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big turtle STUDIOS Dolby Atmos対応リニューアル完成までの流れ⑪

<棚とハンガーかけを設置>
真空管マイクのパワーサプライヤヘッドフォン、マイクのショックマウントなど置く場所に困っていたので、棚をつけてもらう事にしました。ルーバーを切った反対側の木材を使用します。その場で位置を決めなくてはいけなかったので、ドキドキでした。急に決まったので、木を支える金具を買いに行かなくてはいけません。しかもただのL字金具ではなく三角形になった支えのある物が必要になります。それと、念願のハンガー掛けも設置しました。

その場でどの位置がかっこいいかを判断
このタイプの金具が必要で急遽ホームセンターに駆けつける
遂にハンガーをかけることができる

<グラスウールにサランネットを巻いてパネル作り>
サランネット、グラスウール、布用ボンド、カッター、カッターボード、定規で簡単吸音パネルの出来上がりです。僕と中島の2人がかりで工事後、夜遅くまで作りました。作ったパネルは木の枠にはめていきます。

カッター、布用ボンドで簡単なパネル作り
綺麗にはめていきます
左右が綺麗なシンメトリーに
お客さんの背面もしっかりライトベージュで統一
全てはめ終えて今日は終了

<職人さんと最後の記念撮影>
職人さとはここまで、一時期は間に合わないかと思っていましたが、全て予定通りの2週間に収まり、見事に作り上げてくれました。中島、コウシさんキンさんキクさん大変お疲れ様でした!最高の仕上がりになりました!あとは僕たちの仕事になります。

左からコウシさん、僕、対馬さん、キンさん
そして音響全般、ルーバーの設計など全体を支持してまとめてくれた中島

<いよいよスピーカーや機材を設置>

床材の区切りや配管がセンターになってて綺麗に計算されている
天吊りスピーカーを設置する藤城くん
リアの天吊りも完了
機材と机を置いて完成ま近です!

<音が響きすぎているので吸音材で調整>

せっかくまとまってきたのですが、肝心な音の響きはまだまだです。ルーバーとコンクリートの間にグラスウールとサランネットのパネルでどんどん埋めていきます。特に悪さをしていたのが、エンジニアの座る位置の真上のハリでした。

ハリからの反射音が音の輪郭を滲ませていましたので、しっかり吸音
センターを主に天井に吸音を貼りました

<センターパネルが必要>
色々と吸音材を動かしながら気づいたのが、センタスピーカーの後ろにもパネルが必要だと感じました。この作業はコウシさん達の追加作業になってしまいますが、ここは妥協できませんでした。センターパネルの取り付けは約1ヶ月後との事、それ以外の事を進めていくことにしました。

<ウーファーが手に入らず試すこともできない>
ここへきてウーファーで難航しました。Generec7360Aではまると思っていたのですが、届いてみるとすごくサイズが大きくて圧倒されました。
センターとLとRの間に入れようとしても大きすぎて入りませんでした。
もし入るなら見た目もスペースも確保できて良いなと思い、Generec7350Aを試してみる事になりました。

かなり大きい
真ん中に置いてみても圧迫感

Generec担当の方に聞いてみるとなんとデモ機がなかなか戻ってこないとの事。
急遽ロックオンやサウンドハウス、エンジニアの方に問い合わせてみて、ようやく試せる事になりました。7360の方がもちろんパワーはあるのですが、7350でも大丈夫だと感じ、さらに割とくっきり聞こえたのがよかったです。サウンドハウスにぎりぎり2台在庫があり即購入。なんとか古賀さんのルームチューニングに間に合いました。


<Dolby Atmosのチューニング>
ようやく機材が設置できたので、古賀さんにルームチューニングに来ていただきました。測定マイクを立て、ピンクノイズを鳴らし、アナライザーで調べていただきました。結構凸凹していたり、いくつかの周波数がディップしていましたが、壁から遠ざけることで解消されて驚きです。同時にFocal(ステレオ)の方も音のバランスが良くなりました。

とりあえずウーファーを高くして両スピーカーの間に置いてみました
ウーファー測定中の古賀さんの後ろ姿
アナライザーが見やすくて調整しやすい
今回活躍した測定マイクです

特に難しかったのが、ウーファーの位置です。センター付近に置くよりワイドめでfocalの真下あたりが一番音が暴れていませんでした。ディップをできるだけ避け、後の微調整をMATRIX STUDIOのオプションSPQでEQをしていただきました。

⑫はセンターパネルとFocal測定、意外にも石が活躍、そして完成!!

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