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プラントベース/未来へつながる食事を考える

私の食事は少しずつプラントベースに変化してきました。
それは身体のことも環境のこともいろいろと考えるようになったから。
何事も実験だと思って、試してみて合わなければやめる。
そんな軽い気持ちで始めてみたら、予想以上に心地が良くて、5年近く続けることができています。
それは「その食べ物は食べちゃダメ」という厳格なルールではなくて、ゆる~く実践していることも大きいと思います。
完全に動物性のものを排除しているわけではなくて、実家に帰ったり、外食するときはお肉だって食べます。
ただ、自分が作るものはプラントベースを意識するようになってから、普段もあまり欲さなくなったことも事実。

ヴィーガンやプラントベースに興味のある方の参考になればと思い、ここまでの道のりを記録しておきます。


牛乳をやめた

まず始めに買うことをやめたものは牛乳。

子供のころは牛乳アレルギーで、給食では皆と一緒に飲むことができませんでした。
それが理由なのか、家族の中で唯一身長は160㎝に届かず…。
ただ、去年の健康診断で身長が2㎝伸びて、156㎝になっていました。
遅れた成長期…?

幼少期は牛乳が飲めないことはもちろん、チーズなどの乳製品も食べることができなかったので、外食で家族がピザを注文したときは、耳だけを切ってもらって食べていました。
その当時を振り返って、姉からは
「ピザの耳が好きだったのに食べられなかった」と
大人になってから言われました。
…ごめんね。笑
私も少しトマトソースがついたピザの耳を食べることが好きだったし、(ピザに限らず、食パンも耳の方が好き)乳製品が食べられる人はうらやましいなという感情は少なからずありましたが、食べられなくて不自由に感じたことは特にありませんでした。

大人になってからアレルギーはなくなって、牛乳も好きで飲むようになったのですが、2年ほど前に畜産が環境にもたらす影響や自分の無知な行動によって、未来が悪い方向へ進んでしまう可能性があることを知り、本当に少しずつですが、何を食べるか、自分の行動で何から変えることができるのかを考えるようになりました。
それまでは、まさか自分の選択した食事が自分の身体だけでなく、環境にまで影響を及ぼしているとは考えたこともありませんでした。

知らないでいることの恐ろしさを痛感したことを覚えています。

行動を変えることの難しさ

摂食障害(過食嘔吐)を発症してから、ストレスや欲望の赴くままに大量の食べ物を胃に押し込めては吐き出す作業を繰り返している私ですが、プラスチック製品で包装された既成食品を購入して無心で食べ続けることが自分の身体にも、環境にも悪影響を及ぼすことは考えるまでもないですよね。

プラントベースにしたからと言って、摂食障害が継続している以上、環境にいい影響だけをもたらせているわけではありません。
環境に配慮した行動を意識しているつもりではいるけれど、それは摂食障害の症状に対する罪滅ぼしの行動から来ているのかもしれません。
自分の思考や行動を正当化するには、摂食障害からの解放が必要不可欠。

ただ、それは頭ではわかっていても、身体はなかなか制御できないものなのです。

摂食障害はアルコールや煙草、ギャンブルなどの依存症と同じで、一度足を踏み入れるとなかなか抜け出すことができません。
習慣化してしまうとなおさらのことで、それがこの病気の恐ろしさなのです。

そんな難題と向き合いながら生きています。

少しずつ食事内容を変える

牛乳をやめてからは次にお肉、その次に卵をやめて徐々にプラントベースの食事に移行してきました。
「これから動物性食品をなくしていきたい」と考えている人も一度に全てをやめるのではなく、少しずつ、少しずつ、無理のない範囲でシフトしていった方が我慢が少なく、身体も馴染みやすいと思います。
私の場合、お肉はまず加工肉(ソーセージやひき肉など)をやめて、それから牛→豚→鶏の流れで食べなくなりました。

私も最初は今まで当たり前のように食べていたお肉をやめることなんてできるのかな?と思っていましたが、今ではスーパーに行ってもお肉コーナーは素通りです。
スーパーの滞在時間も短くなりました。

不思議なもので、身体は慣れてしまえば自然と欲求も減ります。
1年程前までは「チーズを買うのはやめられないわ…」なんて思っていたのですが、今は冷蔵庫になくても不安になりません。
チーズの必要な料理も、チーズなしでもおいしいと感じられるようになりました。
グラタンとかピザとか、チーズがないとそうは呼べないのかもしれませんが、最近はチーズなしで作って食べています。笑

最近の休日ごはん

鯖キーマカレー

・玄米ごはん
・鯖キーマカレー
・手作り納豆と青菜付け
・トマトの塩麹漬け
・大根のしょうゆ漬け
・ひじき煮
・きのこステーキ
・大根と水菜のサラダ

私的には鯖キーマカレーがヒット🍛
プラントベースを意識しているけれど、ツナや鯖缶は常備していて、まだ魚は定期的に食べています。
ただ、最近生魚を食べるとちょっと気持ち悪くなってしまう自分がいて(特にスーパーの生魚)、お寿司が食べられなくなってしまうんじゃないかという別の不安に襲われています。
鮮度の問題なのかもしれませんが、慣れって怖いものですね。

作り置き詰め込み弁当

多めに作りった副菜はそのままお弁当にもまわすことが多いです。
(連日同じメニューのこともしばしば…笑)

何がメインかはわからない

・黒米入り玄米ごはん
・ブロッコリーの蒸し炒め
・ひじきと切り干し大根のマヨあえ
・五目煮
・肉なし肉じゃが
・にんじんとクレソンのわさび醤油和え
・発酵大根

小鉢に分けて食べることも好きですが、ワンプレートの盛り付けを考えることが楽しいのと何より洗い物が楽ちんなのが良い◎

自分で丁寧に作った食事をありがたく、大切にいただく。
そんな日々を送っていくことが理想。

ただ、そんな余裕のある生活を送れるのは休日だけで、平日のごはんはというともっぱらごはんと具沢山お味噌汁に頼りっぱなし。
朝にごはんを炊いて、お味噌汁を作って食べて、残りをスープジャーに入れてお昼ごはんとして持って行く。
仕事から帰ってきたら朝炊いたごはんを副菜やお味噌汁と一緒に食べる。
お味噌汁は毎食つけるほど大好きで、味噌汁と呼んでいいのかわからないほど具沢山にしています。
野菜がたくさん食べられるし、それだけでも結構お腹いっぱいになる。
心も身体もあったまる。
日本人で生まれて良かったな~とつくづく思います。

頑張りすぎない

結果、生活の中でいちばん大切なことは頑張りすぎない、無理しないことだとつくづく思います。
合わないものを続けても心も身体も傷つくだけだし、何より長くは続かない。
人の価値観や情報に流されず、自分が良いと思ったものをとりあえずゆる~くやってみる。
少しずつ変えて、生活の中に落とし込んでいく。
心地が良いと思えたらそのまま続ければいいし、無理していると感じればやめればいい。
誰でも選択するのは自由。
自分の心の声をよく聞いて、「やってみたい」と興味を持つのであれば、飛び込んでみると世界が変わることもあるように思います。

プラントベースの世界はとっても奥が深くて、いまだに魅了されています。
野菜のおいしさを再発見できたし、料理もどんどんシンプルになっていって、料理のハードルも下がりました。
発酵食品にも興味が出てきたし、どうやったらプラントベースのおやつが作れるんだろうと考えるようにもなりました。
大人になってから勉強することってこんなに楽しいんだと再発見できました。

まだまだ冒険は始まったばかり。
今年はどんな気づきがあるのか楽しみです。

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