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#時空の森羅万象物語 第Ⅰ章第7節


昨日は時間に間に合わなかったので、今日は少し早めに投稿致します。

第Ⅰ章は基本的に序章となっているので少し冗長に感じるかもしれませんが、前提の知識として島の自然について色々と書きたかったので、今しばらくお楽しみいただければと思います。

第Ⅱ章から、だいぶ毛色が変わってきますので (^^)


White Bearなる飲料を私は知りませんが、明らかに甘い飲み物であろう事は容易に想像がつきます(笑)

冗談はさておき、白くまの飲料バージョンは確かに見た事はありません(あるのかもしれないけど)が、メチャクチャ甘い白くまのお酒は飲んだ事があります。

鹿児島県内のお土産屋さんやスーパー、駅の手土産的な感じで案外普通に売ってます(ボンタンアメのお酒もある)。

第2節の表紙絵で薫楼が手に持っているのが、実はWhite Bearの缶という設定だったりします(笑)


後々詳しく解説していくつもりですが、鬼界カルデラというのは屋久島の北北西約40kmの海中にあった海底火山が約7300年前に超大型噴火を起こし、その跡に残された巨大な窪地の事。

鬼界カルデラのアカホヤというのは、その噴火の際に形成された火山灰(層)の事で、海底火山噴火の際に幸屋火砕流と共に屋久島や鹿児島本土、遠くは東北地方にまで飛んでいったものの事です。

(この噴火の際、火山灰は上空の成層圏まで達していたらしいですね。)

今も屋久島では海底火山噴火の形跡である軽石などが見られ、かなり標高のある場所(宮之浦岳頂上付近の窪地など)においても噴火の爪痕が残っているそう。

海底火山は9.5万年前にも噴火しているようですが、7300年前の噴火が日本国内で最も新しく起こった超大規模カルデラ噴火との事。

アカホヤは赤に近いオレンジっぽい色をしているので、アカホヤ(またはアカボコ)と呼ばれているようですね。


屋久島は約1500万年前に出来たというのが現在の通説のようで、前節にも書いたように大きな花崗岩で出来ています。

ウルム氷河期(今から約7万〜1万年前)には、鹿児島本土と陸続きだったとも言われています。

屋久島は火山島ではないですが、すぐ近く(西方約12km)にある口永良部島は火山島で近年も大きな噴火がありましたね。

この物語に出てくる薩摩硫黄島をモデルにしたメンドン島は、一部口永良部島のイメージも取り入れています(虹野島との距離感とか)。

屋久島は動物の種類が少ない分、植物や昆虫類は多種多様。

昆虫は種類がかなり多く、3000種ほどもいると言われています(それ以上かも)。

アサギマダラは旅する蝶で、屋久島では5〜11月頃に見る事が出来るそうです。


屋久島の屋久杉の年齢は、【大王杉】が3000年、【夫婦杉】の夫は2000年で妻は1500年、【縄文杉】は2170〜7200年と言われているようです(諸説あり)。

龍神の森の杉というのは勿論【龍神杉】の事ですが、龍神杉は大体2000歳くらいとの事(近くにある風神杉と雷神杉も同じくらい?)。

標高は1260mくらいだったかと思うので、1300m地点にある縄文杉と結構近い環境ですね。

屋久島では、1970年代頃まで「屋久杉の墓場」と呼ばれるくらいに屋久杉が伐採されていた地域があり、住民による保護が開始されたのは1972年からだそうです。

その頃までに伐採されたものであろう、直径2メートル以上の杉の切り株も多数発見されているとの事。


浅葱と薫楼が乗っているケーブルカーは水の重さで動くもので、二つある機械の底部にそれぞれ大きなタンクがあります。

そしてその機械の一方を上方に、もう一方を下方に設置して一本のケーブルで繋ぎ、片方のタンクに水を入れてもう片方のタンクの水を抜く事でお互いを引っ張り合い、上下に移動させる事が出来るという仕組みです。

これは実際に存在する技術で、ドイツの温泉都市ヴィースバーデンの登山鉄道を参考にしています。

何かの番組で見たのをずっと覚えていたものですが、よくよく調べてみるとNHK-BSの「関口知宏が行く ドイツ鉄道の旅」で紹介されたものだったようですね。

(旅系の番組が子供の頃から好きで、関口知宏さんの鉄道旅シリーズも昔からよく見ていました。)

屋久島をモデルにした虹野島は水資源が豊富なので、山の上方で水を得るのも難しい事ではなさそうです。

(この移動手段自体は、収穫した柑橘類などを運ぶレールトロッコから思いついたものでした。)


今回も、御愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m




中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。