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勉強嫌いな息子でも全力で取り組む『調べ学習』

息子は勉強っぽい勉強が嫌いです。

漢字を1日1ページという宿題が出れば、いかに早く終わらせるかだけに頭を使い、いい加減な字でとにかく1ページを埋めておしまいです。それに意味はあるのか?甚だ疑問です。最早作業なわけです。

そんな息子なので、いかに勉強を勉強っぽくなくするかがわたしの課題だと思っています。

•にんべんの漢字をどっちが沢山書けるか対決!(ハンデとしてわたしは息子が習ったところまでの漢字しか書けないので割といい勝負)

•創作漢字つくってみよう!

といった具合にです。


ただ、自分の好きな事にはいくらでも時間を費やせるのです。1年生の時にはGT-Rノートを作り自主勉強をし、昨年は鬼滅ノートを作り誕生日や型の名前などをまとめていました。

そういうタイプなので、せっかく調べるなら調べ学習をやってみたら?と勧めてみました。

息子の学校では調べ学習の課題は3年生からですが、我が家では2年生の時から取り組んでいます。

調べ学習さえきちんとすればあとはまぁ(今のところは)大目に見ています。


まずは楽しく学べそうな「なぜ」を一緒に探します。この調べるテーマがまた難しいのです。

これは壮大すぎるな、とか、これはすぐ答えが出て簡単すぎるな、とわたしは予想ができてしまうので、程よいテーマを一緒に探しました。

次に難しいのは、調べながらどんどん横に横に広がってしまうのを、今度は程よい広さで縦に掘り進める事です。

横に広がっていく段階で何気なくヒントを出し、横から縦に方向転換させるタイミングに気づいてもらうようにすると、あとはその何処かを掘れば答えが出ます。

あー、こっちでもない、こっちでもない、こっちか!と、自分で気づけるように、調べ学習とは関係ないようなふりをしながら問題提起をしたり、何食わぬ顔でそれっぽい話をしたりと、陰ながら道案内をします。

疑問→自分の予想→調べる→結果という流れに沿って推理しながら進め、順序立てて纏めるという事は普段の授業ではなかなか経験できない事だと思います。

そして調べ学習のメインは調べる事です。好きな事をとことん調べるのもいいですし、疑問を解決するのもいいです。授業で教わる事って限られていて、大人になってもそれ地味にずっと疑問だった、って事があります。なんでも調べてみたら結構面白いものです。

6年間続けたら6個の博士になれるのです。

好きな事を学んでそれで力がついていれば、それはもう勉強です。

ただ、学校の調べ学習の展示を見て少しもったいなぁと思うものがあります。すごく丁寧に観察してすごく綺麗に纏めていても、疑問や結果がなくただの絵日記になってしまっているものや、疑問に大して広く広くなってしまってもう一歩深さがなかったり。

以前の記事でも書きましたが、せっかく子どもが興味を持ったら、大人も一緒になって興味を持ち楽しめたらいいなぁと思うんです。そうしたらきっと大人も疑問が湧いてきて、もうちょっと深いところを掘れるんじゃ無いかと思うんです。

掘り方や掘る場所がわからないのは、少し大人がヒントを出せば、あとは子どもが自分で掘っていきます。そのちょっとしたヒントで学びがより深くなって自分の勉強にもなるなら一石二鳥です。


最近は探求学習という言葉もよく聞きます。

コロナで学校に行けなかった間、職場の自習教室に集まった子ども達が探究学舎の授業を見ていました。

知らないテーマや難しい話も、わかりやすく興味深く話してくださっていて、その時は雰囲気だけだったとしても、今後授業で名前が出てきた時や図書館で見かけた時、あの時話していたやつだ!と気づいて興味を持つ種になっているんだと思います。


調べ学習は自宅でできる探求学習の1つだと思います。

学ぶ楽しみを知り、そしていつかは息子が勉強らしい勉強もちょっとくらいは好きになってくれたらいいなと願います。切実に。


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