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カフェ写真 | ピントの話 | マニュアルフォーカスで撮る

はじめはiphoneで撮ったカフェ写真をSNSに載せていた。しかし現在所持しているFUJIFILMのカメラの前にOLYMPUS PENシリーズを持っていたのだ。そのカメラは旅行に行く際に持ち歩いていたものだった。コロナ禍でおうちカフェをしているときにそのOLYMPUSのカメラで撮ってみるようになり、カメラの沼へと引き摺り込まれてた。

カメラについて知識を増やせば増やすほど、ただ写真を撮るから自分が撮る写真になり、カフェに行って(またはおうちカフェで)感じたことを写真に写せるようになり、どんどんカメラで撮ることが楽しくなった。

今回はカフェ写真をカメラで撮る上で大事にしているピントの話。一眼レフカメラであるから出来ること。



マニュアルフォーカスで撮るカフェ写真

スマホとカメラの大きな違いは、F値の低い単焦点レンズを付けると『ぼかせる』ことだ。
このぼかしを使い、自分がそのとき見て綺麗だと思ったこと、美味しいそうだと思ったところ、感じたところにピントを合わせ、伝えたいことを強調させられるのだ。

その合わせるピントをカメラのオート機能に頼るのではなく、マニュアルフォーカスに設定し、自分で合わせると更に表現の幅が広がる

カフェ写真は、基本的に静物を撮る。被写体に動きがないのでマニュアルフォーカスでも比較的簡単にピントを合わせることができ、且つ自分の意志でピントを決め、写真にそのカフェの何に心を惹かれたのかを込めることができる。

フォーカス設定をMFにする

MENU→フォーカス設定→フォーカスモード→マニュアルフォーカス


マニュアルフォーカスで撮影するために便利な設定について

やはり素早く撮るという点ではオートフォーカスには敵わないだろう。しかしなるべくスムーズに撮影できるように設定をした。私が所持しているカメラ、FUJIFILM X-S10の場合についてだが、他のカメラでも同じような機能がある場合が多いので調べてみると良い。

1.MFアシスト

ピントが合っている部分の輪郭に色がつく設定。これを設定するとマニュアルフォーカスでの撮影も格段に楽になる。見やすいと思うカラーに設定する。私はホワイトよりわかりやすく、レッドより優しい色のイエローにしている。強くするとわかりづらくなる場合もあるので、私は補助として弱の設定にしている。

MENU→フォーカス設定→MFアシスト→フォーカスピーキング→好きな色に(私はイエロー(弱)に設定)

2.フォーカスチェック

ピントを合わせる部分を拡大し、きちんと合っているのか確認できる機能。次のファンクション設定でAELボタンにフォーカスチェックを入れてあるので、ここはOFFにしている。

MENU→フォーカス設定→フォーカスチェック→OFF

3.ファンクション設定

本体のボタンに、自分の好きな機能の設定を割り当てられる。私の場合は自分で確認したいときだけ、ボタンを押してフォーカス部分を拡大できるように、使わないAELボタンにフォーカスチェックを配置。

MENU→セットアップ→操作ボタン・ダイヤル設定→ファンクション(Fn)設定→AE-L→フォーカスチェック


4.ワンプッシュAF時の動作

これはAFONのボタンを押した時にピントを合わせる方法の設定。AF-SとAF-Cがあり、AF-Sはボタンを押すと一度フォーカスエリアにピントを合わせる。AF-Cはボタンを押している間フォーカスエリアにピントを合わせてくれる。どちらでもいいと思うがAF-Cにするとピントを合わせる対象が違うなと思ったときに何度もボタンを押さなくて済むのでよりスムーズだ。

MENU→フォーカス設定→ワンプッシュAF時の動作→AF-C

撮影の流れ

1.被写体にタッチAFAFONボタンで一度オートでピントを合わせる。
2.AELを押し(フィンクション設定済み)フォーカスチェックの機能を使い、ピントがあう部分を拡大。
3.レンズにあるフォーカスリングでピントを微調整する。


作例

【1】スターバックスコーヒー

全国展開しているチェーン店の商品は想像がつきやすいため、部分を切り取り、迫力を持たせ、自分が見て綺麗だと思う部分を撮るようにしている。
(1枚目)3人でおしゃべりしている状況だったため、自分のテーブルではなく隣のテーブルを写した。奥のカップのロゴにピントを合わせ、手前のカップをぼかし、奥行き感を出した。
(2枚目)
シフォンケーキの表面が油絵のキャンバスのようだったため、表面にピント。奥にカップを入れ、ぼかしたけれどもスターバックスであることが伝わるようにした


【2】morc / 宮城県仙台市

盛り付けが美しいパフェは、食べる前にどこが可愛いのか、どこが綺麗なのかをよく観察するのもカフェを楽しむひとつだと思っている。綺麗な食器を見るようにパフェ全体をよく見て、グッとくるポイントを探ってシャッターを切る。
(1枚目)パフェの全体像が伝わるようにお皿の上のパフェにピント。
(2枚目)俯瞰で見たときのいちごの姿が美しかったので上からピント。
(3枚目)扇のようになっているスライスいちごとディルにピント。
(4・5枚目)パイの上に乗っている丸くスライスされたいちごを中心にピント。


【3】ウィーン菓子 シュトラウス / 青森県青森市

カフェは飲食店の中でも、多種多様な個性を持つお店が多く、特に内装の振り幅はとても広い。お家とは違う「空間」を楽しむのもカフェを楽しむひとつである。その空間にも焦点を当てたピント作りをしている。
(1枚目)ザッハトルテが有名なカフェ。ザッハトルテの側面とチョコレートの質感が伝わるようにピントを合わせた。
(2枚目)相手が紅茶を飲んでいることがわかるようにカップにピント。あわせて、デーブルの材質も伝わるようにした。
(3枚目)レモンティーだとわかるように、レモンへピント。
(4枚目)可愛らしいカップとふわふわのミルクが伝わるようにピント。


【4】JAM CAFE / 宮城県仙台市

夜の時間帯も営業しているカフェ。夜カフェの良さを伝えられるように、テーブルにある照明の光も使い、夜の空気感が伝わるようにした。
(1枚目)ガトーショコラ。クリームが綺麗に添えられていたのでクリームにピント。モヒートを前ぼけで入れ、夜にカフェに来ていることが伝わるようにした。
(2枚目)モヒートのグラス全体にピント。
(3枚目)グラス越しに見えるミントが綺麗だと思い、ミントにピントを合わせた。


【5】iro coffee / 青森県弘前市

単焦点レンズの開放で撮ることで、ふんわりしたぼけを撮れたり、明るく撮ることができたり、メリットもたくさんある。しかし、開放から少し絞ったF値にすると、ぼけもありつつ少しシャープになるのだ。パフェのように立体感もあり、全体像もしっかり伝えたい場合には開放から少し絞った状態でピントを合わせるとよい。

(1枚目)パフェ全体がわかるように開放F1.4のレンズを少し絞ったF2にし、パフェ全体にピントを合わせた。
(2枚目)桃の迫力が伝わるように、桃にピント。
(3・4枚目)俯瞰で見ても綺麗なことを伝えたかったため、上から桃にピントを合わせて撮った。




どこにピントを合わせ、フォーカスするのかで平面の写真に立体感のあるメッセージを表現できる。そのピントを決めるのは撮影者だ。撮影者は被写体の何に心惹かれ、焦点を当てたのか。被写体に対する気持ちが写真に写され、その写真を見た人たちの「美味しそう」「行ってみたい」という意欲に繋がるのではないだろうか。

カメラでコーヒーやカフェの楽しさが少しでも伝えられるように、まずは私自身が楽しみ写真を撮りたい。


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