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柚子が知らせる本格的な冬のはじまり

数日前からぐっと気温が下がり、急に冬らしくなってきました。
寝ていてもスーッと肌寒さを感じるようになり
そろそろもう一枚布団を追加しないと眠れなくなりそうです。

ところで、皆さんはどんな瞬間に冬を感じますか?
冷たい空気、風の流れ、葉のない木々、匂いなど
「あ、ついに冬がきた」と思う瞬間があるはず。

私は五感で感じるもの以外に、冬の深まりを実感するものがあります。

それが、柚子です。

おすそ分け柚子のご挨拶

柚子といっても、スーパーで売っている柚子ではありません。
お隣に住んでいる町内会長さんが育てている柚子のこと。

毎年、冬至の数日前になると、町内会長さんは家の前に「ご自由にどうぞ」という貼り紙といっしょにたくさんの柚子を置いてくれます。

カゴの中に、ゴロゴロっと山のように積まれた黄色い柚子たち。
まるで、ご近所に一年の締めくくりのご挨拶をしているようです。

これを見つけると「あぁ、もうそんな時期なんだ」と、これから冬の寒さが厳しくなっていくことを実感します。

柚子の使い道

大好物のなますは、たっぷりと作り置き。柚子の香りに癒されます。

ありがたく頂戴した柚子は、おもに3つに分けて使います。

  • 冬至にお風呂に入れて香りを楽しむ

  • 大根と柚子で浅漬けにする

  • お正月用に少しとっておいて、お雑煮やなますに入れる

柚子を持ち帰った人たちは、一体どんな風に活用しているのでしょう?

知る由もありませんが、柚子をもらえるこの日を、多くの人が待ち侘びていたに違いない、と想像しています。だって、朝見かけたときに山盛りだった柚子は、夕方には残り少なくなっているのだから。

その少しだけ残された柚子を見て、自分の柚子でもないのに、なぜかちょっと嬉しい気持ちになりました。


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