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起業とか新規事業とかパーパスとか

パーパス

 最近、自社のパーパスなるものを決めるのが流行りだそうだ。
 パーパス、直訳すると目的。つまり会社の目的。そのままだ。

 ちょっと前まではビジョンとか、ミッションとか、クレドとか、グランドデザインとか言っていた。その類のものだ。
 呼び名をパーパスと変えただけで中身は大して変わらないような気がする。
 ただまあ、ビジョンとかミッションに比べると、シンプルでわかりやすいような気はする。

パーパスを達成した後は?

 パーパスを決めたとして、そのパーパスを達成したら会社は解散なり清算なりするのだろうか。
 多分しないだろう。実際問題、生活もあるし無理だろう。
 ベーシックインカムが実現した社会であれば、パーパスを達成したら解散!ということができるかもしれない。
 でもそこまで行くと、会社じゃなくて、プロジェクトという形を取る方が適切な気がする。

起業するときにパーパスを決めた場合

 起業するとして、作る会社のパーパスを起業と同時に作るとする。
 無事にパーパスを達成して解散するのならいいが、事業が思うように行かずピボットする場合、パーパスも変わる場合があるのではないか?
 その場合どうするのだろう。普通に考えたらパーパスを変えるだろう。ビジネスとして成り立たないと話にならないのだから。

新規事業をやる場合

 起業して、パーパスと整合性のとれる事業が軌道に乗ったとしよう。
 永遠に儲かる事業はないから、いつか衰退して新規事業をやろうという話になる。
 パーパスと整合性の取れる新規事業を作れればいいが、そう都合よく行かない場合もあるだろう。その場合、パーパスを変えるのか? 多分そうだろう。ビジネスとして成り立たないと話にならないのだから。

パーパスがない場合

 パーパスどころか、ビジョンとかミッションという言葉もない時代に起業した会社の場合、当然ながらパーパスは決めていない。
 社是とか家訓とか、パーパスに類するものがある名家はいいが、そんな会社ばかりではない。
 創業者がまだ生きていれば、創業者がパーパスを決めることもできる。
 だが創業者がもういない場合、会社の後継者がパーパスを決めていいものだろうか。

創業者の私利私欲がパーパスの場合

 大抵の会社は創業者が食っていくため、お金儲けをするために作られるはず。
 創業者の私利私欲がパーパスだ。
 そんな会社に勤めたいという酔狂な人がいるものだろうか。他に仕事がなければ就職するかもしれないが、少なくとも創業者の私利私欲を満たすというパーパスに共感したり、そのために頑張ろうとする人間は皆無ではないか?

まとめ

 要するに何が言いたいのか?
 私にもよくわからない。
 ただ、ただひたすらに、違和感を感じる。それだけ。

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