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目標に対しての本気度と努力量は比例していると思う

昨日、ライター・佐藤友美さんの『本を出したい人のための基本のキ』を受講してきた。

前著『書く仕事がしたい』を何度も読み直しており、いつかさとゆみさんから教えを乞いたいと思っていたのだが、このタイミングでの1DAY講座、しかも行動範囲内、ということで、出不精の私はオンライン受講と悩みに悩んだのだが、友人に背中を押してもらってリアル受講したのだった。

結論から言うと、本当に行って良かった。

『本を出したい』は読んでいっていたので、講義内の話でより深く理解が深まったし、切り口は本だったけれど、文章を書く上で大切なスタンスも同時に学べた。やはりプロの方々というのは、その文章が読者に何を与えるのか、ということを徹底して考えられているなと感じた。本やネットで文章を読んでいても、スッと心に入ってきたり、理解しやすい文章を書く人と、なんだかどこか1人よがりの文章を書く人との違いってなんだろうとモヤモヤしていたのだけれど、そういうことなのかとスッキリした。自分が書いたものを読む人のことを考えて書くか、書かないか、の違いだと思った。

講義内容はもちろん素晴らしかったのだが、何より、教室内にさとゆみさんが入ってきた瞬間の、ハツラツとしたオーラが私は忘れられない。「こんにちはー!」と言っただけで、パッとするというか、パワーがあるというか、思わずハッとして背筋が伸びた。それだけで「今日来て良かった……!」と思えて嬉しくなった。

1時間半の講座だったが、1時間半をあんなに短く感じたのはいつぶりだろうか。全然眠くならなくて(当たり前)、ここ数ヵ月、頭を使わなさ過ぎてサビかけていた私の脳みそがフル回転して喜んでいるのがよくわかった。

「いつか本を出したい」「自分の本も出したいし、私がいいなと思う人の本も出したい」と、ぼんやり思っていた夢が、ちゃんと堅実に積み重ねて努力すればできるかもしれない、と現実味を持って思えた。そして、ブックライターという職種があるのは知っていたけど、以前よりかなり興味も湧いた。まだライターとして実績がほとんどない私だけれど、やりたいと思ったことや興味を持ったものは積極的に勉強して、どんどんやってみたい。前向きになれた1時間半だった。しつこいけれど、本当に行って良かった。


講義内容もさることながら、リアル受講だからこそ思ったことがある。それは、そこに集まった、私と同じ受講生の人たちの熱量だ。講師のさとゆみさんはもちろんなのだが、受講生の皆さんも熱量が高かった。発言する機会がそこまで多くなかった講義だったけれど、講義終了後にはさとゆみさんの前に長蛇の列が。書籍にサインしてもらったり、その間にお話したり。私は書籍は電子で購入していたので、他のものにサインしてもらうのもなぁ……と思い、その列に並ぶことなく退散してしまったのだけれど、皆さん思いの丈をさとゆみさんにぶつけていた。

そして思ったのは、私はもっと積極的に、熱量の高い場所へ足を運ぶ必要があるということだった。

知人と話していると、稀に「私もライターになりたい」だとか「将来は本を出したいんだ」という人がいる。自分と一緒の志を持っている人が身近にいることは、根拠がなくてもなんだか心強いし、嬉しくもある。しかし、全員に対してではないが、最近感じるのは「私とこの人は、熱量が違う」ということだ。

志としては私と同じことを言っているのだが、じゃあ実際にその人がその目標を実現するために何か行動しているのか、というと、そういうわけではない。むしろ、何もしていない。私も偉そうに言えるほど努力ができていると思っていないし、実績も何もないのだが、その人の話を聞いていると違和感を覚えるのである。本当にそう思っているのだろうか。本当にそう思っているならば、そのために何かしているのだろうか。本気でそうなりたいと思っているのならば、例え忙しかったとしても、毎日ほんの数分でも、その目標のために何かしらアクションを起こすはずなのではないか、と。

人によって体力や気力の限界値が違うように、それぞれの目標やなりたい姿に対しての取り組み方や努力の量も違うと思う。でも「じゃあ、私と一緒にこうしない?」という問いかけに対して「いや、自分はそんなにできない」とバサッと斬られてしまうのは、本当に勝手だが、なんだが裏切られたような、そんな気持ちになってしまう。その人と目指しているものが同じだったり、近しかったりする時は特に、自分の目標まで雑に扱われてしまうような感覚になってしまう。もしかしたら、私の精神状態も良くなかったのかもしれないが。

でも、私としては、できれば同じような熱量を持った人たちと関わり続けたい。目標に向かって努力をするということは、どれだけ才能のある人でも必要なことだと思うし、それが本気であれば本気であるほど、その量は比例して多くなっていくものだと思う。本気だから、本当に目標に近づきたいから、人は必死になれるのだと思うし、毎日少しでもそこに近づきたいから努力しないと不安だし、勉強や情報収集も怠らないのだと思う。私が目標に向かって進んでいくことに本気ならば、そういう人たちの中に入って、同じ熱量で努力をした方が精神衛生上も良いだろうし、努力することも楽しめるような気がする。何より、口だけ同じような目標や夢を語る人を相手に、本音で語り合って消耗してしまうより、比にならないくらい良い。

講義が終わってから、やりたいことがまた溢れてきている。やらなければいけないこともたくさんあるけれど、本当にやりたいことをしっかりと考えて、それを実現するためにひたすら動くのみだ。

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