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【弘法大師御誕生1250年記念】参拝フリーパスでまわる高野山

高野山は今、弘法大師・空海ご誕生1250年の式典で盛り上がっているのをご存知でしょうか。
5/14~7/9までの期間中、高野山内をまわるのにとてもお得な特別記念品が3,000円で限定販売されています。(※現在は終了)

4つの特選品だけでも充分なのに、金剛峯寺霊宝館を含む6か所の参拝フリーパス付で、期間中は何度でも利用できるとのこと!
全て1回参拝で合計4,500円なので、どれだけお得なのかがわかります。
特別記念品と表現されていますが、下々の言葉で表現するとまさに高野山限定・福袋!(怒られる…?)

まず購入するために、急ぎ高野山へ行くことにしました。
1万セット限定ですが金剛峯寺の窓口で聞いてみたところ、まだ余裕はあるとのこと。(※5/25現在)
購入は窓口のみのため、遠方だとなかなか難しいのかもしれません。

トートバックは想像していたよりもしっかりしたデニム生地で、帰りに荷物をたくさん入れても重たさを感じませんでした。

るるぶ特別編集』の内容は、金剛峯寺公式HPにデジタルパンフレットとして公開してくださっています。
とても見やすく、わかりやすい内容。
こちらで高野山の予習もできますね!

今回はまず、参拝フリーパスを使って、日帰りでどれくらいまわれるのか、を試してみました。

平日だからかそれほどの混雑もなく、半分以上は西洋人のお客さんの印象。
同じトートバックを持っている人には出会いませんでした。


◆金剛峯寺◆

窓口で特別記念品を購入したあと、そのまま中に進みます。
子どもの頃に家族で来ましたが、和室でお茶を飲んで休憩させていただき、さっとお寺の中を見た記憶しかありません。

今回は、有料になってから初めての参拝。(千手 博さん奉納の襖絵も楽しみ!)
館内は撮影禁止のため、金剛峯寺公式HPのご案内を参照ください。

お庭をじっくり拝見してみると、石で雄雌2匹のを、白砂で雲海を表現した壮大なものでした。

こちらは雌の龍

とわかる角度を探したのですが、2匹同時に入れるのは難しく、正面上の角度から撮った写真を見てみたいと思いました。

時間をかけ、じっくり興味深く見つめているのは、外国からのお客さん。
日本の文化に対する好奇心いっぱいで、はるばる高野山まで来ているのを感じます。

また日本茶は今でも、セルフサービスで飲むことができました。

見どころがいっぱいの金剛峯寺ですが、個人的には、金剛峯寺限定のおみやげ品を売っている売店でテンションが上がりました!(最近『梵字(ぼんじ)』に憧れているため…後ほど写真があります。)

『蛇腹道』を歩いて壇上伽藍へ


◆壇上伽藍◆

こちらで無料参拝できるのは、根本大塔金堂

今回の式典中特別なことは、点在するお社の中の仏像を、大きなアクリル板越しに見れるようになっていること。

石段を上がらないと中が見えないので気づきにくいのですが、通常は小さな四角い穴から覗いていました。
中は薄暗くて見えにくかったので、アクリル板越しはとても見やすい!
華やかな孔雀の上に乗った仏さまもいらっしゃるので、ぜひ探してみてください。

壇上伽藍内も見どころがありすぎるので、お気に入りの場所だけをご紹介。

美しい蓮池
善如龍王社(ぜんにょりゅうおうしゃ)

大きな蓮池の中央に鎮座する善如龍王社は、とても静かで清らかな場所です。

次に行く霊宝館は、この善如龍王社から歩いてすぐ。


◆霊宝館◆

今回の特典の中で一番うれしかったのは、期間中霊宝館に何度でも入れること。

空海さん直筆の書や、平清盛が自分の血で描いたといわれる『血曼荼羅』など、国宝がさらっと展示されています。(説明を読まないと、うっかり見逃しそう!)

今回はとうとう、図録を購入してしまいました!
この本でじっくり勉強してから、7/9の期間終了までにまた来たいと思います。

霊宝館100周年の美しい図録と、金剛峯寺で購入したの梵字の根付け

ここまででかなり時間がかかってしまいましたが、残った無料参拝は大師教会授戒徳川家霊台

大師教会授戒
に寄ってみましたが、授戒の時間が1時間おきで待つ必要があったので、今回はあきらめました。
徳川家霊台も、少し場所が離れているので次回。
せっかく来たので、奥の院までたどり着かなければ!

◆奥の院◆

千手院橋からちょうどバスに乗れたので、早く到着できました。
夕方の奥の院は初めてでしたが、お昼より落ち着いていて良い感じ。

お墓の草抜きという毎回のミッションを終え、空海さんが今も祈ってくださっている御廟(ごびょう)に向かいます。

暖かく優しい光がさす奥の院

コロナ以来閉じていた地下法場は今年1月から開いていますが、16時半を過ぎていたので、既に閉まっているのを覚悟で急いでみました。

御廟橋からは聖域のため撮影禁止

はや足で到着すると、地下法場から出てきた人が。
まだ開いてる!
やったー! 
と心の中で叫びながら、薄暗い階段を降ります。
今も祈ってくださっている空海さんに、最も近い場所。

誰もいなかったのでゆっくりご挨拶ができ、大満足で階段を昇ると、出口が閉まってる!(この地下に一晩閉じ込められたら、むちゃくちゃ怖い!と一瞬思いました。)

最後の参拝客だったようで、お坊さんが『こちらから出てくださいね。』と待ってくださってました。

お坊さんにお待たせしたことをお詫びして確認すると、16時45分に扉を閉めるそうです。
その時間までにはぜひ、空海さんの近くまでたどり着いてください。

結果、日帰りで全ての無料参拝+奥の院をまわるのは、よっぽど朝早くのスタートでないと厳しそうです。
もちろん、全てまわれなくても充分満足な記念品です。

でもせっかくなので、通えない場合は宿坊ゲストハウスに宿泊し、高野山の澄んだ空気を呼吸して、ゆっくりと満喫するのがおすすめです。

高野山から帰るとすぐまた行きたくなり、今度はいつ行けるかな~と考えてしまいます。(昨年は4回通ってしまいました。)

いつもより帰るのが遅くなりましたが、電車からの山の景色は美しく、行きも帰りも楽しめます。(座席は西側が景観が良いのでおすすめ。)

里山の景色に癒される
各駅もそれぞれ風情が

今回は初めて、山に沈む夕陽を見れました。

車窓からの和歌山の夕陽


宿坊の選び方などについて書いた、高野山滞在の記事はこちら ↓


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