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big turtle STUDIOS Dolby Atmos対応リニューアル完成までの流れ②


SOUND JAPANのHPの掲示板から、弊社スタジオに問い合わせが来て購入希望者と直接お会いすることになりました。

<A boothの購入者はOrange Drum Salon代表の井上瞭さんでした>

時間やクレームを気にせずにドラムを叩くためには、リハスタを借りないといけないのでどうしてもお金がかかってしまいます。SOUNDJAPANのPOWER DOUBLE BOOTHは気の済むまで叩いても音がほとんど漏れてこないため個人でドラム教室をするにはうってつけの商品です。まさに購入者の井上さんはこのブースが売りに出されるのを待ちに待っていたみたいです。つくば柏からはるばるbig turtle STUDIOまで来ていただきました。
 井上さんの立ち上げたORANGE DRUM SALONは2019年に立ち上げリハスタを使ってレッスンしていたようで、今回実家の一室にこのドラムブースを入れてレッスンをされるとのことです。

井上さんについて少しご紹介させてください。

【ホームページ】
https://ryodrums0129.com/

【Twitter】
https://twitter.com/inopon_drums

【ドラム教室「Orange Drum Salon」】
https://orange-drum-salon.com/

このA boothの重要なデメリットを一つ伝え忘れたのが、夏場はすぐに中が暑くなってしまう事です。リットーミュージックドラムマガジンの付録についてくる100のフレーズを収録した際、ドラマーの方が汗だくになって10分置きに空気の入れ替えをしていた思い出があります。解消方法を調べた結果、エアコンのダクトにサイレンサーをつけて冷気だけを送り込むという事でした。エアコン胴体がブースの中にあるとどうしてもレコーディングの際に音が入ってしまいます。

A boothとB boothの2系統ダクトが向かいます
右上のツルツルの筒がサイレンサー
ここから冷気がブースに送られています

<SOUND JAPANの拠点が滋賀県で引っ越し代が値上がりに!>

引っ越しの依頼をSOUND JAPANさんにお見積もりを聞いたところ、今は滋賀県に引っ越しされたらしく、東京から千葉の柏までの引っ越しは長距離の交通費と宿泊費などがかかってしまうらしく100万円ほどに!!井上さんは予算の関係で、今回はサウンドボックスに依頼することになりました。

big turtle STUDIOはコンクリートのスケルトン状態からDIYで作ってきたので、手作りの収納しかない状態です。そのためA boothの上にジャンベ、コンガ、キーボード、パソコンのモニター、スピーカー、ミキサー、マイク、布団、扇風機、電気ストーブなど大量に物が置かれていて、防音ブースが丸見えだったところを見栄えをよくするために、木を施してギターを飾るようにしていました。

当日までに全部退けないといけません。
僕とorigami PRODUCTIONS代表の対馬とスタッフの佐野に手伝っていただきました。

 

上に登るまでの高さの脚立がないのでブースのドアノブに足をかけて登るしかありません。登ったら登ったで、大量のグラスウールがあるので肌にガラス繊維がくっついてチクチクとして厄介です。
おろした大量の物は、明日の解体作業に邪魔にならないようにB booth内に全て移動しました。パンパンに埋まるほどの量でした。

<1日でブースが綺麗さっぱり無くなり引っ越し完了>

壁を白に塗る前なので、コンクリート剥き出しですね。12年前を思い出します。

12年前ブロックがスピーカースタンドだった時代です
Ovallのレコーディング中です

天井を布で凸凹させてた時代ですね。ブースの上にはカホーンやスピーカーが見えます。
数々のレコーディングに活躍したA boothさんありがとうございました!渇いたデッドなドラムサウンドが世に放たれ大活躍でした。これからは数々の新人ドラマーを井上さんに育ててもらって、世にはなってください!

③では、Dolby Atomos用のスピーカーを決めをしていきます。

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