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心の余裕ができたから私は変われた


最近は自分を取り巻く世界があたたかくて、穏やかに過ごしている。
これはずっとそういうわけではなくって、前職を辞めて新しい世界に踏み出したときからだと思う。

ひさしぶりに当時の日記を読み返して、だいぶん変わったなぁと思った。


前の職場にいるときは、仕事のときだけではなくプライベートも精神を擦り減らしていた。
休日も午後になるにつれ、気が気でなかった。

次の日に仕事を行くためだけに前日は気持ちを整える時間が必要で、友人や彼と会っても余裕をもって早く帰らないと私の気持ちが落ち着かなかった。

安心できる人の前でもよくよくしんどいと言ってたし、たぶん、無意識に気持ちが張り詰めていたんだなぁと今になって思う。

他人のことを気にしている余裕はなくて、心の波が大荒れしないように自分の気持ちを平常に保つのが精一杯。
誰かが困っていたら心配はできるけども、すぐに手を差し伸べることができなくって優しくない自分に落ち込むことも多かった。


環境が変わってからは、仕事に行くのがそんなに嫌じゃなくなって、プライベートのときに仕事のことで心を侵食されることがない。

それは忙しくて常にぴりぴりはしていることが以前より少なくて職場の人が殺伐としていないし、何かあったら協力する雰囲気があって誰かを頼ることが怖くなくなったことも大きいような。


少し職場の雰囲気が違うだけなんだけども、今は心の余白がある。

その余白を自分を労うためだけじゃなくて、高めることに使える時間はとっても有意義だ。
どんどん好きな自分になれていることで、私でいることが楽しいという感覚をはじめて抱いた。


この間、当時のことを彼に聞いてみたら「簡単なことで笑わなかったし、今のほうが楽しそう」と言われた。

確かにこの1~2年でよく笑うようになったし、ちょっと嫌なことがあっても「まぁいいか」と許せるようになった。そして、心持ちも変わってずいぶん前向きに生きている。

割とどんな環境でもやっていけると思っていたけれど、その分擦り減らして大事なものを失ってしまうくらいなら、自分を置く環境を変えてでも良い方へ歩むほうがいい。
自分に合った環境は毎日が楽しくなるし、心地よく過ごせるようになって見える景色が変わったよと生きることが辛かったあの時の私に言いたいな。


余談ですが驚いたのは、他人に優しい気持ちになれなかった自分とさよならすることで、マイノリティや弱い立場の人、自分が手にするものなどに興味を持てるようになったこと。

きっと、余裕がないとただ現状を維持することで精一杯で、自分のことしか考えられなかったから、そこまで思いを馳せることができなかった。
それは決して間違いではなくって、自分を守る正しい判断だと私の経験からもわかる。


心の余白が自分を取り巻く環境をよくすることに使うことができたらもっともっとやさしい世界が広がって心地よくなるんだなと、きっとそれができるのは自分次第なんだなと思います。


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