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対かゆみ


体調がよくないから皮膚が大騒ぎするのか、皮膚が大騒ぎするから体調もよくなくなるのか。

時折、汗疱(?)が手足に大量発生し、すさまじいかゆみに悩まされる。私の場合は足にできた場合のかゆみが特に耐え難い。

一日の終わり、やっとベッドまでたどり着いて、ふかふかの毛布に潜り込み、抱き枕を抱きしめてまるまる。冷えた足先は冷たい。おとなしくじっとまるまっていると、次第にあたたかさが体の芯からじわっと広がって、足先に到達する。全身のぬくもりは毛布へも伝わり、至高の空間へと到達する。

心地良さでうとうととしているときに激しいかゆみに襲われる不快さ。寝る前に飲んだはずのかゆみ止め錠剤はプラセボではと疑うほどのかゆみ。皮膚科医への憎しみ(八つ当たり)。

応急処置として、私は保冷剤で冷やすことが多い。肌に直接保冷剤が触れると冷たすぎるので、初めは薄くて大きめのハンカチで軽く覆ってあてていた。ただ、足がかゆいときには、刻々と移動するかゆみのポイントに保冷剤をあてるために、足でふみふみ移動させる。そのうちにハンカチから保冷剤がはみ出て、直接肌に触れたあまりの冷たさに驚き、目が覚めてしまう。

なにか袋状になった布でもあれば...とかゆみと戦う最中に思い、ひらめいた。靴下だ。

柄も生地も気に入っていないけど、三足セットに混ざっていた白くてくるぶし丈よりも長い靴下を使用。保冷剤を中に押し込んで、軽く口を縛ってしまえば完全な保冷剤専用袋に早変わり。

かゆみと戦う、私だけの小さな革命。大発見。

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