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パリさんぽ! #34 〜バスキア・サウンドトラックス



パリ在住ながら日本に関する記事が多く、あれ?っと思ったフォロワーさんや、パリ在住のはずなのになんで昭和歌謡の替え歌ばっかり?しかも手羽の話ばっかりだっ手羽! なんて思ったフォロワーさん。ご心配なく。姐さんはちゃんとパリでお仕事しながらたまの休日も楽しんでおりますよ。長い夏のヴァカンスを待ちながら♥

ちゃんとパリ在住しながらパリの記事を書かないとイケませんよね。在宅勤務よろしくパリに居ながら東京の記事を書いたり、はたまた東京に居ながらパリの話を創作しているような、よく訳のわからないことになってきます。

本来なら仕事なんかせずに毎日でも記事を書いていたい、書くことがたくさんありすぎて話があっちゃこっちゃ飛んでる姐さんですが、まあ今回の一時帰国の出発までは、『パリさんぽ!』と『ラララ替え歌』に絞って(?)イキましょうかね!



先日はパリの北東に位置するシテ・ド・ラ・ミュージックで、アフリカ・ナイジェリアのビッグスター、フェラ・クティの展覧会を見て来ました。

そして今回はそのすぐ横のフィルハーモニーにて開催中の『バスキア・サウンドトラックス』という展覧会へ。

こちらも春に行った展覧会関連で、これまたファンにはウレしい企画!




アーティストを後ろから前から丸裸にしてくれちゃいそうなこのウレしい企画!


夏休み前には行こうと決めていたが...
行って来ました!
こちらがジャン・ヌーヴェル設計の
フィルハーモニー外観。
wikipediaより。
最近の大ホールはこのようにオーケストラの後ろからも鑑賞できるような設計が多く、今までとはまた違った味わいの音響に。ここのパイプオルガンの音色も体感してみたいん。
全体的に近未来的なデザイン。
画家である彼のたくさんの視聴覚資料と
アナログ作品の融合。
ポラロイドで一気に'80sへとタイムトラベル。
世界に広げようお友達のワッ!
ってやつですけど錚々たるメンツですな。


デヴィッド・ボウイのこの曲で一気に時代を遡り!

ここではいつも音楽を視覚的に、形態的に魅せる展覧会が多く、初期にあった『デヴィッド・ボウイ』や『ブラック・ミュージック』の展覧会もなかなか良くて、今だに記憶に残る姐さん。
下2枚はコラージュのお手本にしてみたい。
創作意欲溢れる様子がよく伝わる作品群。
これも音楽関連。ポスターやパンフ、ジャケ様素材。
コレきっとただの白いトレーナー。
ボクが描いたら100万円!?
尖ってたね〜、みんなこの頃は。

ハービー・ハンコックだってこんな!

1982年、NY.Roxyにて
自らDJとして頻繁に登場。
そりゃ色々聴いてたんだろうね。
アンドレ・グロスマン撮影


今まであんましイイと思わなかったオールドスクール・ラップもなんだかココで聴くと心地良い。
色っぽいデボラ姐さん😍 '80sロックの顔!
そんでもってこのクリップのアートディレクターを務め、おまけに出演までしちゃったバスキア。
さ〜て、どこにいるんでしょ〜か!?


こーゆー落書きっぽいのも今じゃ展覧会で
注目度マシマシよ。
これはジャン・ポール・ゴルチエにも見えるなー。
出ました!
アンディとのツーショット。
我がニッポン人有名アーチスト、ヨーコ・オノの姿も。
息子さんのショーンこと小野太郎君と一緒ね。
このちぎった本のページを上から貼付け貼付けしながらオリジナルキャンバスを作り、そこに象徴的な内証的シンボルを描き込んでいくのが彼のテクよね♥
きゃうん♥
姐さん大スキなピアニストの一人、
セロニアス・モンクですん。
文句あっか!?

これこれ♥
確かどっかにモンクのTシャツショットあったね。

こちらは作品名『ビリー・ホリディ』。
何故か日本語の "のです" ってのです。
ビリー・ホリディは歳を重ねるとその味が沁みる。
若い頃には「暗〜…」とか思ったりしたけれど、
今聴くと涙出まっせ。

スゴいメンツはこちらにも。
曲は『ファイン・&メロウ』。
ボーカルのビリー・ホリディを囲んで、
姐さんの大スキな泣きのベン・ウェブスター(ts)、
ビリーの恋人レスター・ヤング(ts)、
姐さんのスキな楽器、トロンボーンのビック・ディカーソン、
ウエストコーストのバリバリバリトンサックス、ジェリー・ミュリガン、
コールマン・ホーキンス(ts)、ロイ・エルドリッジ(tp)、ダニー・ベイカー(g)、オージー・ジョンソン(drs)に、ピアノがマル・ウォルドロン!
ってア〜タ、めっちゃ贅沢やん😆
オールスター勢揃い。


そして中でも特にお気に入りだったのが、
『バード』ことチャーリー・パーカー。
それも姐さんと一緒やん。
たまたま深夜番組を録画してたののついでに入ってて
初めて聴いた20歳の姐さん。あのチャーリー・パーカーの演奏にグイグイ引き込まれ、打ちのめされそうに。
次の日レコード買いにWAVEへ走った。
それがまさにコレ!
なんや!このノイズはっ、と驚いた。
右のはまだ若いマイルス・デイヴィスも居るし、
左のはディジー・ガレスピーも居るのよ。

で、やっぱコレでしょ。
コレのおかげで、ディジー・ガレスピーを聴くとどうしてもピーナツが食べたくなってしまう体質に。


そしてやっぱり原点に還る。
キング・オブ・ブルースは聴いておかなくちゃ。


この温かみのある声が、ほっとするのよね。
子守唄を聴くように。


それから、ニュー・オリンズも大切なポイント。


このプロフェッサーの口笛は圧巻。
ロングプレイ(LP)で聴きたい。


そしてまたクラシックもよく聴いていた様子。
特にやっぱり世紀の歌姫マリア・カラス。
皮肉にもカラスなんてお名前ですが、本名は「カロゲロプロス」でギリシャ系のアメリカ人。
ベルカントがお得意のイタリアン・オペラがレパートリー。
絶頂期は'50~'60年代でしたが、一気に痩せてからやはり声質の変化には逆らえず、'65年にはオペラから実質引退。
この映像も恐らくその後のリサイタル中心の頃と思われますが、いやなかなかの気迫。


彼女の晩年の様子は、おフランスを代表するファニー・アルダン様によって映画化されておりますので、どうぞご参考に。


そして最後は。

この作品のタイトルは『エロイカ』。
どこまで姐さんと好みがぴったりなんでしょ!
クラシックの作曲家で一番スキなのは
ベートーヴェンかも♥
交響曲第3番『エロイカ』からのインスパイア。
ベートーヴェン、ナポレオンに献呈。
第2楽章は有名な葬送行進曲ですね。

バスキアは指揮者ケンプ版を聴いていたようですが、でもここはちとちゃうねん。
姐さんお気に入りはカラヤン版でごわす。
テンポが早いのとエネルギッシュなところがスキ♥

クラシックはこれがまた面白い。
聴き比べ!


ここで聴いたトラックリストはこちらに。
拡大して見てね!
ラストのグッズコーナーで。
レコードも売ってますね。
Tシャツめっけ!
😱げっ! 一枚75€。1万円以上するやん!
(現在1€=¥150✌)
いらないいらない、ユニクロの持ってるから。


と、ちとしゅんとなるも、外はお祭り気分。
どっちへ行こうかな?
昔ながらのメリーゴーランドもあって、
お子ちゃまたくさんお楽しみ中。
と、そこへ突如現れる橋と運河!
やや、コレは放っておけん。
ここは古くから、セーヌ川を経由してパリと地方を繋ぐ大切な水路でした。なんだかどこぞの国の水路計画と似てますよな!
左の方に見えますが、ここは材木を水路で運ぶ目的で
作られたとか。
ウルク運河と言いまして、今でもちゃんとお船が通る。
イヤでも思う出しますわな、清澄白河を。
水辺の町はスキですから。
(姐さんは川越出身)


ご参考まで。


遊ぶ所はたくさんあるよ。
ちょうどよいおさんぽコース。
お子ちゃま沢山なので、ティム・バートン小屋出現中。
こちらは科学産業博物館。
1986年にシドニー・オペラハウスを設計した
ピーター・ライスにより設計。
右の球形ラ・ジェオードはIMAXシアター。
え!?な〜んか見たことあるよな風景。
こ、これはっ! 久々に水門じゃあ〜りませんか!?

いつぞや大興奮したあの水門!
今回はさらっと通り過ぎますよ。
姐さん、こらえてこらえて。
一度よじれたとこではもうよじれないのっ!
姐さんは水辺がスキでいらっしゃる!

水辺に並ぶ倉庫街。これもお約束。
大きな交差点に路面電車(トラム)。
ん〜益々昭和の深川そっくり。
お! しかもあんな上を通る高架線路。
走るのは総武線か!?
いやいや、ここにはもう列車は走っておりません。
きゃうん♥な味のある風景やね〜。
あんな所で一腹してみたい。
うげっ! 何やと!?
廃線跡『プティット・サンチュール』。
乗り鉄姐さんの血が騒ぐ!
パリ20区の出来上がった1860年頃から、全長32kmの
環状鉄道路線として使われ、1934年に閉鎖。
長らくただの廃線として放っておかれていたが、2020年に自然遊歩道としてアクセス可能に。
今だに一部地域完全閉鎖されておりますが、
もしもしお兄さん。
ええんですかい? 無理矢理乗り越えて。
気分は『スタンド・バイ・ミー』。



こりゃ今度またここへ戻ってこないとかな...
その後は、メトロへ向かって歩きます。
以前同僚Kちゃんから教えてもらっていた
ヴェトナム料理レストラン。




もうこれだけ歩いちゃったら、夕飯は
テイクアウトでごまかしダイッ!
ベトナム冷麺ボブン、あはん♥


お疲れちゃん!
また今度。


あ、そうそう、Tシャツめーっけ!



やっぱり最後は、みなさん待望のモンクTシャツショット。


あはん♥




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