ろこさん

25歳、看護師の傍ら物書き中。

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25歳、看護師の傍ら物書き中。

最近の記事

映画「4月になれば彼女は」

※ネタバレを含みます 「愛を終わらせない方法は、手に入れないこと」 それよりも、もっと刺さった言葉。 「誰かを愛し、誰かから愛される人生を諦められない」 私はこの言葉が印象に残りました。 今、恋人がいる人も、好きな相手がいる人も、 より相手を大事にしようと思えるような映画。 まだ未熟だったけれど、本気で人を愛した頃の自分を 思い出し、素敵な経験だったなと。 長く付き合っているからこそ、 相手を当たり前の存在にしてしまうこと。 思い出を忘れてしまうこと。 グラスを割るシ

    • 東京報道新聞にてpart3

      遅くなりました。 今回も 東京報道新聞 第4回ライティングコンテスト に応募させていただきました。 前回の記事を見てくださった方は ご周知されてるとおもいますが、 3回目の応募にて、また、また、また、また! の佳作でした。 正直またか〜と思うと同時に、 本当に自信が無かったので少し嬉しかったです。 (ここで満足してちゃダメだ、!!) https://note.com/tokyonewsmedia/n/n80de268383af?sub_rt=share_b 私の作品は

      • ジェンガ

        なぜ、私達は大切にしたい人ほど 傷つけてしまうのだろう。 放つ一言一言が、知らぬ間に相手や自分自身に 沢山の棘を刺していることに気づけもしない。 気づけないまま、「貴方とは分かり合えない」と嘆く。まるで自分には非が無いかのように。 分かり合えないのではなく、分かり合おうと しなかったのだと気づいた頃には、 伝えたい相手はもういない可能性だってある。 素直になれず言えなかった「ごめん」や「ありがとう」 は、大きな手荷物だ。 そうならないよう、鉄は熱いうちに打てというが、

        • 今日

          同じ地球の上で、同じ時間を刻んでも、 ままならないことばかりだ。 青天の霹靂のような出来事に心を砕かれたり、 立ちはだから壁に打ちのめされたり、 あるいは存在意義を見失ったり。 それでもなお、上を向こうとする人がいる。 生きる意味を見出そうとする人がいる。 失ったものたちのために今日から目を逸らさず、 明日を見つめようとする人がいる。 それを強さと呼ばずになんと呼ぼう。 この世界は不平等だし、時に人生に厳しい。 けれど、こんな世界で、こんな世界だからこそ 生きることを

        映画「4月になれば彼女は」

          知らない景色を

          高校生で出会い、もう10年の仲になる友人と 旅行に行った。 小さな島の田舎町で出会った、数少ない親友。 今まで、沖縄•東京、石川や静岡、 レンタカーを借りて2人で見たことのない景色を たくさん見に行った。 今回はどこに行こう?と話した結果、 私の希望で、雪を見に岐阜旅行に。 いつもの旅行とは違い、特に予定を決めることなく レンタカーは借りず、 新幹線とバス•電車を乗り継いで長旅をすることにした。 1日目は下呂温泉。 到着した時にはもう16時、少し街を散策して旅館に。

          知らない景色を

          お誕生日おめでとうの意味

          2024年1月13日、23時59分。 携帯を閉じ、目を瞑る布団の中。 1年間を振り帰り、去年の今と何が変わったか考える。 1分して目を開ける、携帯で時間を確認する。 2024年1月14日、0時0分。私の26歳の誕生日。 今年も誕生日を迎えれたことに自分を労い、 来年も祝えますようにと懇願する。 高校生の頃は、0時ぴったりに 「お誕生日おめでとう!」と通知が来るものの、 この歳になるとそんな通知は一つも来ない。 私も、大親友にすら誕生日の0時ぴったりに お祝いすることは今じ

          お誕生日おめでとうの意味

          能登半島大地震

          今年の始まり、正月。 多くの命が失われ、過ごしてきた街が変わってしまい、 計り知れない哀しさと悔しさを残した1月1日。 今日、昨日と変わらない日常を過ごせることの 有り難さを日々実感しています。 暖かい場所で眠り、温度のある食事が摂れること。 大切な人と対話が出来ること。 当たり前ではないのだと何度も思わされました。 今回のような痛みや苦しみの全てを理解できることは、 きっと、経験しない限り難しいのだと思いました。 今もまだ、極寒の中孤独に戦っている命があると思うと、

          能登半島大地震

          今を生きる

          2023年、桜が散り始めた3月の終わり。 私と名前が同じの、ある患者様が永遠の眠りについた。 訪問は週3回。少しの認知力は低下しているものの 私の顔を忘れることなく、 「あなたは本当に25歳には見えない。一見しっかり者そうなのに、子供っぽい笑顔をするのね。」と話す口元はいつも緩んで、私以上に子供っぽい笑顔を放していた。 癌末期には思えないほど元気で、 1人で買い物に行き、体操をする。 お風呂もトイレも自立して、 レコードを聴きながら、花に水やりをしている。 皮膚が乾燥して

          今を生きる

          寂寞

          雨が降ったら、あなたのことが心配になります。 何故か分からないけどあなたが大丈夫か気になります。 きっと、あなたのことを心配しているように装って、 私が不安定になっているだけです。 近づきすぎたのかもしれません。 知りすぎたのかもしれません。 あなたにとっての私を知らないまま、 私にとってのあなたを知らないまま。 可愛くなれないなら、せめて強くいなきゃね。 友人から言われた言葉です。 「その選択に至るまで、どれだけ悩んだかも知らない相手から何を言われたって絶対に気にしちゃ

          2023

          2023年が終わる、今年も早かった。 私は毎年、年末に春夏秋冬を思い返す。 春は大きなことに挑戦した。 何度も挫け何度も泣いたが前進し続けた。 夏は永遠を感じた。「永遠」など信じないが、 それに似た何かがあるように感じた。 今年は秋が無かった。彷徨ううちに終わった。 ただ、六甲山牧場の紅葉はおすすめだ。 そして、冬は思考を巡らせた。 正解か不正解かわからない感情を知り、 今だに自分の決断にゆらゆら動かされている。 「覚悟」 1年間、様々な選択を与えられ、全てにおいて 即決

          他者

          「優しい」を認めて付き合ったはずなのに、 「優しすぎる」が原因で振られた、と彼女は言った。 日本語って、そんな便利さの中に 気難しい一面があると思う。 「親切」も度がすぎると「お節介」、 「賑やか」もヒートアップすれば「うるさい」。 以前、彼女を見て 「優しいご両親に育てられたから貴方は優しすぎる程 思いやりのある子に育ったのね」と言った人がいた。 でも、私はそうと限らないと思った。 本当は、親が厳しく自分の意見に蓋をするからこそ、 相手の気持ちを異常な程考えられるよう

          手間

          朝の通勤路、満員電車。 蒸し風呂のようなバスの車内。 私の目線の先にいる人は皆、揃って下を向いたまま、 一点を凝視している。 スマホ片手に親指一本で退屈を埋められる時代。 先人達はありとあらゆる知恵を絞り出し、 文明を開花させてきた。 その甲斐もあって、前よりずっと暮らしやすくなった 世の中は、何故かどこか窮屈で息苦しい。 今もこうしてキーボードを叩いて言葉を綴っている。 「簡単で楽に」 そんなキャッチフレーズが飛び交わる世の中だからこそ、あえて手間をかけたい。 スマホじゃ

          いつだって大切なことを教えてくれるのは 親や先生ではない。 それに気づくのはいつだって「大人」という類に 紛れ込んでからだ。 旅行先で初対面のおじさんとの二言三言だったり、 初めての美容院のお兄さんの陽気な一言だったり。 人間だけではない。景色や音楽、絵画。 そんな言葉にならないものたちも、 私達は心の目で見て感じることが出来る。 そう考えていると、毎日がオーディションのようだ。 誰と出会ってどんな話をして、どう感じて、 そして自分の中にどう陥れるのか。 大切な

          東京報道新聞にてpart2

          第3回ライティングコンテスト、 第2回に引き続きまたまた佳作でした、、、🥲  https://note.com/tokyonewsmedia/n/n28a38b5f3e8a?sub_rt=share_b 作品は「目には見えない、地元最大の取柄」です。 大好きな淡路島のことを思う存分に書かせていただき、 現在地元に住んでいる家族が私以上に大喜びでした(笑) そしてなにより、地域活性化を仕事としている公務員の 父親が感極まっており、いつもあまり褒めてくれませんが今回はここぞと

          東京報道新聞にてpart2

          「私は何番目ですか?」

          看護師になり2年目。 新型コロナウイルスが流行し、混合病棟は慌ただしくコロナ病棟に変わった。廊下は赤色や黒色のガムテープだらけになり、ガウンや手袋の物品が多量に並べられる。 患者様は55名から20名へ。 酸素マスクを使用している重症の方もいれば、歩ける程の軽症の方もいた。変わり果てた病棟を目の当たりに、実家暮らしの看護師は病棟を変えるようになった。 看護師の人数が減少し、毎日が大忙しの荒れ狂う日々だった。ナースコールが鳴りやまない日はなく、いつも完璧な化粧をしていた先輩看護

          「私は何番目ですか?」

          #振り返りnote

          残り2ヶ月で早くも今年が終わる。 9月10月は、友人のお誕生日が多いので、 今年も「もう26歳になってしまったよ、、。」と 毎年恒例の会話をしたところだ。 今年は、新たな自分をみれて胸が弾んだ1年だった。 私は職場とプライベートはがっつり分けたいタイプで、 飲み会や集まりには参加したことがなかった。 今年は初めて職場の方々とご飯に行くようにしてみた。 最初は乗り気で無かったが、参加してみると、 様々な人生経験談を聞けたりアドバイスをもらえたり。 怖い先輩の可愛い姿やおっち

          #振り返りnote