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久々の和服で歩き方を見直す

 おぉ、涼しい。目覚めてすぐに思った今朝。今日だ!と思い和服を着ることにした。残暑の厳しかった9月、どうしても枚数が増える着物からも、涼しげな柄の浴衣からも気分が遠のいていた。浴衣で長時間過ごした今年の夏は着崩れと自分の歩き方について気付くいい機会だった。半日ほどだと分からなかったが、1日着ていると分かることがあった。歩くときの足の出し方である。なんだか着崩れるなぁと思っていたある日、そういえば歩く時に足に布のテンションがかかっているなぁと気付いた。和服はタイトな巻きスカートのようになっている。それを紐で留めている。1日中、歩く度にその内側から押し広けるようなテンションが少しずつ少しずつ蓄積されると…。そら、崩れてくるわいな。と思い至ってから、そうか、私が思っているよりも和服での歩幅は小さいんだなと合点した。そうだったことはすっかり忘れ、久々に足へのテンションを感じていた秋の朝であった。

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