新年あけましておめでとうございます🎍✨
今年は冬休み最後の授業がクリスマス直前まであったので、バタバタとクリスマスの準備をして、あっという間に年末年始が過ぎていきました。来週から授業なので、そろそろ準備して仕事モードに切り替えないといけないですね。

今年はしばらく滞っていたフランス語の勉強を再開してレベルアップさせたいと思っています。
学生の時にDELF B2を取得して、現地ではフランス語のみで働いているのである程度は話せますが、常にフランス語はコンプレックスに感じています。必要だから勉強しましたが元々語学学習にそんなに興味がなかったので、なんとかモチベーション維持して頑張りたいと思います！

さて、今日はフォーマシオン・ミュジカルの話ではなく、音楽留学に必要な語学力についてお話しします。これから留学を考えている方の参考になるかもしれません。

語学は留学の分野に関係なくできればできるほどいいということは想像つくと思いますが、具体的にどのくらいの語学力でどんな留学生活がおくれるのかは実際に経験しないとわからないと思います。

公立の音楽院

フランスには規模は異なりますが多くの公立の音楽院があります。学校によって入学条件は違うし、音楽院のシステムは過渡期にあるので詳しくは調べていただきたいですが、規模が大きいCNSM(国立高等音楽院)、CRR(地域圏立音楽院 / 地方音楽院)、CRD(県立音楽院)では最低でもDELF B1が必要でDELF B2があれば充実した留学生活がおくれると思います。

最近は入学条件に語学レベルを設定する音楽院が増えていて、DELF B2取得済みもしくは在学中に取得することを条件としている学校が多いです。

私はCRD(県立音楽院)を卒業しました。在学中にDELF B2を取得して、入学時の語学力はDELF B1レベルでした。入学時に語学条件はなかったのですが、入学試験の時に実技の他に面接があり、そこで語学力は見られていたと思います。というのも、後から実技試験を聴いていた先生から聞いたのですが、一番実技試験の出来が良かった人は外国人留学生だったのですが、面接で通訳が必要な語学力だったので受からなかったそうです。

その後実際に勉強して納得しました。私は日本で音楽大学を卒業しパリの私立音楽院にも在籍していたのですが、これまでに取得した単位は認められず、卒業に必要な授業を全て受講しました。やはり座学の授業は語学力がないとかなり厳しいです。
私の音楽文化の先生はほぼ板書なしで１時間半〜２時間喋りっぱなし。。。もちろん質問には熱心に答えてくれますし、どうしても板書が必要な時は書いてくれますが、最初は本当に大変で毎回授業の後は抜け殻状態でした。
レポートもあるので最低でもDELF B1はないとやはり厳しいと思います。

公立の音楽院は先生も生徒もほとんどフランス人なので、個人レッスンもほとんどがフランス語で行われていると思います。

あと、入学条件などで語学力の証明を求められた時、仏検は認められません。DEFL、DALF一択と思っておいていいと思います。

私立の音楽院

私が私立の音楽院に在籍していたのは６年ほど前ですが、その頃は入学条件に語学力はありませんでした。
日本の大学を卒業していれば単位を認められることが多く、実技のみを受講している人も多いです。

学生はほとんどが外国人で外国人の先生も結構いるので、個人レッスンは場合によっては英語でできます。
私の先生は外国人だったので英語でレッスンOKだったのですが私が英語を話せなかったので、１年目は毎回ピアノのレッスンの時に、「フランス語は勉強しているか？」と聞かれていました。

私の経験から、私立音楽院で実技のみの受講であればDEFL B1があればまぁまぁ充実した勉強ができると思います。

その人の留学の目標にもよる

何をどのくらい深く勉強したいのか、留学の目標は人それぞれです。なのでこれくらいできないといけないと言い切ることはできませんが、できればできるほどいいのは確かです。
フランス語力が上がるにつれて、「あの時はわかったと思っていたけど、本当はどれくらい理解できていたのか」、「先生は私の語学力のせいで伝えたかったことを全て伝えきれなかったかも」と思っていたし、今でも思います。

私は日本で基礎中の基礎だけ勉強してから留学しましたが(仏検３級だけ取得)、これは生活する上でも最低限のレベルだったと思います。たくさんの人に助けてもらいました。

結論

あくまで私の感想ですが、

• 生活する上で必要なレベルは最低でも仏検３級、DELF A2。

• DELF B1で実技の授業はまぁまぁ充実、座学は結構厳しい。

• DELF B2で全般的に充実した勉強ができる。

• 仏検は入学時の語学力証明には使えない。

何度も言いますが個人的な感想なのであくまで参考までに。私も初心に帰ってこれからもフランス語の勉強を続けたいと思います。