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日常の、小さなアナログ。

先日、我が家にある唯一の時計が壊れました。電波時計なんですが、まったく時間が定まらない。

電池を新しいモノに変えてみたけど、それでもダメ。いつ買ったか覚えていないくらい古いモノだし、「いよいよ寿命か…」と思い、諦めました。

それから1週間ほどは時計無しの生活。時間が知りたいときはスマホを見ればいいし。

ちなみに我が家にはテレビがありません。朝の情報番組は時刻表示があるけど、それをあてに朝の準備をすることができないのです。

なんとなく、いつものペースで身支度をしていると、ついつい時間が経ってしまいます。「今、何時かな?」とスマホを見て「大変だ!急がなきゃ!」ということが何度も起こりました。

でも、よくよく考えると、普段はそれだけ時間に縛られているということ。自分にとってちょうどいいペースで動いているわけではないのです。

そう、会社なのか社会なのか、自分以外の何者かにわたしの時間を握られているということ。

「太陽の傾きや、季節の変化に合わせて動きたい」
これが本当のゆとりのある暮らし方。

と、そんなことに気づいたけど、今はまだ会社員なのだから、自宅に時計がないのは不便。結局、新しいモノを招き入れることとしました。

新しい置時計はデジタル式。音に反応して時刻を表示し、無音の状態が何分か続くと自然に消えてくれるとのこと。どうせ日中は誰もいないのだから、電池の節約になっていいねと購入したのです。

でも、実際使用してみると、感度が悪い。時計の近くで手をパンパンと叩かないと時刻を表示してくれない。自宅で音楽をかけるときに使用しているスピーカーの横に置いてみたけど、それくらいの音では反応してくれないのです。

人によってはこのような時、レビューを書いて低評価をつけるのでしょうね。でも、そんなことをしてもしょうがない。

結局、出かけるときに手動で表示をOFFにして、帰宅後にONにして使うこととしました。

「なんてアナログな時計なんだ」と自分でも苦笑いですが、それはそれでいいものです。

今は、「アレクサ、○○して」と言えば、お望みのモノを提示してくれる時代。まるでドラえもんの世界のようで楽しいけれど、ちょっぴり物足りない気もします。

生活の一部にアナログな部分を残しておくくらいでちょうどいいのです。雑巾で床を拭いたり、時間をかけて煮物を作ったり、時刻を表示するために時計をONにしたり。

それが、ゆとりのある暮らしに繋がっているのだと思います。



ステキな一日を★

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