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カフェ写真 -レンズ編-

カメラで写真を撮る上で重要なのは何のレンズを使うのか。何を撮りたいかで何のレンズを使うのかが決まる。私が思うカフェ写真に最適なレンズについて。



1.F値が低い単焦点レンズ

本体と一緒に買うキットレンズは、単焦点ではなくズーム機能がついているズームレンズがセットの場合が多い。しかしズームレンズよりも単焦点レンズの方がF値が低いレンズが多い。単焦点レンズとはズーム機能がなく、画角がひとつで固定されているレンズのことで、ズームレンズより明るく撮れる。
F値と言うのはレンズがどれだけ絞られているのかの値で、F値の値が低いほどレンズが大きく開き、光を取り込む量が多くなる。なので暗くても明るい写真が撮れる。
カメラを勉強して気がづいたのは太陽の光(自然光)はとても強い光だということ。人が作った照明はすごく弱い光だということに気がついたのだ。(おそらく学校で習っているのだが、、、)
カフェは室内が多く、照明が暗いお店も多い。そこで大活躍となるのが、F値が低い単焦点レンズなのだ。F1.4くらいがベストだと思う。F値が上がると値段が安くなり、これよりF値が低いレンズを買おうとすると値段も上がる。

【FUJIFILM XF33mm F1.4 LM WR 作例】

iro coffee / 青森県弘前市


2.何mmのレンズを買うのか

値が小さくなると広角になり、たくさん景色が写り、値が大きくなるとズームされている画角になる。

まず私がレンズを勉強して混乱したのがカメラによって画角の値が異なること。何mmのレンズを買えばいいのか混乱したのだ。この値がレンズのセンサーサイズによって異なる。レンズのセンサーは買うカメラによって異なる。
マイクロフォーサーズ<APS-C<フルサイズの順番で画質が良い(サイズが大きい)センサーとなっている。

私の持っているFUJIFILMのXシリーズはAPS-Cというセンサーサイズを採用していて、33mm周辺が自然な画角となる。自然な画角とは、人の目と同じ画角のこと。これがマイクロフォーサーズだと25mm、フルサイズだと50mmとセンサーによって自然な画角の値が異なるのだ。よく33mm(フルサイズ換算50mm)と表記されている。

この自然な画角がカフェ写真にはちょうどいい。座った状態で引いて食べ物全体が撮れるくらいの画角。こちらが富士フイルムの神レンズと言われるXF35mm F1.4 R。まず一本買うのならこのレンズ。新品なら7万円弱、中古なら良品で6万円くらい。


とは言え、私はAPS-C56mm (フルサイズ換算84mm)で撮ることも多い。狭いカフェに行くときや、縦に長いパフェを撮るとき以外は、この中望遠と言われるAPS-C50mm台で撮るのがボケが強くて迫力のある写真になり、気に入っている。外カフェだと座って撮るのが基本なので、中望遠のレンズは厳しい場合もあるが、おうちカフェなら自由に移動できるので、このレンズも活躍するのだ。

【中望遠の作例】

羅針盤 / 岩手県盛岡市

自分の手元を撮るのは難しいが、相手の手元はちょうどいい画角になる。一人でカフェへ行く場合は相手側の位置に食べ物を移動させて撮っている。

最近気に入っているコスパ最強の中望遠レンズがこちら。4万5千円くらいで中望遠のボケが楽しめる。

こちらはSIGMAというメーカーで富士フイルム用のレンズも作っている。富士フイルムで作っているXFレンズよりも値段が安い。ただしオートフォーカスの性能が悪い、周辺減光(写真の縁が暗くなる)が気になる。少し欠点もあるが、カフェ写真だとオートフォーカスは重要ではないし、周辺減光はレタッチで補正できる。

【SIGMA56mm F1.4 DC DNの作例】

 cafe kielo / 青森県田舎館村


3.各メーカーマウント(カメラとレンズを繋ぐ部分)が違う

買うときに間違えそうになるのが、マウントの種類。カメラメーカーによって採用している接合部分が違うので、自分の買ったカメラが何のマウントなのか必ず確認して間違えないようにレンズを選ばなければいけない。FUJIFILMのXシリーズはXマウントを採用しており、富士フイルムのXFレンズの他に、SIGMA (シグマ)やTAMRON (タムロン)でも富士フイルム用のXマウントレンズを販売している。このSIGMAやTAMRONなどの他社のレンズをサードパーティレンズといい、富士フイルム用のXマウントレンズも最近は増えてきている。


4.軽い

カフェに持って行くと考えると、なるべく軽くて、小さい方が出し入れがスムーズで疲れない。私はXF33mm F1.4 LM WRのレンズを買ったのだが、これが大きくて重い。

このレンズの利点はAF (オートフォーカス)の性能が良いこと。静かで早い。動く被写体(人や動物)を撮るときはAFの精度は必要だが、カフェ写真は静物を撮るのでそこまでAFの性能は必要ない。AFの性能を選ぶか、軽さを選ぶか。値段はXF35mmの方が安い。

富士フイルムの神レンズXF35mmとの重さの比較。
XF35mm F1.4 R 187g
XF33mm F1.4 LM WR 360g
圧倒的に35mmが軽い。正直カフェ巡りで何軒も歩いて回るときは今のレンズは重いので買い替えも考えている。



自分が何を撮りたいのかで何のレンズが適しているのかが決まる。カフェ写真で重要なのは、座っている位置から食べ物を撮れる画角のレンズ。室内が多いので明るく撮れるF値が低い単焦点レンズ。そして持ち歩きしやすい軽いレンズ。
室内が基本のカフェでどうしたら美味しさを伝えられるように撮れるのか。まずはレンズ選びから。


愛機
FUJIFILM X-S10

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