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マリー・クワント展と映画の話

半年ぐらい前に開催を知ってからずーっと楽しみにしていたこの展示。

ファッションも音楽も、やっぱり60sって好きー!
私が高校生ぐらい?のときに「girls '60s」という雑誌が出ていて、ものすごーーく影響を受けたの。それが大人になった今もずっと忘れられない。
そんなわけでこの展示はかなり鼻息荒く開幕を待ち詫びていた!

この日から同時に上映がスタートしたドキュメンタリー映画を観て、その足で展示を見に行くというゴールデンルートで楽しんだよ!


展示だけでも楽しいけど、更に理解を深めるためにはこのルート、絶対おすすめ!!

(↓以下は映画の内容を元にした感想が過多↓)

ミニスカートの女王ことマリー・クワント。
2週間?ごとに変えられる、路面店の摩訶不思議なウインドウディスプレイも、今は当たり前に存在するコスメのパレットも。最初に作ったのは彼女。

近未来的なデザインで一世を風靡したけど、時代と共にちゃんとデザインも変化(70年代のヒッピー風など)してて、変わることを恐れずに柔軟に対応してるところもすごいなーと思った。
一つのもので常識をひっくり返す程の賞賛を得てしまうと、そこからまた新しいものを作り出していくのはとても難しいから。
常に世間から新しいものを求められ続けるプレッシャーは物凄く重かっただろうに、彼女はそういった意味でも時代の空気を読んでデザインに落とし込む才能がピカイチだったんだと思う。そんな軽やかさにもとても憧れる。

女性の社会進出にもまだまだ理解が得られなかった時代に、先陣を切って男社会で働く様も素敵。男性ばかりの職人たちの中で、自分の意見を持って押し通すことができるの、かっこいい!
(決して怒ったり捲し立てたりせず、ひたすらニコニコしながら相手が折れるまで意見する様子は本当に痛快!)

彼女の偉業を語る上で外せない、夫アレキサンダーとの関係もめちゃくちゃ理想的。
後に出てくるヴィヴィアン・ウエストウッドなんかもそうだけど、パワフルウーマンにキーマンとなるパートナーの組み合わせって、とてつもない爆発力を発揮するんだよね。
アレキサンダーが考えた、洋服についてるタイトルのネーミングも面白い。(イングランド銀行とか石炭運搬人とか…)イギリス人独特のシュールなセンスw

そしてシンボルのデイジーマークを使った幅広いライセンス展開。一人で全てやってきたから人に託すのは葛藤があったみたいだけど(この感覚めちゃわかる)、割り切ってライセンスに乗り出したその選択に拍手!

共同出資者のアーチーは「手を拡げ過ぎた」とも言っていたけど、現代まで繋がるライセンスビジネスのロールモデルを築いた功績は大いにあるし、実際に何十年も経った今でもブランドが継続しているという事実から見ても大成功だよね。
(ライセンス事業で特に日本との強い繋がりがあるのも日本人としてはなんか嬉しい。彼女の仕事に対する意識が日本に上手くマッチしたのね)
ライセンスビジネスでの成功と言えばピエール・カルダンとかも浮かぶけど、マリー・クワントはやっぱり女性の気持ちに寄り添った商品展開がグッと心を掴むんだよな〜。コスメなんか、見た目も使い勝手も良いってサイコーじゃん。

展示物のところどころにデイジーちゃん人形(子どもまでも巻き込む商法!当時の値段は1体800円ぐらいだったらしい。お手頃。欲しい。)も展示されていたのは人形好きとしては嬉しかった!
→物販に限定リカちゃん売ってて思わず買いそうになったけどグッと我慢したよ…涙

「自由に、自分らしく」

ファッションとは、今を表現するもの。
着る人の年齢は関係ない。

とにかく元気がもらえるとても良い展示と映画だった!!

ミス60sアイコンTwiggy!

来場者の皆さんのファッションもゴリゴリのMODだったり、ミニワンピやベレーなどポイントで取り入れてたり、60sぽくまとめている人が多くて、それを見るのも密かに楽しかったな。
私もちょっぴり60sムードでまとめて、出掛ける前から気分が上がった(さすがにミニスカートは自粛したけどねw)

帰り道は60sミュージックのプレイリスト(Spotifyにて公開中)を聴きながら、どっぷり浸ってとても良い一日だった…♡

みなさんもぜひ行ってみてね。


~最後まで読んでくれたあなたにお得情報~
展覧会では、
・映画の半券の提示
・音声ガイドの利用
・60sファッションでマイクワント!の合言葉 で
それぞれ先着でキラキラのステッカーがもらえるよ!!


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