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結婚しなくて何が悪いの?*いつも謝る人々の恋愛って*中国ドラマの結論


じんわりと染み込んでいるダシ巻き玉子よりは、
燻製の匂いが野性的な、いぶりがっこのスライスに、
ソフトなテクスチャーのクリームチーズをカナッペ風に載せた、
その味に、サプライズさせられるような。

そういう美味しさなんだと思う。

ちゃんとした手順を踏んだ恋愛。

思わず目を見開いて、一瞬呼吸を止めてしまうような、
後ろから突然膝カックンさせられるようなタイミングが必要。

「相手に絡みつき、相手を動揺させ、否定する」が、相手を落とす技。

これは技としか言いようがないけれど、分かる気はする。

それにしても、痴話げんかって楽しそうだな~。

中国人て、実はかなりロマンチックな人々なんじゃないだろうかと思う。

日本人はこんなに真剣に喧嘩するのだろうかと時々思う。

それは私が知らない男女の世界かも知れませんが。

主人公の34歳の年齢はどこの国であっても、心身ともに微妙な年代。

ひとことで言えば、したくないんじゃなく「縁」を大事にする、
それが望むベストの共通項なんだな、と思う。

想っていたはずの理想の人がプロポーズしてくれた。

だけど嬉しくない、と母親に肩を預けて甘えて語る。

親子関係も友人関係も恥ずかしいような、濃密な世界だけれど、
英米などの海外ドラマと似ていると思うのは、恥ずかしい方が異質なのかも知れない。

美しく最先端のお洒落な上海ばかりが映し出されるけれども、
そういう家族関係や自立的な考えも含めて、日本は異質だと思う。

その当たり前のことに、一番疑問をつなげたのは、日本語の
(コンビニエンスワードが、もしや恋愛を邪魔してるんじゃないだろうか)
と、いう考え。

「どーも」「すみません」のような言葉。

なんとでも取れて使える「どーも」。

会話が広がらない。

「すみません」はもっと微妙だ。

「ごめんなさい」「ちょっと」「ありがとう」といろいろな場面で、
いろんな年代に使えて、そこそこ丁寧。

一応ね。

たまに仕事上で、新人さんやそういう口癖の方に出逢う事がある。

「すみませんて、とりあえず謝るのやめて」

特にすみませんの連発だと、言われた方は
(何か悪いことしてるのか?)(私は悪い人なの?)
と、責められる気分になる。

使う方は丁寧にへりくだって、相手を重んじて使う言葉だと思うが、
使う頻度が日常的だと、気持ちをこめていない、ただの定型文だと分かる。

心から思っていても、しょっちゅう言われると拒絶にしか思えない。

もちろん会話も広がらない。

目の前を、ズシンとした壁に塞がれる感じ。

それに「すみません」が口癖の人は卑屈に見える。

「ありがとう」と言い換えれば、拒絶も感じず、会話も広がり、
印象もいいと思うのに。

恋は落ちるもの、愛は恋から生まれてくるもの。

すみません、すみません、すみません、のワード乱用が、
人間関係を狭く、息苦しくしてるんだな~と思った。

私の「好きな人の定義」はたくさんおしゃべりできて、
たくさん黙って時間を過ごせる人。

どちらにも「すみません」は必要ないはずなんだよね。

人のことは分かるのに、自分のこととなるとまるで見えていない。

どんな場面でも寄り添う人がいるって恵まれてることなんだと思った。

いつもすみません、すみませんて謝る世界に恋愛なんて生まれない。

恋愛にむきあうには、言葉に向き合うべき。

面白いドラマだったけど、カーラーで巻いてはずしてそのままのような
主人公の彼氏の髪型と、エアギターぶりだけはとてもとても気になった。

人生はひとときの煌めく夕暮れのようなもの。

だから積極的に生きなければ。

その通り!






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