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親の言うことを真に受けない〜「私、そんなこと、言った?」2

私が大学生のころ、母に言われたことがあります。

「子どもが生まれても、仕事は辞めんときや」
「お給料より保育園代のほうが高いかもしれんけど、辞めたらあかん」
「仕事を続けてたら、ちゃんと取り戻せるから」

もともと仕事を続けるつもりでいた私でしたが、母が真剣に語りかけてきたので、驚いたのを覚えています。

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それから10年ほど経って、私は予定通り〈働く母〉になりました。

給与が保育園代に消えることもなく、働き続けることができたのは……

・認可保育園に転園できた
・子どもが熱を出したときは、仕事を休めた or  母が助けに来てくれた
・時短勤務で残業することはまれだったおかげで、二重保育は不要だった

ご縁に恵まれていたからこそ。
感謝しかありません。

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そんなある日、母が言うんです。

「千夏は、いつまで働くつもりなん?」

え?どういう意味??
私はしばしフリーズしました。

「仕事ばっかりせんと、子どもたちとの時間をもっと大切にしたら?」
といったことを言われて驚きました。

私「え?子どもを産んでも仕事は辞めたらあかんって、お母さんも言ってたやん」
母「え?私が?」
私「そう!きっかけは覚えてへんけど、保育園代がどんなにかかっても仕事は続けないって、私が大学生のころに言ってくれたやん」
母「私、そんなこと、言った? 全然、覚えてへんわ」

いやはや……身体中から力が抜けたように感じました。

私が働いていることを、母は応援してくれていると思ってたのに、って。

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母に言われて〈働く母〉になったわけではないものの、
「辞めたらあかん」
という言葉を、私は心強く感じていたんですよね。

きっと、当時の母は本気でそう思っていたんだと思います。

母自身、寿退社が当たり前だった時代を振り返って、
「もしも仕事を続けていたら……」
と、考えたことがあったのかもしれません。

保育園代について言及されたことを考えると、テレビや小説の影響を母が受けていた可能性もあります。

「私、そんなこと、言った? 全然、覚えてへんわ」

そんなふうに言った母は、それ以来、私に退職を勧めることはなくなりました。

娘のバレエの送迎を手伝ってくれるようになったのも、このときにちゃんと話ができたおかげかなーと思っています。

✼••┈┈┈┈まとめ┈┈┈┈••✼

\子どもは親の言うことを、真に受けないこと/


その瞬間には本気だったとしても、人の気持ち・考えは変わります。

「あのとき、ああ言ったじゃない!」
なんて、あとから人のせいにしない。

親から何を言われても(何を言われなくても)、自分で決める。

それが、自分を生きるために大切なことだと思っています。


「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏


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