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イライラの虫はどこにいる?

“疳(かん)の虫”という言葉があります。

疳の虫が強い子というのは癇癪をおこしやすい子どものことで、
育てにくい子どもだと言われることもあります。

私は疳の虫がとても強い子でした。

両親は育てにくかっただろうなあ、と
今になってみれば思います。


ところで、
私はこの疳の虫に
“いやいや虫”
という名前をつけて、みーこやピッピに話をしています。

「みーこのいやいや虫さん、なんて言ってる?」

「ピッピのいやいや虫は、ママや他の人には興味なんかないよ。ピッピにわかって欲しいの。ピッピだけに聞いて欲しいんだよ。」

「いやいや虫さんが大きな声で何か言ってるよ、ちゃんと聞いてあげよう。」

というふうに。

私は
“イライラは自分への合図”
として、
イライラ虫・いやいや虫は感情の声
というふうに考えています。

頭の考えとは違う理屈で働いているので、
もちろん頭の考え=思考
とは違う意見を持っている時もあります。


これは、私が支持しているコミュニケーションの手法の一つ、

“ NVC Communication ”(非暴力コミュニケーション)
提唱したのはマーシャル・B・ローゼンバーグという人です。

をヒントにしたものです。


みーこがギャーってなったとき。
ピッピがしくしくなったとき。

それはきっと、
頭の考えといやいや虫の意見が違っちゃった時です。

頭では
「宿題やらなくちゃ。」
って思ってるのに、

いやいや虫は
「やだーー!やりたくない!」
って言ってる。

そこで、むりやり
「でも宿題なんだから、何が何でもやるべきでしょ!」
っていやいや虫の声を聞かなかったことにするのは、
乱暴だけど簡単です。

でも、
そこで、いやいや虫の声をきちんと聞いてあげると、
「疲れた」
とか
「のど乾いたよ」
とか、時には
「算数ドリル分からないから不安なの、あせってるの」
とか、
「学校ですごく嫌なことあったの」
なんていう、大事なことが隠れてる時もあります。

もちろん、全部を聞く必要はないし、
いやいや虫の声を聞いたって
宿題はもちろんやっていかないと困ってしまいます。

でも、
いやいや虫からあふれ出した大切な気持ちは
落ち着くことができるんです。


私たちも、
「しんどいけど掃除しないと」
とか
「疲れてるけどご飯作らなきゃ」
っていうとき、
もし家族から
「疲れてるんやね、大変なんやね」
って分かってもらえたら、
それだけであと少し頑張れることありませんか?

自分の感情の声、
頭の声とおんなじくらい大事にしたいなあ、
と思っています。

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