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森のうっかり八兵衛

尻尾の使い道

 これからやってくる暑い真夏…人間同様、井の頭自然文化園の”リスの小径”のリスたちもまた、夏バテでベタっとお腹をつけて涼んでいる姿を見かける。ちなみに、砂漠地帯で暮らしているリスたちもまた尻尾で日陰を作って体温調整を行なっていて、「リス」はラテン語でsciurus=「尻尾を日傘のようにする」、さらに古代ギリシャ語でskiouros=「自分の尻尾の影に座るもの」という意味がある。つまり、古代からリスたちは尻尾を巧みに操って生きてきたのだ。さらに雨や雪を遮ったり、眠るときは枕代わりにしたりもする…万能すぎてわたしも欲しい。
 ちなみに敵に出くわして尻尾を掴まれた時に、ポチッと尻尾を取り外して逃げるのだ。なんて便利なんだ!というよりは、どうやって取り外せるのかとシステムが気になって仕方がない…

◎ 撮影地 : 井の頭自然文化園

うっかりミス

 カリカリ…!と高速のリズミカルな音が樹上から聞こえてくる。あまりの高速回転で手元が見えないが、美味しそうな木の実を大事に抱えている。余った食料はいつも巣に貯蔵したり、土の中に埋めて隠しておくのだ。しかし、どこの種にもうっかりさんはいるものだ。「…あれ?どこに埋めたんっだっけ?」と忘れ去られた木の実はやがて芽を出し、やがて大きな木になる。こうして、リスたちのうっかりで森ができたのだった。

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