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わたしにもできることがある。


はじめの一歩から1か月後、再び譲渡会に参加した。
前回よりも来場者がワイワイとしていて、トライアルを希望する人もちらほら。

参加している保護猫たちを見て回っていると、
「前も来てくれたよね、お手伝いしたいって。どうですか。サポーター、やってくれますか?」と
前回お話したOさんが声をかけてくれた。

素直にとてもうれしかった。覚えていただいたことも、お誘いいただいたことも。前回、この会を支える方々は優しいであふれていたことに感動した。だからわたしも、この方々と一緒にサポーターとして手伝いたいと心から思った。

一方で不安もあった。TNR活動や預かりボランティアに興味はあっても、体力がないし、今一緒に暮らしている一匹でもいっぱいいっぱいだった。そんなわたしにできることはあるのか。

「なんでもいいんですよ。譲渡会で来場者に説明したり、街頭募金で一緒に立ったり、できることでいいんです。パソコンとかできるなら、ぜひやってほしい。私たちおばちゃんばかりで、もうみんな分からないから(笑)」

この言葉で、心にあった不安がちょっと軽くなった。
TNR活動や預かりボランティアなど、直接触れ合うことで保護に繋がる。それで「一匹でも助けてあげることができた」という気持ちを得られるのだと思っていた。

でもそれはわたしの偏見というか、単なる思い込みだった。
譲渡会に参加している保護猫ちゃんの紹介や来場者への声掛け、譲渡会の準備も手伝っているのだ。また譲渡会の報告や会報の制作、SNS発信などのパソコン作業も、この会を支えている。小さなことでも、こういった支えがないと成り立たないのだと知ることができた。

この会を信頼される会にするために、多くのサポーターや会員が支えている。そして保護猫を知ってもらうきっかけになる。小さな手伝いかもしれないけど、「わたしにもできることがある」と思えた。

今年も春が来た。

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