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【雑記】メタバースの行き先

メタバースが注目されて久しいが、現時点において私はそれほど目新しさを感じてはいない。

2009年に公開され、おおよそ2年間でユーザー数が1000万人を突破した「アメーバピグ」。

そういえば当時やっていたなーと思ってみてみると、Flashの終了に伴い、2019年にブラウザ版は終了となったとのこと。現在ではスマホアプリ版のみでの運用とのことだが、現在でもまだあることに驚きを隠せないでいる。

そういえば、同年(2009年)には「サマーウォーズ」が公開されていた。


もっと古いところでいうと、「どうぶつの森」の初版は2001年だそうだ。

最新版は2020年で、いまなお人気を集めているシリーズである。

どちらも自らの「アバター」を作り、仮想世界(ゲームワールド)内の街やイベントなどに出向き、その場に集まる人々と会話やゲームを行う。メタバース的な世界観の先駆けと言っても過言ではないであろう。

メタバースで人気を集めている「cluster」社の仮想世界。

基本的にはアメーバピグやどうぶつの森といった世界観と大差はない。特段、目新しさもないので、ただ呼び名が「メタバース」となっているだけな感は否めない。


ただし、仕組みの面では異なる点も見受けられる。

前者ではあくまでゲーム内での世界で物事が完結する。ゲーム内での通貨を用いて、ゲーム内で購入や使用するに止まる。しかし、課金厨にとっては現実世界での法定通貨でゲーム内の通貨を「換金」して使用可能である。ただし、逆方向の「換金」は行えず、あくまでその使用はゲーム内で完結する。

一方でメタバースで今後想定されているのが、仮想通貨による取引である。ヴァーチャル環境内での購入が、現実世界とリンクする。

いまや、現実世界と仮想世界との境界は曖昧となっている。

仮想空間はよりリアルになり、VRによっていずれ現実世界との違いがなくなる日が訪れるのかもしれない。仮想であることで場所性と時間性が現実とは切り離されるかもしれないが、それもまた実世界の一部にしかすぎない。

リアルとバーチャル、そしてフィジカル(身体性)。人類はどこへ向かおうとしているのであろうか。

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