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映画感想23.11.16


すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ

https://sumikkogurashi-movie.com/

ある意味ホラーでした(笑)。
CMで見ていた時から、工場で働くという時点で予想はしていましたが、「目標生産数」や「本日のMVP」というワードが出てきたあたりで案の定…って感じでした。
とはいえ、流石にすみっコぐらしなので全体を通して絵も動きもとても可愛いく、癒されるひと時を過ごせました。色々おかしな部分もあって、心の中でツッコミを入れて楽しんでいました。
驚いたのは、エンドロール後の一番最後のシーンが、映画の結末を知った後だと、「おぉ、そういうことか…」と思わせる仕掛けになっていた点です。フロアの業務上、ラストのシーンは知っていましたが、映画を観た後だと意味合いが変わってきて、少し鳥肌が立ちました。
最後に、ツギハギ工場は「工場じゃなくてホテル経営しろよ…」って思いました。


法廷遊戯

https://houteiyugi-movie.jp/index.html

『疑問(なんで?)』の蓄積と、『解決(なるほど)』のタイミングが素晴らしかった!
よくある法廷ものや推理もののように、最初に容疑者が居て色々調べる内に実は他に犯人が居て… といった定番からは完全に逸脱していました。正直この展開は私がこれまで見てきた作品には無かったので、かなり新鮮な気持ちで楽しむことができました。
とにかく仕掛け(伏線)が多い! それも犯罪トリックのようなものではなく、その状況を作り出すための事前準備的なシーンや思わせぶりなセリフが多いので、最初は主人公(弁護士の男性)以外の周りの人間が一体何を考えているのか分からな過ぎて、「なんで?」が中盤まで蓄積されていく状況でした。しかも後半に差し掛かっても「なんで?」と「なるほど」が交互に押し寄せて来るので、CMの2転3転どころの話ではありませんでした。
伏線回収は映像的に回想シーンが挟まるので、覚えておくのが苦手でも楽しむことができる非常に丁寧な作りだったと思います。伏線回収の展開が好きな人には猛烈にお勧めしたい作品です!
映画を見終わった後、頭で整理しようとしましたが、正直「これは何のための布石だったんだろう…」という部分が少し残りました。これは私の理解力が足りないのか、単に原作を読まないと分からない点だったのかは、少し気になるところです。
最後に、ロースクール物として期待されていた場合には、少し物足りないかもしれません。。。法律的なトリックというよりは、法廷の在り方に問いかける作品と言った方がしっくりくる作品でした。


マーベルズ

https://marvel.disney.co.jp/movie/marvels

女3人が仲良くて楽しくて強い!!!
とある理由でキャプテンマーベルを含む3人の女性が、能力を同時に発動する度に居場所が入れ替わってしまう状況になってしまい、これまで頑なにソロ活動を続けていた最強ヒーローキャプテンマーベルが、遂にチームを結成する!!! もしこれまでのキャプテンマーベルの作品を知っていれば、それだけで気になる作品だと思います。自分は過去作は知らなかったのですが、アベンジャーズシリーズは全て見ていたので、問題無く見れました。
居場所が入れ替わってしまうので、バトルシーンはかなり複雑で混乱します。でもそこがドタバタ感があって非常に面白かったです。3人の信頼も強く、強いマーベルと、博識なマーベルと、子供ながらの純粋なマーベル、3人が居るからこそ今作の面白さが生まれたと言えます。キャプテンマーベルだけでは暗く重い話になりそうでも、他の二人が居てくれたおかげで、お話全体が明るく楽しいものになっていたように感じます。
また、今作は次回以降のマーベル作品に繋がりそうな伏線もいくつか確認できました。アベンジャーズシリーズは大好きだったので、今後同様のチームが結成されるのではないかと、期待が高まります。
ただ1点どうしても不満があるのは、CMの作りが良くなかったように感じた点です。私はあまり映画のあらすじをチラシや公式HPで確認しない為、CM映像を見ただけでは3人の“中身”が入れ替わると勘違してしまっていました。私の父も同様の勘違いをしており、キャプテンマーベルが弱くなるのは観たくない、と言って最初は観ないつもりでいたようなので、同様に勘違いしている人は他にもいると思います。また、何で今回の敵が現れたのかの情報も少なかったように思います。映画を観ればわかるのですが、もう少しCMに載せておくべき情報は色々あったのではないかと感じざるを得ません。
どうか口コミやSNS等で、マーベルズが面白かったという感想が、広く伝わることを願います。


ONE PIECE FILM RED アンコール上映

https://www.onepiece-film.jp/

一度見たことがあるので簡潔にですが、やはり今作はAdoのライブ映画だなと感じました。
個人的に「FAKE TYPE.」が大好きなので、当時「ウタカタララバイ」を聴いた時に「まさかな…」と思っていたらエンドロールで「FAKE TYPE.」の文字が現れて興奮したのを覚えています。今回は前後の映画の繋ぎで観たので途中入場となってしまい、曲のほとんどを観ることができなかったのは惜しかったと思います。https://www.youtube.com/watch?v=hyV1AJiFNyo

原作との繋がりについてですが、ルフィが普通にニカになっていることから、これは四皇になった後の話なんだろうなぁと思いました。ただ、最新刊の状況と照らし合わせると、時系列合わせが難しいです。あと、トットムジカに身体を乗っ取られるという点が、ゾオン系の人格が乗っ取られる特性と似ていることから、ウタウタの実も実はゾオン系なのでは…という考察も少し面白いかもしれないと思いました。



アイドルマスター シャイニーカラーズ

https://shinycolors-anime.idolmaster-official.jp/movie/

ファンアニメとしては良かったと思いますが、初見では気になる点が多く、また直前に放映されていたミリオンライブと比べてどうしても見劣りしてしまったように“個人的”には感じました。
なによりも気になった点は、フレームレートが低いのではないか???という点です。背景の桜の花びらや噴水はぬるぬる動いているのに対し、人物の動きがどうみてもカクカクしています。激しく踊っているシーンでは違和感無く見れますが、ゆっくり動くシーンではどうしてもカクカク感を強く感じてしまい、かと思えば、部分的に極端にフレームレートを上げるカットもあり、違和感をより強調させてしまっていたように思います。その影響で、最初の方では物語に集中することができませんでした。
また、シナリオ的にも1~3話については少し情報量が少なく感じました。アイドルに興味を持つきっかけや仮定、MV制作時の監督(?)の情熱、フラワーイベントで少年がどうして愚図っていたのか、30分足らずの短い時間でこれらを解決に導く表現は難しいのかもしれませんが、「優しい世界」で解決する展開がちょっと多かったように感じます。ただ4話については、1~3話での布石の活用や、チャレンジ→トラブル→解決の展開構成が良くできていて、内容も濃く、ライブも純粋に楽しめて、放クラがとても好きになりました。かほが推しです。
本作をどうしても厳しく見てしまうのは、やはり直近で観ていたアイドルマスターミリオンライブの出来がとても良かったのも要因にあるかと感じます。シャニマスも3Dモデルや声優さんの声などの材料的要素はとても良いのですが、アニメーションやストーリー構成などの料理部分がミリオンライブに比べて相対的に物足りなさを感じてしまった…、というのが正直な感想です。


北極百貨店のコンシェルジュさん

https://hokkyoku-dept.com/

これも2回目なので簡潔にですが、2回目でも泣けました。。。
主人公のコンシェルジュさんの頑張りに感動します、あとめっちゃかわいいです。
2回目なので前回見ていなかった周りのお客の様子などものんびり観察することができました。とはいっても、特別新しい発見があった訳ではありませんでしたが…w
逆に言えば、本編直球勝負で2回も感動させるほど、良い作品だったと感じました。


駒田蒸留所へようこそ

https://gaga.ne.jp/welcome-komada/

感無量です…。
観終わった後、とても心が満たされました。本日の最後にこの映画を持ってきたのは大正解でした。
物語の構成としては、男性主人公の「やりたいことが見つからずに漫然と過ごす日々からの成長物語」と、女性主人公の「情熱とは少し違う想いに突き動かされる主人公の努力の物語」の2つが深く絡んでいるように感じました。特に女性主人公側の心境については、「経営的不安」「社長としての在り方」「兄弟関係」「過去の光景へのあこがれ」等々、とても簡潔に説明ができない程複雑で、リアリティを強く感じるキャラクターでした。
この作品の中では、人がきちんと生きていました。モブと感じるキャラは無く、一人一人が想いや悩みを持って、隠しつつ、それでもあふれ出る部分で衝突が起こり、その解決を模索する。現実の世界でも起きている出来事を、アニメを通して、よりリアルに感じることができました。(現実よりリアルとは…?w)
また、“独楽”というウィスキーの名前にも仕掛けがあり、驚かされました。本作は伏線的な要素が少ない分、この最後の仕掛けがより強調されていたように思います。
総括すると、とっても良い作品でした。自分の語彙力不足で、これ以上の感想が書けません。それほど良い作品でした。


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