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吉田ユニ"PLAYING CARDS"の話

会期も終わり間近に、吉田ユニさんの展示を見に行った。

チケットからもうかわいい。

以前もラフォーレで規模の大きな展示があった際に見に行ったけど、今回はトランプというテーマに絞った展示だったのでぎゅっとコンパクトにまとまっていて濃縮還元といった感じ。


当日、受付スタッフの人がやたらとツンツンしており(普通に数十秒のやり取りするだけなのに人に嫌な印象を与えるって逆にすごい)メンタルよわよわ期だったのでなんともしょんぼりな気持ちになったが、展示内容は楽しくて良かった。


でっかいトランプ!

吉田ユニ作品にはいつもどこかしらにガーリーな要素がちりばめられていて、それを発見したときの小さな「キュン」が好き。

トランプの絵柄をいろいろな方法で表現する、というのは結構考える人はいそうだけど、それを54通り考えてしっかり作り込んで、尚且つどれも一定以上のクオリティまで持っていくというのはなかなかできるものではないよなぁと感心した。
しかもガチガチじゃなくて程良い余白というか抜け感があるのが絶妙でオシャレなんだよな~。バランス感覚が最高。

実際に作品を作っている現場の映像が流れており、やっとそこで「ほんとにやってんだ!笑」という感想を持った。こんなんコラージュや合成で作ればちょちょいのチョイだろうに。まあアートとはそういうことではないんだろうよ。繊細でかわいらしい作風の中に「意地でもリアルでやる」という気合いを感じた。

物販のオリジナルグッズ、どれもかわいくて目移りしたけど、ここはやっぱりトランプを購入。遊ぶより図録的に眺めるつもり。

物の見方についていろいろ考えられる、楽しい展示でした。

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