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Next Big Thing

IT の世界の「ネクスト ビッグ シング」はいつも、米国西海岸から生まれてきました。パーソナルコンピュータ、インターネット、クラウド、スマートフォン、これからも、AIをはじめとするシリコンバレー発の大変化が 世界を揺るがすでしょう。
シリコンバレーには、ベンチャーキャピタルと世界中の優秀なエンジニアを引き付ける引力とそれを増大させるエコシステムが出来上がっています。
そして、なにより エンジニアが大切にされ尊重されています。

「カネに貪欲な技術者ばかりが集まっている場所というシリコンバレーのイメージは、まったくまちがっていた。それは僕がいつも本物のエンジニアたちと一緒にいるからかもしれないけれど。皆、シリコンバレーがアクションの中心地だからこそ、ここにやってきたんだ。ディナーに行けば、すべてのテーブルがエンジニアで埋め尽くされて、普通の人には何年も先にならないと手に入らない技術について話している」 ー リーナス・トーバルズ  「ウェブ時代5つの定理」 梅田望夫

かつて、ソニー、ホンダ、京セラ 日本を牽引した成長企業は 創業者がエンジニアで、自らプロダクトを生み出し、それを育み、熱いエンジニアを育ててきました。シリコンバレーでは今でも 新しい会社が興され、あらたなCEOが、そのサイクルを循環させています。
一方、日本ではそのサイクルは弱体化してしまいました。サラリーマン経営陣に率いられた 一部門が エンジニアを寄せ集めて 新規事業を始めて も、モノづくりや技術創造よりも数字作りが優先され、本質ではない部分でエンジニアは疲弊してしまいます。

一方、今後の ネクストビッグシング(IOTやAI)を語る時には、その影響の波は、全産業分野に及び、それに立ち向かっていく伝統的企業での IT人材の不足がますます高まるでしょう。

そうしたギャップを埋めるうえで、これからの日本では、エンジニアの流動化が重要だと思っています。大手のIT企業で経験を積み力を持て余した人材が そうした事業会社に移れば、化学反応をよび起こし、新たなイノベーションを伝統的企業に起こすきっかけになるのではないかと思います。

エンジニアがモチベーションを持てる企業・そして自らイノベーションを作り出そうとしている企業に 優秀なエンジニアが自然と集まってくる。そうした姿が明日のあるべき姿だと思います。

また、エンジニアも変わらないといけないです。
自らのスキルを高め、 技術だけでなく事業の作り出すイノベーションに関心を持って、積極的にそれにかかわっていく必要があります。
そうした人材を見極める力を企業側が持つことも エンジニア自身がかわっていく契機になると思います。

一方で、海外の優秀なIT人材が日本で働きたいと思う環境を作っていくことも重要だと思います。訪日観光客がこれだけ増えている現状(この2年は例外だけど)を踏まえ日本人もやっと使える英語を身に着ける重要性ががわかってきたのではないでしょうか?

コロナでリモートワークがこれだけ増えたにも関わらず、低金利政策の中、都心のオフィス供給は増える一方です。数年後空いたオフィスに不動産各社は 積極的に海外企業を誘致すると予測しています。一般の外国人が日本で暮らすには、英語・住宅・教育・・・いろいろな問題があるでしょうが、そうせざるを得ない事情が現状を 変えていくのではないでないかと思っています。

シリコンバレーのようなダイナミックなエコシステムを築くのは到底無理としても、変化の予兆を感じる今日この頃です。

さあ、その時代に向けて あなたは どう動きますか?

あおっておいて なんですが、決してあわてて動く必要はないと思います。今の仕事の中で、スキルを高め自分の価値を高めることが最も重要です。そうしているうちに 今の仕事にモチベーションを見出すかもしれませんし、未来のための一歩につながるのかもしれません。

A3lab エイスリーラボ


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