私には、外見も中身も似ていると言われることのない、大好きな妹がいます。

私たちの共通点と言えるのは、「読書が好き」「コツコツとやり続ける」くらいでしょうか。

妹が毎日綴っているブログに、先日こんな一節がありました。

頑張らなくてはならないほどの目標を設定せずに、

確かに！
彼女は幼いころからマイペースでした。

たとえば、小中学生のころに通った塾。

大量に出る宿題を、私は学校の休み時間にやっていたらしいのですが(*)、妹は宿題をせずに無断で塾を休んでいたというのです。

(*) 卒業から数年後に幼なじみにそう言われたものの、私は覚えていないのです。

「あんなにいっぱいできるわけがない」
でも、
「怒られるのは、いや」　
だから、塾に行かなかった。

↑この話、大人になってから父に聞いたんです。

「そんなやり方があるなんて！」
と驚愕しましたねー。

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私と妹は、かなり違う人生を歩んでいます。

私の中学卒業直後に引越した関係で、私は往復3時間かけて大阪の進学校に通い、部活動も予備校通いもしていましたが、妹は近くの高校に通って帰宅部。

妹は、好きな科目はいい点数を、苦手な科目は欠点にならないよう、他は平均を目指して勉強し、「頑張らない」ことで得た時間で、「好きなことをやって」いたといいます。

私は、一浪するも希望の大学に合格できず、私学に進学。
交換留学生としてアメリカで9ヶ月、バックパッカー旅の費用のためにバイトのかけ持ちで、海外二十数カ国を巡っていたので、ほとんど家にいない毎日でした。

妹は、普段のテスト勉強を「普通に勉強」した結果を生かして指定校推薦で短大に合格。
インテリアに興味を持って部屋を整えることに注力していました。

私は、予定が詰まっているほうが好き。
妹は、予定がないほうが好き。

私は大阪の職場まで往復3時間かけて通い、深夜まで仕事。
妹は神戸で就職して、仕事帰りにウィンドウショッピングを堪能。

私は、新卒採用で入社した会社で今も働きながら、コーチとして活動中。
妹は、私より先に就職し、結婚し、母になり、復職するも子どもと一緒にいられないことが辛くて退職。
憧れの専業主婦になり（パートに出た時期もあるけれど）、この春に子どもたちが独立して、47歳にして夫婦ふたりのセカンドライフがスタート。

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「頑張らないことを頑張った」妹は、今も昔も、のんびり豊かな日々。

私は、「頑張らなくては価値がない」という幻想に囚われて、必死に頑張り続けて折れそうになった時期がありました。
今では、そうした経験のすべてが生かされています。

そう。
お互い、自分の人生におおいに満足しているのです。

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「頑張らないことを頑張る」という言葉は、私の辞書にありませんが、妹にとっては人生を彩る大切な指針です。

つまるところ、「何がどうあれば幸せと感じるのか」は人それぞれ。

頑張ることを楽しむのもよし、頑張らないことを頑張るのもよし。

ちなみに、私は頑張ることを卒業しました。
自分のゴールに向かって、自分の価値観を満たすように、自分軸で行動できるようになりました。

そんな私を「頑張っている」ととらえる人もいますが、私としては、無理をしているわけでも苦労をしているわけでもなく、ただ、楽しんでいるだけなのです。

「頑張らない私には価値がない」なんて幻想！

それに気づけてよかったなーと心から思っています。

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もしもあなたが、「頑張らなくちゃ」という思いに囚われるようなことがあるとしたら、どうぞいますぐ手放してくださいね。

「しなければならない」という have to思考は、ストレスがかかるばかりで、あなた本来の力を出すことができません。

「自分が人生で最も大切に想っていること」が明確になっていれば、 want toベースで行動できるようになり、本来の力が発揮されて、人生がとても豊かになります。

そうはいっても……
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「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏

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