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聴衆が聞きたい「リーダーの志望動機」

リーダーになれなかった本当の理由は、「なぜ、リーダーになりたいのか」を語らなかった私の演説にあったと前の記事に書いた。

私がリーダーに立候補した70人の組織とは面識の無い人が大半だったので、志望動機を通してそのリーダーへの共感を得るべきだったと今は強く思う。

では私が考えていたリーダーになりたい理由をそのまま話せば、聴衆の共感を得られたかというとそうではない。なぜなら自分がリーダーになりたい理由、つまり私のリーダー志望動機は、自分のメリットでしかなかったからだ。

リーダーは
 ・多くの人と接するので、より楽しい
 ・自分のアイディアや意見を反映させやすい
 ・苦労が多い分、経験値が積める

私本位の志望動機は、リーダーを選ぶ立場の聴衆にとっては、聞きたい話ではない。聴衆はリーダーにメリットを提供し、リーダーを幸せにしてあげたい訳ではないのだ。加えて、これらは全リーダー候補者に言えることで、全くと言って良いほど独自性がない。

では、聴衆が聞きたい「リーダーの志望動機」って、いったい何なんだ?

自分にとってのメリットではなく、聴衆が共感する嬉しさにつながらないといけない。でもそうすると、自分の能力を立証するスピーチになり、共感は得られなくなる。自分はこんな経験値があるので、こんな良い組織にできる、という恩着せがましい話に聞こえる。それが不要とは言わないが、30秒程度しかない演説で話すべきことではない。では何が適切な志望動機なのだろう。

よくなかった点と進むべき方向性がぼんやり見えてきたのに、なかなか具体化できないので、気分転換にお気に入りの近所のカレー屋に入ってみて、気づいた。リーダーだって組織の一員だ。それならば「自分はどんな場所にいるのが心地よいのか」を考えてみよう。

私はこんな組織にいると喜びや幸せを感じる。だからそんな組織にするためにリーダーというポジションで貢献したい。この論理であれば、その特徴を持つ組織や、その実現に共感や賛同を得ることができそうだ。雲が晴れた気がする。よし!具体的に書いてみる。


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