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オススメの本紹介vol.3

説得力と納得感を感じるデザインの言語化を4つのステップで

コンセプト設計、ペルソナの設定、デザインの意図に説得力を持たせるテクニック、クライアントの要望への対応や修正のコツがこの一冊にまとまっています。自分がデザインで表現したものを言葉に落とし込むことは、難しい。デザインの言語化のプロセスをプロが4つのステップにまとめていてわかりやすいです。実践的な内容で作者の方の制作経験をもとにわかりやすく解説しているのでオススメです。

コンセプト設計ではA&B構文を利用し、動詞をつなげる動詞型、相反する言葉をつなげる対話型、同じ意味合いの言葉をつなげる同義型で表現することで言語化をしやすくするテクニックが紹介されています。動詞型はユーザーが商品やサービスをイメージしやすく何をどうする商品やサービスか明確にするテクニックとしては効果的で同義型は言葉の親和性で信頼感が増す表現方法で対話型は言葉のギャップでキャッチーなフレーズを表現できる表現方法でクライアントへの提案の幅を広げ、説得力を持たせることができます。

ペルソナ設定は、イメージが共有できる誰でも伝わる言葉で表現し余白を残し、議論の余地を持たせることでよりペルソナ設定の議論を深めることができると本書には、書かれています。ビジュアルで伝えて見える化しつつ、ノイズとなる情報を間引きながらペルソナのストーリーを考えていくと社内でのペルソナ設定の精度が上がり、提案の説得力を持たせることができます。

デザインの意図を伝える時には、心を動かす共感を生むことが大事であると本書では、解説されています。主観と客観のバランスがクライアントの納得感をもたらす。主観に偏ったものだと提案の解像度が下がる。数字やデータで客観性を持たせすぎると冷たい印象を与えてしまいます。

「シンプルなデザインにして下さい」といった抽象的なクライアントの要望を具体化するには、クライアントの思うシンプルの意味合いや定義を明確化することが必要であると本書では、書かれています。ビジュアルでクライアントの思うニュアンスを引き出す方法が解説されていて日々のデザインの提案の悩みを解決するヒントが得られます。

クライアントからの修正の回数を減らす方法としてクライアントの修正内容に対して選択肢を与える形の質問をするという方法が紹介されています。方向性を探りつつ、クライアントの修正内容の意図や真意をくみ取り、デザインの解像度を高めるテクニックとしてとても実践的だと感じました。

総合評価

オススメ度 ★★★★★
お役立ち度 ★★★★★
お買い得度 ★★★★☆

オススメ度
実践的な内容で分かりやすいのでオススメ。

お役立ち度
デザインの提案で悩む人のヒントになる本。

お買い得度
中身の充実度を考えると高くない買い物だと思います。

終わりに


noteで紹介することで本を読むきっかけを作れたらと思い、記事を制作しております。noteの記事にすることで本嫌いの私自身が本を読むモチベーションにもなっているので続けれたらと思います。


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