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【後編】A-Co-Labo×flasko「研究者の履歴書」一部記事のご紹介!!

A-Co-Laboとflaskoの共同企画「研究者の履歴書」のご紹介、後編です!!
今回は4名の方の記事を一部抜粋して、ご紹介いたします✨
全文読みたくなっちゃうこと間違いなし!ぜひ、多彩なパートナー達の研究内容や人柄をチェックしてください☺

前編はこちらから↓


研究者の履歴書とは?

本シリーズ【A-Co-Labo研究者の履歴書】では、flaskoのサポーターであり、研究知のシェアリングサービスを行う株式会社A-Co-Laboに登録している多様なパートナー研究者たちが、自身の研究内容とともに、研究者としての歩みや考え方を伝えていきます。

企画の経緯と驚きについては、こちらのnoteでご紹介しています。↓


科学者をもっと身近にするサイエンスメディアflaskoとは?

国内外の多様な研究者やその研究内容、日々の疑問などを発信しています。科学者を誰にとっても身近な存在に変え、オープンサイエンスの実現とサイエンスコミュニティの活性化を目指しています。


人々の心を癒すロボットを研究開発する林里奈さん

林さんは自動車部品メーカーに勤務しながら、独立研究者として人々の心を癒やしてくれる新たなロボットの開発を進めています。

※下記は記事の内容を一部抜粋しています。

きっかけは一目惚れ

一緒にいるとなんだかほんわかして(癒されて)しまう……。そんなロボットを生み出したいと、日々奮闘している独立研究者の林です。
自動車部品メーカーに勤務する傍ら、癒しを引き出す要素の検証や、検証結果に基づく癒しロボットの開発を独自に進めています。

私がロボット研究者を志したのは、中学2年生の頃。
当時、父親以上の研究者になりたいと意気込んだものの、心躍る研究分野に出会えず、ロボットに漠然とした興味を抱いている状態でした。見兼ねた父親が、ロボットの展示会を視察した際、少しでも私の学びに繋がればと持ち帰ってきた無数の技術資料の中に、産業技術総合研究所の柴田さんが開発された癒しロボット「パロ」のチラシがありました。

パロは、癒しロボットの草分け的存在で、その高い癒し効果から、世界で最も癒し効果のあるロボットとしてギネス世界記録に認定されており、現在も高齢者福祉施設等で活躍しています。タテゴトアザラシの赤ちゃんを模したぬいぐるみのような外観で、当時は、配線が剥き出しで無骨なロボットがまだ多い時代だったこともあり、そのあまりの可愛さに思わず一目惚れしてしまいました。

パロとの出会いをきっかけに思い出したのが、小学4年生の頃「なかよし」で連載されていた少女漫画「アキハバラ電脳組パタPi!」に描かれていた「言葉は通じないけど心はつながっている主人公」と電脳ペット「デンスケ」の関係に憧れて、自作キャラクターのフェルトぬいぐるみをどうすれば動かすことができるのか、子供だてらに考えた時のワクワク感でした。この時に芽生えた「パロのような人々の心を癒す可愛いロボットを開発したい」という想いが、私の原点です。

その他記事内では、
・転機となった苦い思い出
・ユーザの想いを大切にしたい
・癒やしロボットの商品化を夢見て
についても書かれています。全文はこちらからご覧いただけます。↓


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物理学の視座から人とコンピュータをつなぐ研究を続ける湯村翼さん

湯村さんは、物理空間とサイバー空間をつなぎ、人間とコンピュータとの新たなインタラクションの方法を研究しています。

※下記は記事の内容を一部抜粋しています。

物理学から情報科学の道へ

私が研究者になったのは、これという大きなきっかけは特になく、わりとなりゆきでした。

高校生の時に物理現象を単純な数式の組み合わせで表現できる物理学に惹かれ、大学では物理学の道に進みました。この頃は物理学の研究者になりたいと漠然と思っていました。学部〜修士課程は理学部にて地球物理学を専攻し、宇宙プラズマのシミュレーション研究を行っていました。修士課程での所属研究室は相模原のJAXA宇宙科学研究所にあり、JAXAの恵まれた環境で2年間研究をしていました。

しかし、そのまま博士課程へ進学はせず、修士課程修了後に民間企業に就職しました。もともと興味があった素粒子物理学や量子力学といった理論物理系の内容に難しすぎてついていけなかったことや、民間企業で働くことへの興味が高かったことが主な理由です。
就職先は電機メーカーの研究所で、配属されたのがネットワーク系の研究室でした。そこから情報科学の道を進むことになります。

企業での研究はやりがいもあり、働きやすい環境でした。一方、研究対象が事業に関連するものに限られるという企業研究所特有の制約に、多少の不自由さも感じていました。もっと自由に研究したいと思ってアカデミアでの研究に興味を持ち、社会人学生として働きながら情報科学の大学院博士課程に入学しました。

その後、転職や起業などの紆余曲折を経た後、研究に専念したいという思いから情報通信研究機構(NICT)という国の研究機関に就職して研究を行いました。2021年からは北海道情報大学で研究室を主宰しています。

民間企業での非研究職も経験しましたが、人類未踏の真理を探求し、思考やビジョンを後世に残すことのできる研究という活動に惹かれ、研究の世界に戻ってきました。企業研究所や国の研究機関を経た上で、研究の場として大学を選んだのには、いくつかの理由があります。

まず、研究テーマの自由度が高いことが挙げられます。そして、この先に取り組みたい研究テーマが非常に多く、自分一人で着手するには限界があるため、研究室としてチーム戦で研究を進めていきたかったこともあります。大学は教育機関ですので、未来を担う若者を育てる一助になりたいという思いも大きいです。

その他記事内では、
・物理空間サイバー空間人間のインタラクション研究
・物理学から情報科学の道へ
・物理空間とサイバー空間の境界をつなぐ
・情報科学
他分野の掛け合わせを追求していきたい
についても書かれています。全文はこちらからご覧いただけます。↓


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ビデオカメラ開発一筋から独立、技術支援を続ける土肥博さん

土肥さんは、大手電機メーカーでビデオカメラ開発に携わった後、個人事業主としてカメラ開発の技術支援、インテリジェントカメラの研究開発を進めています。

※下記は記事の内容を一部抜粋しています。

大手電機メーカーでビデオカメラ開発一筋に

A-Co-Laboパートナー研究者の土肥博です。
私は1985年に大手電機メーカーに入社し、主に民生用3板式ビデオカメラの要素開発、設計、量産化を担当し、その後は海外・国内の企業で、ビデオカメラだけでなく、イメージセンサの企画立案・評価システム構築や、顔認証に代表されるインテリジェントカメラの開発などに従事してきました。

私は最後に勤めた会社を2020年に定年退職しましたが、それを機に個人事業主として「蒼星技研」を立ち上げ、現在も引き続きカメラ開発・設計の技術支援等を展開しています。
カメラに関係する仕事に就いてから今年で37年目になりますが、ここまでずっとカメラ開発に続けて携われたことは非常に幸運なことでした。

入社当時はビデオテープレコーダ開発の最盛期であり、その花形は複雑な駆動で膨大な映像情報をテープ上に正確に記録する機構開発にありました。しかしそれが半導体メモリーに置き換わり、携帯機器に内蔵されるようになると、機構系は完全に無くなってしまいました。

一方、カメラは性能・機能・形状は大きく変わったとはいえ、レンズ、イメージセンサ、信号処理という構造そのものに変化はないので、継続して同じコンセプトの研究・開発を続けることができました。
さらに、近年ではスマートフォンに代表されるように、カメラ機能がトップレベルの差別化アイテムとなり、また映像だけでなくセンシングや認証システムとして用いられ始めています。
カメラ技術に対する市場のニーズは高まる一方であり、カメラエンジニアに対する期待感もますます大きくなっています。

私は徳島大学大学院光電子工学研究室にて、後の“LED王国”徳島の礎を築かれた福井萬壽夫先生のご指導のもと、光と電子との結合モードである「表面プラズモンポラリトン」の研究を行っておりました。この光関連の研究を強く勧めていただいたことが、結果的に現在に至るカメラ開発人生の起点となりました。

というのは、私が最初の会社に入社した年は、まさにCCDイメージセンサを搭載した民生用ビデオカメラ初号機の発売の年であり、将来に向けてカメラエンジニアの確保が急がれていたからです。ですので光と電子を研究していた私がカメラ開発の部門に配属されたのは、ごく自然の流れでした(実際に当時の上司からもそのように聞きました)。
40年近く前の出来事ではありますが、カメラ開発エンジニアとして現在に至る経歴への縁めいたものを感じずにはおれません。

その他記事内では、
・新技術で高画質ビデオカメラの小型化を実現
・開発支援からインテリジェントカメラの自社開発へ
についても書かれています。全文はこちらからご覧いただけます。↓


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腸内細菌の研究を通じ誰もが健康で幸せな世界を目指す菅沼名津季さん

菅沼さんは、腸内細菌と予防医学の研究を通して、誰もが健康で幸せになれる世界の実現を目指しています。

※下記は記事の内容を一部抜粋しています。

世界中の人を健康に幸せにするための研究

A-Co-Laboパートナー研究者の菅沼名津季(すがぬま・なつき)です。腸内細菌の研究を行っています。

私は小さな頃から猪突猛進、好奇心が旺盛な子供でした。一時期アリの巣が気になったときは、「アリの巣はどんな構造なんだろう? どうしたらアリは引っ越すんだろう?」なんてことを思って、石をおいたり、チョコレートや唐辛子をあげたりと、毎週毎週、飽きもせずに観察していました。

そんな私が研究者を目指きっかけになったのは高校生のとき。
みなさんも進路に迷った覚えがあるのではないでしょうか?私も例外ではなく迷っていました。これというものもなかったので、なんとなく人の役に立ちそうなお医者さんになろうかな、なんてことを思いつつ勉強に励んでいました。

お医者さんってどんな仕事をしているのか気になって職場体験に行きました。そのときに、40代の男性の方が亡くなった病室で、奥さんと娘さんが大泣きしている現場に出会ったのです。

その光景に大きな衝撃を受けました。

病気の治療も大事だけれど、その前に病気を予防することの方が大事なのではないか。生涯みんなが健康で寿命を迎えることができれば、こんな風に悲しむ人を減らせるんじゃないか。現状を変えるためには予防医学を学んで、その成果を社会に広げていく必要がある。そう考えて、研究者の道に進みました。

その他記事内では、
・腸内細菌との運命の出会い
・個別化予防を追求するため独立の道を選ぶ
・研究者として実現させたい2つの夢
についても書かれています。全文はこちらからご覧いただけます。↓

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A-Co-Laboについて


弊社は、弊社は研究者が持つ、研究経験・研究知識・研究スキルを活かして企業の課題を解決することを目的としています。

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