4年前のこと。

息子が高3の時に私が病気再発で退職し家庭がぐちゃぐちゃになったものだから、少しだけはあっただろう受験勉強気分が一気に削がれた息子。家を飛び出した。

県外で一人暮らししながら多少の勉強でもしたのかは知らないけども、なんとか受かった大学は、また県外。

その引っ越し準備で帰省し、いきなりビデオを借りてきて「一緒に観よう」と言ってきたのが4年前のこと。

たしか、、

『ジャスティス･リーグ1』

昔、『スーパーマン』が上映された時に観に行ったことを話したことがあり、「変身するんじゃなくて、あんなヒーローそのものが好きやわ」と言ったことがあるからだろうか…、

「お父さん、こんなん好きやと思うから借りてきた。観てないやろ？」と言う。　

……📺

今頃なんで？　と思いながらも、夜中のリビングルームのテレビ前、炬燵に入り二人並んで観る。マーベリックとの違いなども話してくれた。

その時の私は再発した持病の薬服用の影響で、感動し涙する、という感情が無くなっていた。なぜかわからないが、薬が神経を遮断しているような感覚だったし、何を見ても聞いても感動しなかった。

……🎬

それなのに、、、、
罪のない庶民を苦しめ日常を壊す悪者。それを食い止めようと登場するヒーロー。🦸
苦戦し挫折しながらも何度も戦い、ついに悪をやっつける、というヒーローそのものの映画を観て号泣。号泣。(泣)

息子の横で涙を見られないようにしたが、もうボロボロ涙である。(/_;)

なんか急に感情が戻った。
感動という感覚が一気に戻ったことを覚えている。なぜかはわからない。


それは好きなタイプの映画だったからとも思うけども、、、
これから出て行く息子がわざわざ父のためにDVDを選んで借りてきて並んで観る、というシチュエーションを作ってくれたことが、感情を呼び戻したような気がするんです。。。

あの時、感情を引き戻してくれた息子も無事卒業。　卒業式が行われる。
おめでとう。感動。

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