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曼荼羅アート的な夢筆の抽象画『山川草木悉皆成仏』

皆様、こんばんは。

今回は、久しぶりに曼荼羅アート的な夢筆の抽象画を投稿致します。

「山川草木悉皆成仏」とは、この世に存在するもの全てに仏性が宿っていて成仏出来るという意味の仏教用語です。

目に見えないものも含めて、人間も動物も植物も全て、この世に存在する命というものを本来の姿に立ち返らせようとして絶え間なく働き変わり続けている、という事を表現した言葉なのだとか。

この世に存在する全ての原始物質は一つ残らず同等のものであり、その全てに仏性が宿るとの事。

少し表現が分かりづらいですが、つまりは「この世に存在するものは全て仏になれる」といったところでしょうか。

(これに近い言葉で「草木国土悉皆成仏」という言葉もあり、こちらは土や鉱物などでも仏性を持ち成仏出来ると言っているようなものです。

 他にも「山川草木悉有仏性」という言葉もあり、「山川草木悉皆成仏」とは若干ニュアンスが異なりますが近い言葉です。

 自分は大学の卒論を宮沢賢治をテーマに書いたのですが、そこでこの二つの言葉を全く同じ意味と思い込み引用して「ちょっと意味が違う」と指摘された覚えがあります。

 最近とある方の記事を読んでいてその事を思い出したので、今回イラストのモチーフにしてみました。)



そもそも「成仏」という言葉は誤解を生みやすいですが、単に亡くなってあの世に逝くという事ではありません。

「成仏」とは、まさに文字通り「仏に成る」事で、仏とは「真実に目覚めた者」という意味です。

真実に目覚めた者はその智慧を用い、まだ目覚めていない者を助けようとする慈悲心を起こします。

智慧と慈悲心の完成者となる事を「成仏」と言って、これで終わりというわけではなく、ここから真実を広げていくのが仏の仕事なのだとか。



今回のイラストの中央に書いているのは梵字で、阿弥陀仏如来を表しているものです。

(阿弥陀如来は西方にある極楽浄土という仏国土の教主とされ、大乗仏教における信仰対象の一尊です。)

周囲の16色はそれぞれにこの世における様々な種類の命持つ生物を表現し、宇宙の中で色鮮やかに光を放ちながら存在している様を表現したつもりです。




曼荼羅アートを描く上で、また色々と仏教関連の勉強し直しているのですが、今までずっと読みたいと思いながら読めていなかったこちらの本を読んでみようと一念発起。

何故か内容やフレーズなど所々知っているのですが、全て通して読んだ事がなかったので挑戦します。

最近本の形をしたものをまともに読んでいなかったので、今から楽しみです。




では、今回はこの辺りで…

いつもご愛読いただき、誠にありがとうございます m(_ _)m










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404美術館

中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。