#時空の森羅万象物語 第Ⅹ章第95節
誓也の「それが今更何になる?」というセリフは、裏世界の闇が心というものにいかなる影響を与えているか示す指標のような扱いです。
少しセリフと内容は変わりますが龍神も第83節辺りでこれに近いような言葉を発していますし、第84節では自身がその力に影響されている事を自覚していますね。
龍神が虹野島で起きた出来事を大体知っている(ただしちゃんと回復して目を覚ました後、つまり浅葱が虹野島に戻って来た頃ぐらいから)と言っているのは、第10節で浅葱を海からすくい上げた後に寮まで送ってくれたりしてくれた事でも分かるかもしれません。
浅葱が寮に住んでいる事も、寮が山の中にある事も知っていたし、実は第70節で倒れ込んでいた鏡祐をベッドまで引きずっていったのも龍神です。
特に寮の場所に関しては、ただでさえ龍神が元々持っていた力の欠片が集中している所なので、すぐに理解出来たのでしょう。
(この部分に関係があるので余談として書いておきますが、龍神がかつて封印されていた場所から離れる事が出来たのは、龍神の身体の力を持つ誓也が龍神の森を訪れてくれたから。
その後に再び半ば封印された形になってしまったものの、拠り所となる誓也より先に回復しておぼろげながら表の世界に出てくる事が出来たのは、乙雛さんの巫女の力のおかげです。
乙雛さんは名前から分かるかもしれませんが乙姫様をイメージしていて、海の力と関係ある存在として描いています。
同時に山姫のイメージも入れているので、つまりは山の力とも海の力とも関係ある全ての源のような描き方をしているつもりです。)
今回も、ご愛読いただき誠にありがとうございます m(_ _)m
中高生の頃より現在のような夢を元にした物語(文と絵)を書き続け、仕事をしながら合間に活動をしております。 私の夢物語を読んでくださった貴方にとって、何かの良いキッカケになれましたら幸いです。