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基本的に隠れていることばたちについての覚え書き

東京にきて1ヶ月弱。本日の地下鉄にて、ギターを背負い仁王立ちする女の子。吊り革などに一切触れず、直立不動の姿で化粧をしている。丈が長めのパーカーから細い脚を出している。なんて体幹なのだ…。祭り状態(新宿や渋谷など、毎日がお祭りのような街のこと。毎日が、地元の祭りよりも多くの人々が闊歩している街のことを指すが、東京にある場所はほぼほぼ当てはまるため、祭り=東京という計算式が存在する)の土地でサバイブしてきた東京の若者たちよ。ここにきたばかりのわたしは思うのです。このようになりた

    • make up day!

      本日はなにわ男子5thシングル「Make Up Day / Missing」の発売日…。 デビューの直前に彼らの存在を知って、今も応援している。 ジャニーズの中で一番直近のデビュー組なので、彼らはやはり「令和」を体現したアイドルに感じる。 CDを買わないと見ることのできなかったMV。ライブに行くことで、DVDを買うことで見ることのできるライブ(映像)。今は発売前からYouTubeですぐ見ることができる。週一でYouTubeに投稿される企画動画。出演バラエティー番組は、見逃し

      • ゆり

        いったん最近の感情を記録しておくわ。まぁ明日死んだらこれが遺書ってことか(嫌)。遺書は一年に一回くらい書き直してるからいつ死んでも大丈夫ではある。毎年違うこと思ってる。けどこの時期は絶対同じ感情になる。この時期になると、私の家から一番近い踏切に、花束が置かれている。毎年。もう四年目になる。それはいつも、白い百合がメインの花束で、私はその花束の受け取り主を、勝手にユリと呼んでいる。 ユリはロングヘアの18歳で、好きな色は白と黒。他にははっきりした色が好き。好きな食べ物、さつまい

        • 昨日のバラエティーがおかしいんだよ今夜のドラマが泣けちゃうんだよ

          もうクーラーがないと生活できない。暑いし。頬の内側を噛んでしまう癖がある。たまに噛みちぎる。医者からは絶対やめてと言われる。具合が悪くなった時、それを思い出す。ほっぺの内側を噛んでるから、それが原因で大きな病気になったのかもしれないなぁって、思う。そう不安になる。でも何も大きな病気は見つからない。健康診断に行っても何も引っかからない。あー死ねるのかなぁと思うけれど、私に死ねる原因を見つけてくれない。死にたいと思うわりに、全然死にたくないんだなと思う。 バスで隣に座った人が、到

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          10本

        記事

          打倒!五月病。来るな五月病。毎日

          先日誕生日を迎え、ゾロ目の歳になったわけですが、どうも4月に入ってからの気持ちはイマイチで、しかし誕生日を祝ってくれる人たち がいることは大変嬉しかった。それで気を紛らわせたが、次の日になるとまた憂鬱の病にかかる。天気が良いのが救いにもなれば、私を追い込むための怪物にもなる。無事に進級し、私に残された自由な時間はあと一年。脚本を書かないといけないけど、将来のことを決める時間も欲しい。それに挟まれて結局なにもできなくて、その二つ以外にも私を脅かす要因は、この世界にたくさん存在し

          打倒!五月病。来るな五月病。毎日

          甦れ!

          面白いことがあったので聞いてほしい。 金曜日の一限は、すごく楽しいな〜と思う授業があって、今日もるんるんで登校した。いろんな学科の人たちとわいわいディスカッションする授業で、先生がすごく朗らか。結構ゆるい授業。他者の話や世界に耳を傾けてみる時間、と認識しているんだけど、受講してる人はすごく少なく、それに反比例して時間は濃い! 今日は、将来、教育関連の仕事を目指している女の子のプレゼンがあった。内容は、ざっくり言うと絵本について。 子供の頃、どんな絵本を読んでいたか?という

          甦れ!

          映画デリシャスパーティ♡プリキュア夢見る♡お子さまランチを観に行ってめちゃくちゃ泣いた話

          映画デリシャスパーティ♡プリキュアおよびアニメ版のプリキュアのネタバレを挟みますので読む際はご注意ください! ここ最近、デリシャスパーティ♡プリキュアというアニメにハマっており、ちょうどそのタイミングで映画公開。満を辞して見に行きました。 平日のお昼すぎ、客席は子供連れのファミリーが目立つ、一人で来ている人、いわゆる大きなお友達もちらほら。自分は一番後ろの席に座り、客席を眺めていたが、平日だからか、客数は多いとは言えなかった。 本編がはじまると、あの最近のプリキュアのED

          映画デリシャスパーティ♡プリキュア夢見る♡お子さまランチを観に行ってめちゃくちゃ泣いた話

          ミューズ

          白い腕が眩しくて何度も目を細めた。目が合えばうっすらと微笑む。ふざけた顔で見つめると、こっそりとウィンクを返す。自然と上を向いたまつげ。日傘を忘れない。誰かの人生を生きることを、良しとしている。少し姿勢が悪い。ラインなどの文章にはあまり感情を出さない。テンポが悪い。僕のことを、好きではない。

          ミューズ

          21歳になりました

          週に一、二回映画館を訪れるが、家で見る映画とは、当たり前にわけが違うなと思う。なんでこんなに違うんだろうと考えると、やっぱり映画館という特異な空間が原因なのだろう。 映画館って不思議でしょう。大きなスクリーンのある部屋で、名前も知らない人たちがいて、でもその人たちはこの映像を見る、っていう同じ目的で隣に座るんだよ、よくよく考えと意味がわからないんだ。しかし、座ってから約二時間の時を共に過ごし、この部屋を出るときにはなんか戦友みたいになるでしょう。難しい映画の後なんて特にそうだ

          21歳になりました

          虚構

          あの時、彼女が貸してくれた映画をなんとなく見て、なんとなくと言っても、眠れなくてテキトーにテレビつけて、アマプラをぼーっと眺めていて付けた映画。それがたまたま昔の女が貸してくれた映画だったというだけなのだが。これが俺のなんとなくである。 初めて見た時、面白いと思ったし、彼女とは付き合う前だったし、彼女の面白いと思うものを面白いと思いたかった。だから面白かった、ドキドキしたなんて、本当のような嘘、今となっては嘘だ。そんな言葉を書き連ねたルーズリーフを手渡したな。楽しかったな、

          犬も歩けば

          牛乳を買いに外に出た。ふと目にした映画の登場人物が、毎朝牛乳を飲む、みたいなシーンがあった。家族もののストーリーでまあこうなるんだろうなと予想を立てているうちに、話は終わってしまった。 太陽は落ちていたが、帰宅途中の人で賑わう商店街、通り過ぎコンビニへ向かう。いつのまにかこんなに冷えていたのか、と思う。毎日は忙しない、とくにここ数年、季節の移り変わりを感じる時間すらもなかったことに気付く。 あの日の決定的な別れから、12回目の秋になり、そうして俺の知らぬ間に13回目の春にな

          犬も歩けば

          GIRL

          私の先を歩かないで 前髪は重いままでいて ポロポロのリュックに たくさんの飾りをつけて つまらない先生の話を音楽に また手紙を書いてね 肌に合わない口紅を塗り直して 私の自転車を再び追い越して

          2021も半分終わった

          最近、違うところに文章を書いていたからここになにか書くのは久しぶりだ!2021も半分終わったらしいので、少し振り返るタイムにします。 特筆すべきことがないなんてこともないけど、あつかった。 なにもなかったわけじゃないけど 「夏っぽいことしたいな」と言ってる人になんて返したらいいかわからない感じの六月でした。高校生のときは「夏服着てるだけで夏!」だったけど、もうそうもいかない。頼む、記憶と経験値はこのままにして、あと一日だけ高校生をやらせてくれ…。 本と関わる機会が多かった

          2021も半分終わった

          菅田将暉は世界の終焉を知っているか

          寝転びながら片足を上げていると1匹の虫がどこからか飛んできて足の親指に止まった 周りをよく見てみるとカメムシのような気味のわるい虫がいくらか飛んでいて、たまたま手の届く距離にあったスプレーを噴射する しかし一向にくたばることのない虫たちは私の気持ちを無視して飛び続けた 足の指に止まった虫はというと緩やかに歩をすすめ私の指を渡っている 足を思い切り振り下ろして虫を払おうとするが身体が思った様に動かなくて虫だけがゆっくりと動いている、その様子が時間が止まっているような感じで、怖く

          菅田将暉は世界の終焉を知っているか

          家族

          父へ 会うたびに若く見られる自慢をしてくる貴方を誇らしく思います いい加減、自分の過去を語る時にKAT-TUNや美容師を使うのはやめたほうがいいよ 私が子供っぽいことをするといつも笑い もうすぐハタチになるでしょう と言うけれど 私は貴方の前ではいつまでも子供でいたいのです 弟へ 私が一日履き尽くした靴下を投げると叫びながら投げ返してくる、そういうコミュニケーションが好きでした 久しぶりにあったお前は、見た目に気を使い出したのでしょう、高そうな、美容関係の小物が散りばめられ

          ニンジンの消費期限

          下りのエスカレーターに乗っている。ふと、目の前のスーツ姿の男に足の裏を当ててみる。思い切り。男はバランスを崩し、私の前からどんどん遠ざかる。勢いが余って男の後を追いそうになった足を引っ込めて、進行方向と逆向きの力を発動する。男の前にいた、白髪混じりの男も巻き込まれて落ちていくのが見える。衝撃音が響き、対照に静まり返る人々。さっき目に入った白髪頭は消え、赤黒く染髪された毒毒しい頭に代わっていた。右手がドクドクと脈を速め、携帯が滑り落ちそうになる。男たちの顔がどんどん近づき、ホー

          ニンジンの消費期限