたとき、なんかショックを受けた覚えがある。私は自分が恋愛をまったくしない人間だから、好意をいだいた人間がふつうに恋愛をする側のふつうの人間だと知るとなんかガッカリしてしまう節がある。

ちなみにドライブ・マイ・カーはまだ見てません。


さっき『絶縁』の電子書籍を調べてるときに見つけたのですが、ebookにお得なクーポンが出ていたのでお知らせしてあげましょう。

今日8/26いっぱい、ほぼ全ての作品が50%OFFになるらしいよ。サイコーだね。私はこれで『ブランチライン』の5巻と『スキップとローファー』の9巻を買おうと思っているよ。

ebookってスマホの中にリアル本棚を作れるのが大好き。
ふつうの電子書籍って大体表紙をずらーっと並べてくれるタイプの本棚だけど、ebookは実際に本棚に本をさしてるみたいに、背表紙で表示できるのです。

ほら すごい良い


なんか最後、ebookの回し者みたいになっちゃった。
短めだけど、薬が効いてきたのでやらねばならないことに向き合おうと思います。

4時って、夜なのか朝なのか分からないよ。
おやすよう。おはよすなさい。

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