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子どもの成長とインテリア


専門学校で建築.インテリア科の講師をしてきて感じたことのひとつが、 
今楽しそうにインテリアや建築を学んでいる学生達でさえも、
これまでの生活のなかでインテリアを楽しんだり、考える体験をあまり出来ていなかった
ということです。

モデルルームでインテリアの説明をしている写真


「インテリア」のイメージをアンケートで初めに聞いた時の回答は
「家具や雑貨」「内装デザイン」「照明」がほとんどで間違っていない回答だったけど、
そこで少し感じたのが「インテリア」という言葉じたいが少し敷居が高いのかなと。


その中で1人の学生が「生活するにおいて欠かせない存在」「自分のモチベーションにかかわる」と書いていて、それを見て嬉しくなった。
この2つのイメージがすごく大切で、難しいことではなくて私達の暮らしのすぐ身近にあるのがインテリアなんです。

だけど、なかなか住まいのデザインやインテリアについて触れてきた、考えてきたという記憶が薄いということは…
インテリアや住まいに関わることについて、話したり聞く機会が少なかったんだと思います。

私達もそうですよね。誰からも教えてもらったことはなかったですよね。

私の場合は子供部屋を与えてもらった時に、祖母と母と3人でカーテンを選びに行き、自分で選べるというのが大人扱いしてもらったようで凄く嬉しかった経験があります。

そこから自分の部屋の模様替えや、玄関の飾りつけなどを楽しむような子供時代を過ごしてきました。

任せてもらえたのが嬉しかったし、その記憶が今の仕事につながっています。

私の場合は仕事に繋がったけど、
別にそこが重要ではなくて学生が書いてくれた「自分のモチベーションにかかわる」、
言い換えると「インテリアを整えることでモチベーションを高めることが出来る」
そのことが多くの方に届いて、幼少期からインテリアやデザインについてを身近に感じる機会を増やしていきたいと、学生を通じて感じたことのひとつです。

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