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子どもはたらかせる?

わたしは大学卒業までアルバイトを1つだけ、それもお金を稼ぐためというよりは半分趣味の延長としてやったことがある。親のスネをかじって22歳まで自立することはなく、お世辞にも立派とはいえない子どもだった。

大学生までは、働く=お金を稼ぐ、だと思っていた。だから、お金が必要なかったから働かない。となる。それが、会社に入ったあと、大学までの時間は貴重な時間だった、と後悔した。

仕事をすると、スキルが身に付く。塾講師で人に物を伝える技術。コンビニバイトで店舗経営。コーヒーショップでラテアート。

大学までのアルバイト経験は、それが何であっても就職にマイナス働くことは少ない。マイナスになりそうなら、単純に言わなければいいだけだ。一方で就職したあとは、それまでのキャリアを通してどこに勤めて、何をやったか。がそのあとのキャリアに影響する。

だから、社会人になってラテアートを身につけるためにコーヒーショップで働く、ラーメンづくりを学ぶためにラーメン屋で働くってのは大学生までよりはハードルが上がる。ベンチャー企業への転職であっても、大企業よりもスキルが身に付くと思いながらも、リスクに感じて踏み切れないケースも少なくないだろう。

つまり、大学卒業までの期間は、自分の興味中心、且つ将来への影響を気にせず、「いまどうか?」を基準に職業を選択できる貴重な時間だったのだ。

そこで、父親としては子どもに同じような後悔をさせないためにはどうすれば良いか?という論点がでてくる。これが親のエゴであることは認識している。子どもが後悔するかどうか、なんてわからないから。でも、大切な問題だと思うから考えよう。

わたしが子どものころ、周囲も含めて多くは子どもたちはお小遣いを月〇〇円、という形で定額でもらっていた。年齢があがるにつれて、金額も上がっていく。つまり、JTC(Japanese Traditional Company)と揶揄される日系大企業の給与体系のようだ。頑張ろうが、頑張るまいが、変わらない。

わたしはそうではなく、価値提供した分だけお小遣いが増える。それも、時給ではなく付加価値ベースで。というのが良いのではないかと思っている。お皿を洗ったら200円、トイレを洗ったら500円、料理をつくったら1,000円。こんな形で変動性にする(それぞれいくらにするかは置いておいて)。

そうすると、早くできれば単位時間あたりの収入を増やせることになる。で、子どもはどうすれば短時間でできるか?を考える。何かスキルを身につけるか、道具に投資するか。親のニーズを見つけて新しいサービスを提供するかもしれない。「子どもを働かせる」というと批判をうけそうだけど、子どものことを思うなら働かせるべきではないか、と思うのだ。

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