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休職。そして復職への一歩。

休職して半年ほどが経った。
復職の目処は未だに立っていない。

3月の半ばに、主治医に復職したいと伝えた。診断書に記載する休職日数は2ヶ月が最大なので(※クリニックによって違うと思う)ちょうど3月末で期間が終わる。年度の節目で区切りもいい。断られるなんて想像もしていなかったのに、主治医はあっさりと言った。
「まだ無理ですね」
ナンデ!?!?
休職期間がまた2ヶ月延びた。こうなったらいつ戻ったって同じだ。

人事部の担当に「復職を検討しているが主治医にとめられている。支援プログラムなどはあるだろうか」と相談のメールを打った。返事はこうだ。
「復職に向けてのプログラムはありますが、復職可の診断書を提出していただいてからのスタートです。リワークのプログラムは取り扱いがありません」
詰んだ。
復職の診断書を書いてもらうために復帰プログラムを受けて働ける状態を証明したいのに、プログラムを受けるためには復職の診断書が要るらしい。
完全なる詰みである。

だが、人事のお姉さんは女神なので、救いの手を差し伸べてくれた。
「ご自宅から近いところで施設を探してみました。参考にしてください」
神様仏様人事部様~~!!!
優しすぎる。拝んだ。年度末でクソ忙しいだろうに、引きこもりメンヘラにこんなにも優しい。結婚してほしい。
ちなみに女神からメールが届いたのは、金曜の21時頃だった。休んでくれ。

ということで、私はリワークプログラムを受けられる場所を探す旅に出ることになった。
まずは手始めに、通っているクリニックと提携している施設に連絡を取った。
「利用を検討していて、見学をしてみたいのですが」
「最短で2週間後になりますね」
遅い。遅すぎる。
幸先の悪いスタートを切ってしまった。

その後、なんとか2箇所の施設に訪問の約束を取り付け、説明を受けてきた。
方向性がかなり異なる内容だったので、参考までに軽く紹介してみる。

《A施設》
【特徴】
就労支援を事業として行っている会社。
障害者雇用で働く人が必要なスキルを身につける場所という印象。
【長所】
企業がやっているだけあって、カリキュラムの内容や料金が明瞭。
アフターフォローもしっかりしており、信頼度が高い。
【短所】
認知行動療法など心理的ケアを行う時間もあるが、Microsoft Officeの基本的な使い方やビジネスマナーを学ぶプログラムが多く、社会経験がある人には少し退屈かもしれない。

《B施設》
【特徴】
メンタルクリニックに併設されてるデイケア。
社会経験があり、躓いた人が通ってる雰囲気。
【長所】
心理士と定期的に面談ができる。
利用者が主体となってワークを行ったり、グループセッションが多く組まれているなど、対話が主になる時間が多くコミュニケーション強化や自己理解が深まりそう。
【短所】
クリニックが運営しているが、現場をまわしているのは心理士なので、事務的な部分が不明瞭で料金形態も曖昧。
院長の診察を受けてから参加の可否の判断が出るので、準備をしていっても断られる可能性がある。

といった具合である。

どちらも一長一短という感じで、ものすごく悩んだ。悩んで悩んで、メンヘラ仲間やら親やら主治医やらに意見を求めた。
おかげでいろいろな感想が聞けて大変助かった。周囲に恵まれている。(命には嫌われているが……)

主治医の見解もあって、後者のクリニック併設のデイケアを試してみることになると思う。
吉と出るか凶と出るかはやってみないとわからないので、とにかく実行してみるしかない!
人生は博打の連続。

一体いつ復職できるのやら。まだまだ先は見えない。
労働が大変なことはもちろんだが、まさか労働環境に戻ることがこんなに大変だとは思ってもいなかった。

就労を許可される心身の状態になるのって、もしかしてものすごくハードルが高いんじゃなかろうか。
というか、本当に健康条件を満たせている労働者って、実際どれだけいるのだろうか。考えるとおそろしい……。

とりあえず、一歩踏み出すことはできた。と、思う。
これからどうなるか、楽しみなような、進みたくないような。
なにか変化があれば、またこうしてしたためてみたいと思う。未来の自分がよい方向に向かっていることを願うばかりだ。