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金融とかフィンテックとかって言葉を覗き見してみた

エンジニアが学ぶ金融システムの知識と技術」と「フィンテックエンジニア養成読本」を読んでみました。

前置きしておくと、私自身は金融機関で働くエンジニアでもなければ、(少なくとも直近の業務で)フィンテック系に取り組んだ・取り組もうとしているエンジニアでもありません。むしろ、業務的には無縁の世界のお話だと思っていました。

ではなぜ読んだかというと、昨年あたりから資産運用について試行錯誤していて、投資や保険といったキーワードが私生活で身近なワードになってきていました。資産とか投資とか保険とかっていうとあれだけど、言っちゃえばどれもお金に関わるあれこれってことで、常に生活の基盤となっていた世界なのに実はなにも知らないなーって思い始めました。そんなとき、こちらの本が出版されると知り、拝読しました。
また、業務上は無縁の世界だと思っていたので、できればショートカットして概要だけでも学べないかなーと思っていたのもわざわざ本を選んだ理由の一つです。
ちなみに、「フィンテックエンジニア養成読本」の出版が2019/10/5だったので待ちきれず、先に「エンジニアが学ぶ金融システムの知識と技術」を読みました。

具体的な内容は実際に本を読んでいただけると。それほど分量が多いわけではないし、あまりにも自分が世間知らずで、なにが常識でなにがこの本ならではの情報なのかいまいち判別できている自信がないですw

金融業界に4つの区分(銀行業、証券業、保険業、信託業)があることの説明からそこでどういう業務が発生しているか、また、どういう技術が用いられているかが背景や歴史とともに紹介されています。

エンジニアが学ぶ金融システムの知識と技術」は、金融業界とはどういう業界かということを幅広く、順をおって説明し、こういう技術が使われていたけど今後はこういう技術が必要となってくるよ、ということが紹介されていました。テクノロジーとしては広くキーワードをあげられてはいますが、データサイエンス関連の記載が多く、金融データやその動きに対して、機械学習や人工知能といった技術の必要性が説明されていました。

こちらは、金融業界に飛び込んだばかりの人、または興味があるけどどういう業界かよくわからない人におすすめかなーと思いました。前半は金融関連、後半はそこに関連する技術関連のキーワードが次から次にでてくるので、業界に対する理解を深めたり、広くキーワードを拾って今後なにかに取り組むきっかけになるかと思いました。

一方、「フィンテックエンジニア養成読本」の方は、なぜ今フィンテックで、エンジニアがどう関わっていかなければいけないのか、という背景・目的からの技術的なことを、技術テーマごとにまとめてある印象でした。こちらは人工知能やブロックチェーンに関する記載もあるのですが、業界あるいは政府の要件や制限ににどう介入してきたか、またその重要性や、UI/UXがどう貢献していくかなど、多様なテーマごとに記載されていました。※ちなみに、序盤の参考文献として、「エンジニアが学ぶ金融システムの知識と技術」が記載されています。

今なぜフィンテックなのか、これから飛び込んでみたいという人にぜひ読んでほしい本でした。この領域で、スタートアップと言われている企業が特に活躍していて、必要とされていることがよくわかる本だと思います。また、そういう背景や目的を以って、技術的な部分がよく咀嚼して記載されているので、非エンジニアにもおすすめだと思いました。

もう2年も前になりますが、みんなが仮想通貨仮想通貨と騒いでいた時期、なんでそんなに盛り上がっているのか知りたくて、こちらの本を拝読しました。(今ならkindle unlimited対象!!)

仮想通貨に対してまったく無知で、投資先のひとつ?くらいの印象でした。しかし、人や場所や時間などの多くのアナログな制約を伴ってしまうことによる現状の問題に対して、ブロックチェーンという技術の発展が解決する手段の一つとなりうることを知りました。

この本を読んでいたからか、フィンテックとは金融の問題に対して、ブロックチェーンを中心とした、近年著しく発展した技術(機械学習とか人工知能とか)のことをさすのかなーというイメージでした。あくまでも技術のこと、みたいな。そうではなくて、金融業界に対して、こういった技術を以って仕組みをよくしていこうという動き全般のことなんですね。そして、技術の適用だけでなくて、そういう背景を以ったエンジニアがエンジニアリングしていくこと。技術による課題解決だけではなく発見、業務や業界、また、法規制の背景や必要性を理解した上で、必要に応じて対応、介入していこうとする動き全般であることが、ようやく、気づけた気がしました。

おかげで、どこか他人事だと思っていた領域でしたが、一気に自分ごと化することができました。

いつも、本を読んでもブクログで感想やメモをとり管理していますが、なぜわざわざ記事にしたかというと、「フィンテックエンジニア養成読本」は、金融やフィンテックというキーワードに対して興味ない方、特にエンジニアに、ぜひ読んでほしいと思ったからです。本文の前に「特別記事」で、フィンテックという領域に貢献しようと活躍されている方々の対談が紹介されていて、この領域に取り組むことへのやりがいや求められるエンジニアとしての心構えが記載されています。特に、エンジニアとしての心構えのところは、領域を限らず、常に意識し続けなければいけないことだと感じました。(正直耳が痛かったです(´Д` ))

ブクログだとメモ程度にしか書かないけど、改めて一つの記事として書こうとすると大変だけど勉強になりました。書く目的が全く違うし!本好きでよく読んじゃってるのでちょろちょろこちらにも吐き出して行こうかと!


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アウトプットが下手で苦手意識が高すぎてますます下手になってる気がするので数打ってみることにする