夢想

成人年齢が18歳に引き下げられた。18歳の子が美しい振袖を着て笑う姿がテレビに映る。これから責任を持って生きていきたい、と真っ直ぐな目で言う。

賛否両論あるだろうが、私は成人年齢を18歳へ引き下げることに反対だった。テレビを見ながら、ああこうなってしまったのか、とただ思った。

人生100年時代と言われる日本、散々周りの大人から、あなたたちのときは70歳まで働かなきゃ行けないかもよ、と言われる日々。昔と違って平均年齢が上がっているのに、なんで”子ども”でいれる時間をさらに短くするんだろう。

本当はもっともっと子どもであるうちに、つまり責任がないうちに、たくさん学んでたくさん遊んでたくさん失敗して、つまりたくさん経験を積めばいい。まだまだつまらない先のことなんて考えず、目の前のキラキラしたこととか理想とか夢だけを愚直に追いかければいい。

難しいことはある程度学んだ大人が考えればいいのに、そんな暗い未来をまだまだキラッキラの10代に任せちゃいけない。大体、ちょっと憧れてしまうお酒とタバコはまだダメなのに、色んな責任だけを押し付けるのは、大人の都合すぎる。なんだそれ、ひどすぎる。

私は、早く高校教育を義務教育にして、もっとたくさんの人が大学や大学院に行けるように、つまり勉強したい人たちが勉強しやすい社会にして、そうやってたくさん知見を持った人たちが、うまく社会を動かせることができるように、そんな社会になればいいなと思う。もちろん、今はたくさんの高校生が政治に興味を持っていると思うから、選挙に行きたい学生は行けばいい。でもそれを責任と言って押し付けるには早い年齢じゃないか。24歳の私でさえ、法人税や住民税が何なのか最近まで知らなかったのに。

自分で自分の暮らしを守るようになってから、余計にこの国の大人が、向かっていいの?という方向に向かっていくようにしか見えない。こんなんでいいの?っていう感覚を常に忘れないように、備忘録として書きました。

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